テーマ:果樹栽培について(148)
カテゴリ:料理
垂れ下がって地面にダイブしていた枝を女3人で持ち上げて、バロンパパが支えの棒を入れました。 陽のあたる高い位置に押し上げられて、桃も喜んでいます。 去年は園主と二人でやった作業ですが、私一人では枝を持ち上げきれずに、かなり痛い思いをしてあざができたのを覚えています。 されど支えの棒を入れることもできなくて・・・角度が案外難しいんです。 今年はすでに重さで折れていた枝もありました。 袋をかけた桃も幾つかあります。 薬を散布しにくい場所というのが判ったので、そういう場所には袋をかけるほうがよさそうです。 今年はこうして私が私なりに決断したことを反省していかなくてはいけません。 園主の決断なくやらなくてはいけないわけですが、園主がよく賭博のようなものだと言っていたのが理解できます。 いろいろなことを反省しながらも、見事なこの姿にうっとりしてしまいます。 1週間前の散布の成果が見えていることも嬉しいけれど、それはほんのちょっとした手助けに過ぎず すべてがやはりこの1本1本の桃の木の力です。 木はただただ一生懸命実を育てて、種を作り子孫を絶やさないようにしているだけのこと それが人のための実だと決めつけていいのかどうか? 神様が人間に与えてくれた食料というだけでなく、もっと多くのことを謙虚に学ぶためのもののようにも思えます。 こんなに綺麗に実っていても、実際これを収穫してみると市場に出せるものは限りなくゼロに近いはずです。 でもそれは日本の市場でのことで、これがもしフランスなどヨーロッパだったら、こんなに大きくて立派な桃は多少虫が食っていても傷があっても胸を張って広場の市場に並びます。 ヨーロッパでは日本よりはるかに湿気も少なく果樹を栽培するのに適した気候のもとであっても、日本の果物ほど見事なものはあまりみかけません。 固い桃、おどろき! 今年もこの固い桃を味わえたというだけで、幸せです。 綺麗な桃が実っている果樹園、昨日の助っ人たちのお陰ですっかり綺麗になった園で収穫時期を待っています。
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ほんとうに、いろんなことを教えてくれる桃ですね。
わたしは、固い桃の美味しさとともに、 ミーシャさんの思いの丈をしることで、 いろんなことを教えていただいています。 なんの力にもなれませんが、 ミーシャさんはじめ、欲得ではなく、 果樹の力、自然の恵みに対する、果樹園にかかわっている皆さまの熱い想いが 鈴なりの大きな桃を支えているのだと知ることができただけで、嬉しく感謝です。 (August 5, 2012 10:37:02 PM)
木の力は,ミーシャさんはじめボランティアの皆さんにつけられた力ですね。
この風景を見ることができるだけで,辛かったことも,吹っ飛ぶでしょう。小さな力になって,皆さんとこの景色を見たかった! (August 6, 2012 04:40:45 PM) |
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