テーマ:仮面ライダー電王(403)
カテゴリ:時の世界の車窓から/電王関連(終)
今日の電王は昼勤中のため例によって録画でチェック。ちなみに次回も朝から松山に行くので録画です。
【第12話 走れタロス!】 アイビーイマジンに何故かトドメを刺さず逃がしてしまった電王アックスフォーム=キンタロス。何故倒さなかったのかとハナに問われるが、キンタロスが憑依した良太郎は、父親がどんな思いでイマジンと契約したのかを確かめたいと言う。一方、カスミは父が怪物に自分を襲わせたのかと思いショックを受ける・・・ 良太郎とハナは食堂を営むカスミの父・謙作の元へ赴いて真意を問おうとするが、謙作は何も知らないと否定し、娘とはもう縁を切ったと繰り返すだけ。だが、良太郎からカスミに霞草を届ける謎の人物について聞かされ、アイビーイマジンが現れたときのことを思い出して表情を曇らせる・・・ デンライナーの食堂車で、口々に謙作の冷淡さを非難するハナたち。一方、キンタロスは悠然と居眠りしながら「俺は腹決めたで・・・信じることや」と寝言で呟く。その言葉に何だか嫌な予感を感じる良太郎とハナ・・・ その夜、店に戻った良太郎は愛理に、親子が突然憎み合うなんてことがあるのかと何となく訊いてみる。星の立ち位置は簡単には変わらないと愛理は言い、表情の冴えない良太郎にニンニク入りレモネードを勧めるのだった。そこへカスミから電話が入り、明日のパリコレへの出発まで父から護衛してほしいと頼まれる。 翌日、良太郎とハナは尾崎に車を出してもらい、空港へ向かうカスミの車に同行する。が、そこへアイビーイマジンが襲ってきた! 出番が来たと喜び勇むモモタロス&ウラタロスを押しのけて出て行くキンタロス。キンタロスに憑依された良太郎は生身でアイビーイマジンを殴り飛ばすと、何故かカスミたちが乗っていた車を持ち上げようとする。それは敵イマジンに荷担する行為だが、「親父さんが娘によくないことを契約するはずがない、それを証明したる! 親父さんはカスミを愛しとる、俺はそう信じる!」キンタロスが憑依した良太郎はそう叫んで車を遠く海中に投げ込んでしまった! そこへ駆け付けた謙作は、マネージャーにカスミを空港へ急がせるよう促す。だが、アイビーイマジンは「娘の仕事は全部潰した」と言って契約完了を宣言し、謙作の過去へと飛んでしまう。謙作はハナと良太郎に真相を語る・・・ カスミはプロダクションの社長からスターになれると勧められていたが、母が死んで以来多忙な実家の食堂の手伝いに追われ、モデルの夢を諦めようとしていた。謙作はその夢を叶えてやりたい一心でわざと娘を突き放したのだが、その後も陰から娘のモデルとしての活躍を見守っていた。霞草の花束も謙作が密かに届けていたものだった。そんな時にアイビーイマジンが現れ、謙作は「カスミに会いたい」と思わず願いを口にしてしまった。アイビーイマジンはそれを"カスミの仕事を全部潰せばいい"と勝手に解釈してカスミを襲ったのだ。 自分の願いのせいで娘の夢を砕いてしまったことを悔やむ謙作。そしてキンタロスも自分の軽率を悔やむ・・・良太郎はアイビーイマジンが飛んだ2006年11月8日へ向かう。それは謙作がカスミを実家から追い出した日だった。 わざと娘に辛い言葉を浴びせて実家から追い出してしまった謙作。その身体からこぼれ落ちた砂からアイビーイマジンが実体化し、街に飛び出して手当たり次第に破壊を始める! デンライナーで駆け付けた良太郎に憑依したキンタロスだが、何を思ったかアイビーイマジンを放置して走り出してしまう。キンタロスはカスミに父の本当の思いを伝え、もう一度会わせようとしているのだ。だが、それは時の運行をねじ曲げてしまう重大なルール違反。オーナーはキンタロスに乗車拒否のレッドカードを出す・・・一方、破壊を撒き散らすアイビーイマジンを、謎の懐中時計の男が遠巻きに睥睨する。 追放を承知でカスミの乗ったバスを追う良太郎。「親父さんはな、おまえが夢を叶えられるようにわざと突き放したんや! 親父さんはおまえを愛しとる、とことん信じたるんや! もう一度やり直せ!」全力で併走しながら窓の外から必死にカスミに呼びかける良太郎。走り去っていくバスの中でカスミは何を思うのか・・・ デンライナーに戻ったキンタロスはオーナーから追放を通告されるが、良太郎はキンタロスを召喚して電王アックスフォームに変身し、アイビーイマジンに挑む。「これが俺の電王としての最後の戦いや!」電王はアイビーイマジンのツル攻撃をものともせず、空中に跳ね飛ばされたデンガッシャー・アックスモードを逆に利用してダイナミックチョップを放ち、ついにアイビーイマジンを撃破した。 