カテゴリ:野菜・畑・果樹
今日の地元のニュースで、有名な干し柿の産地で奇跡の柿があると 無農薬では無理とされていた柿にお酢だけ散布して奇跡の柿を作った人がいるという話でした。 園主の柿はもう10年以上無農薬です。 奇跡??ってほどのことはありません。 確かに落ちる数は半端ではなく、見た目もオレンジ1色にはなかなかできません。 下の田のおじさんに春言われました、1回でいいから農薬を散布すればもっといいものがたくさんできるのに、もったいない・・と それで1回を勉強したところ8月末でした 一番忙しく大変なときに、散布は難しくさらに今年その時期雨が多くて・・・ 結局今年も無農薬です。 昨年、ネットで販売したものはよく売れたけれど、無農薬で綺麗ではないということで かなり安値で売りました。 今日の放送をみて、そういう判断は間違っているのだと知りました。 そんなに奇跡?なものを園主は残しているのに、私がそれを認めているようで認めていないから安値で処分しようとして、結局維持管理できないのだと 自信をもって販売することも大切なのかもしれません。 奇跡の柿ですって!! 園主が生きていたらなんて言ったでしょう? 今日はその園主がまだ若く教員をいているころのことを知っている方がその教師っぷりを話してくださいました。 私にはそんな園主が目に浮かぶようです。 本当に頭のよい、素晴らしい教育者だったのでしょう。 そんな人が目指した果樹園は、時代を超えすぎていたのでしょう。 だから受け入れられることなく終わってしまったのです。 パープルアイもすべて収穫を終え、東京の安値のスーパーのプルーンとは別のものとして販売を終えました。 来年も堂々とその価格で販売しようと思っています。 最後に買いにきてくださった方の一言が私を元気にしてくださったのです。 スーパーで一山いくらの安値のプルーンではないものを食べてみたかったと 大きく立派なパープルアイをみながら、たくさんは買ってあげられないけれど、また来年もくるからねと 減農薬に耐えられず落ちるだけ落ちたプルーンのあと残ったもの 選ばれし果樹なのかもしれません。 それを激安スーパーと同じ値で売ったら、私の果樹園は減農薬のお金すら出ません。 今年の私の労力は時給0円になりそうです。 私の労力はどうでも、続けることができるだけはお金にしないと無理です。 奇跡の柿はおろか、花粉もつけない果樹は横にひっぱり、荒れ放題からの再生 それこそ奇跡の果樹園だと密かに思いました。 密かにですよ・・・(*´∀`*) 園主と違うことがあるとしたら、ブログを通して味方になってくださる方とつながっていること 知っていても助けてあげると言わない人もいるし、果樹園に来たことがあってもそれっきりの人もいる、それはその人の生き方ですからどうすることもできません。 読んでいるだけで、なにかできることは?と連絡くださる、見ずしらすの方もいる 騙すつもりはないけれど、それでも勘違いしていると申し訳ないと思いながらも、繋がりを続けて行かれたら、そんなに幸せなことはないでしょう。 今日お会いして、いろいろ相談してきた方も、おどろきのモモのご縁から始まっています。 奇跡の果樹園の意味は、そんな果樹が繋げてくれた素敵な人たちとの縁なのかもしれません。 私なんかが広い果樹園を維持管理して、死にかけた苗木を救い出し収穫に繋げていることそれ自体が本当に奇跡なのだとも思います。 いろいろな出来事に振り回されて、かなり疲れているけれど、ちょっとだけ元気をもらった奇跡のお話でした。
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台風の影響で、大変な雨ですね。
私が子供のころ(随分と昔ですが)、庭に大きな梅、桃、柿の木がありました。もちろんどれも無農薬でした。覚えているのは、一年おきに大収穫だった事。ご近所さんに配りながら、なお食べきれないほどの量でした。中に虫が入っていたような記憶もありますが、どのように育てていたのでしょう。両親が亡くなった今、聞く術もありません。奇跡でなく、身体に良いものを普通に食べるのが当たり前でなければ。それには、消費する側の意識が問題ですね… (September 8, 2015 09:47:02 AM)
fumamaさん
>台風の影響で、大変な雨ですね。 >私が子供のころ(随分と昔ですが)、庭に大きな梅、桃、柿の木がありました。もちろんどれも無農薬でした。覚えているのは、一年おきに大収穫だった事。ご近所さんに配りながら、なお食べきれないほどの量でした。中に虫が入っていたような記憶もありますが、どのように育てていたのでしょう。両親が亡くなった今、聞く術もありません。奇跡でなく、身体に良いものを普通に食べるのが当たり前でなければ。それには、消費する側の意識が問題ですね… ----- そうですね。 一番大切な食にお金を出したくない人も多いですね そのリスクが今さまざまなアレルギーや病気に反映しているようにも思えます。 作ってみると分かることはたくさんあって、きちんと説明しても1パック300円のプルーンがいい人はそれを買ってもらえばいいことなんだとはっきり悟りました。 柿も同じです。 果樹園のようにたくさんの果樹があるところには虫の集まり方も病気のでかたも違います。 庭で少し作る場合はしばらくは問題なくできること、多いようです。でもいちど病気が出れば、対処できないでしょう。虫も一度増やしてしまえば手がつけられなくなるはずです。 小さな家庭菜園での野菜も同じなのではないでしょうか? 一番困るのは、小さな家庭菜園で無農薬でできたからと、簡単だなんて思い込むことでしょうか? 体にいいもの・・農薬はとりあえず約束を守って使えば危険はないように販売されていますが、どれだけ使ったかは?使った人しかわかりません。数多くつかってクレームなくお金にしたいと思う人を悪く言う前に、見た目が大事なのか?値段が大事なのか?いったい何を大切とするのか?考えて欲しいですね。 少ししか食べないのだから、安いものでいい、多少のリスクは構わないのよ、という人のほうが多いと思います。 かぼちゃ、農薬一度も使わないでたくさん作って送ったら、1個虫だらけが当たったそうです。そんなリスクもあります。 (September 8, 2015 05:10:49 PM)
桃園の中の大きい柿の木にも,アメリカシロヒトリがいましたね。10年も前だったら,きっといなかっただろうと思います。そして,あの立派な柿の木だって,たわわに実っていたでしょうね。いろんな環境が変わっていく中で,無農薬を守るっていうことは難しいと思います。
うちのたった一本しかないおどろきには,冬に2回の石灰硫黄剤を塗りますが,それでも縮れ葉病になります。無農薬でできるんではなくて,ある程度の病気をあきらめてるからです。でも生産地ではそうはいきませんね。 果樹園もうちの庭も,今までにない病気が出始めるでしょうね。 (September 8, 2015 07:05:32 PM) |
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