キンタロスを降ろすべく停車地点に到着したデンライナー。そこは良太郎とカスミが初めて会った例のホテルのロビーだった。あの時と同じくパリコレ出演への意気込みを語るカスミだが、何かに気付いて取材を飛び出す。彼女が見つけたのは良太郎ではなく、ロビーの片隅で霞草の花束を手にした父・謙作の姿だった。 父こそが"霞草の人"だったと気付くカスミ。去年、父を信じろと言ってくれた人(キンタロスが憑依した良太郎)の言葉を信じ、夢を叶えるために頑張ってきた彼女は、これからは父親として自分を見守ってほしいと告げるのだった。 カスミと謙作の和解に思わず感涙しつつデンライナーを降りようとするキンタロスだったが、オーナーはその必要はなくなったと告げる。カスミと父親が和解したことで、イマジンとの契約も良太郎との出会いも歴史から消失し、キンタロスの暴走もなかったことになったというわけである。奇妙なタイムパラドックスではあるが、キンタロスが追放を免れたことにホッとする良太郎とハナ。もっとも、このようなことはこれきりにしてほしいとクギを刺すのは忘れないオーナーだった。そして、晴れて食堂車に戻ったキンタロスは例によって居眠りを決め込むのだった。 □□□□□□ 1年前、娘のカスミを冷たく家から追い出した父・謙作。一見冷淡にしか見えないそれは実は彼の本心ではなく、多忙な家のためにモデルの夢を諦めようとする娘の背中を押したい一心によるものでした。大見得切って追い出してしまった手前、直接会いに行くことはできなかったものの、ジュニアモデルとして活躍する愛娘に霞草の花束を贈って影ながら励まし続けてきた父親でしたが、やはり娘に直接会って励ましたいという思いを抑えきれなかったのか、突如現れたアイビーイマジンについその願望を告げてしまう。そして、それは"娘の仕事を奪う"という歪んだ形で実行されてしまい、真相を知らない娘と父の確執をますます深める危機を孕む・・・ だが、娘を思う父の心を信じる心優しき力持ち・キンタロスは突っ走る! 敢えて娘を突き放した父の真意を彼女に伝えるために! 例えそれが時の運行をねじ曲げうる重大なルール違反であろうとも! そして、アイビーイマジンは倒したものの、キンタロスはデンライナーから強制退去させられることに・・・が、彼の暴走は実は意外な時間の変移を生んでいたようで、それが結果的にキンタロスを追放の危機から救うことになりました。1年前、キンタロスが憑依した良太郎から父を信じるよう促されたカスミは、結局父の元に戻ることはなかったものの、父への恨みではなく父の秘めた愛情を信じて"元の時間"と同じくモデルへの道を進んだようで、その結果、例のホテルのロビーで彼女は良太郎ではなく自分の元に霞草を届けようとする父の姿を見つけることになり、父との和解が成立。それは即ち、彼女が良太郎を"霞草の人"と間違えるという"元の時間の起点"が消失したことを意味し、その後の謙作とアイビーイマジンの契約、そしてそれに関わるキンタロスの暴走もすべて時間の流れから消え去ったことになったわけです。いわばこれも"歴史の自己修正力"というやつでしょうか。 "特異点"たる存在は時の流れの影響を受けないということですが、それは逆に言えば、"特異点"たる存在が過去の時間で何を行っても時の流れに影響を与えないと解釈することもでき、それが今回の"歴史の自己修正"を生んだということなのでしょうか。 タイム・パラドックスというのは真面目に考えようとすればするほど頭が痛くなってくるSF系ガジェットですが、メイン脚本家の小林靖子氏は雑誌インタビューで「パラドックスについてはあまり厳密に考えない」とすでに逃げの手を打ってるようで(笑) 弟の健康のためと称して愛理さんが毎回繰り出してくるゲゲボドリンク(←ファンロード風)の数々(笑)今回はニンニク入りレモネードでしたが、何となく味が想像付くというか付かないというか・・・・・・次はどんなゲボドリを繰り出してくるか楽しみです(ぉ) 威勢はいいけど乱暴なモモタロス、口八丁手八丁な皮肉屋ウラタロス、そして気立てはいいが走り出すと周りが見えなくなるキンタロスと、どうも一癖以上あるヘンなイマジンばかり集まっている良太郎サイド(笑)来週はさらにややこしい奴がいよいよその姿を見せ始める・・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.06 22:29:16
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