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くれーじーくえいる ぶろぐ

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2009.01.17
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テーマ:ゴルゴ13(71)
 気が付けばアニメ版『ゴルゴ13』もラストの第4クールに突入してしまいました。全何話なのかまだ判然としませんが(現時点では第48話まであることを確認済)、どこぞのラジオ番組に出演したスタッフ曰く最終話はアニメオリジナルになるとの情報が2chの番組スレに寄せられていました。もしそうなら、もしかするとアニメ版独自の"ゴルゴ13の最終回"というのもありえるかもしれませんが、どうなることやら・・・

〔Target.40:鬼畜の宴〕  原作:リイド社SPコミックス第38巻収録(1978年初出)

CAST  スパルタカス:銀河万丈  インゲマル・ペテンセン:富田耕生  ガブリエル・ロスマクドナルド:塚田正昭  ジョゼッペ・マンガーノ:目黒光祐  マルコ:真地勇志

 南アフリカで金鉱採掘業を営むガブリエル・ロスマクドナルドと、スウェーデンのコンピュータ会社の社長インゲマル・ペテンセンは、フランス・パリ郊外の別荘に凄腕の黒人スナイパー、スパルタカスを招き、自分たちの命を狙うある人物の抹殺を依頼する。その人物とはゴルゴ13であった。二人は報酬に50万ドルを提示するが、スパルタカスはゴルゴ13ほどの男を相手にするには安すぎると100万ドルを要求、二人もその条件を呑む。が、実はこの依頼には二人の恐るべき思惑が秘められていた・・・
 実は、ロスマクドナルドとペテンセンは満ち足りた裕福な生活に飽きたらず、南米で私兵に原住民を襲わせる人間狩りや、捕まえた原住民がアマゾン川のピラニアに食われて骨にされる速さを競うなど残虐非道なゲームに興じていた。だが、それだけでは物足りなくなった二人は、ゴルゴ13とスパルタカスという二人の凄腕のスナイパーを対決させてその様子を見物することを思い付いたのだ。

 依頼人の思惑など知る由もないスパルタカスは、イタリア・ローマのコロシアムを舞台にゴルゴ13にサシでの決闘を申し込む。一方、ロスマクドナルドとペテンセンの命を受けたマルコは各方面に渡りを付けてコロシアムに警察や部外者が近付かないよう手配し、コロシアム内の各所に高感度の隠しカメラと隠しマイクをセットしてローマ市内の別荘にいる二人の元に映像を繋ぎ、ゴルゴ13とスパルタカスの対決を中継する準備を密かに整えていた。ロスマクドナルドとペテンセンはワイン片手に自分たちだけの"世紀の決闘"を心待ちにする・・・
 そしてその夜、コロシアムで待っていたスパルタカスの前にゴルゴ13が姿を現した。「この挑戦を受けなければゴルゴ13を二流と見なす」という挑戦状の文句が効いたかとほくそ笑むスパルタカスに「スパルタカスほどの男が何故こんなことをするのか確かめたかっただけだ」と答えるゴルゴ13。ロスマクドナルドとペテンセンが映像越しに固唾を呑んで見守る中、二人はお互いの隙を窺いつつ静かに対峙する。そして、雲が満月を隠したその一瞬、コロシアムに立て続けに銃声が木霊した!
 お互いリボルバーの弾をすべて撃ち尽くしたゴルゴ13とスパルタカス。ゴルゴ13は左腕に掠り傷を負うが、スパルタカスは腹に銃弾を受けて虫の息であった。相手の動きを讃えるゴルゴ13に対し、瀕死のスパルタカスもゴルゴ13に全弾使わせたことに満足する。だが、ゴルゴ13からコロシアム内にカメラとマイクが仕掛けられていることを知らされたスパルタカスは、ようやく自分がロスマクドナルドとペテンセンのお遊びの道化にされたことを知って怒りを露わにし、自分がスイス銀行に預けている全財産300万ドルを報酬に二人の抹殺をゴルゴ13に依頼した。ゴルゴ13は彼の依頼を承諾、スパルタカスは笑みを浮かべながら息を引き取るのだった。

 スパルタカスがゴルゴ13に自分たちの抹殺を依頼したことに狼狽するロスマクドナルドとペテンセン。マルコはすぐさまイタリアン・マフィアのジョゼッペ・マンガーノに二人の護衛を依頼するが、二人はゴルゴ13から逃れるべく、厳重な警備態勢が敷かれている南アフリカ・ヨハネスブルグのロスマクドナルドの別荘に避難することにした。マンガーノは空港でテロを仕組んで当局と軍を動かし、空港を一部の路線と軍用機を除いて封鎖状態にさせると、ヨハネスブルグ行きの定期便を小型のボーイング727に変更させ、機内と搭乗する乗客をすべてチェックした上で二人を乗せて出発させる。ローマからナイロビ経由でヨハネスブルグに向かう一番早い便であるこの機ならゴルゴ13といえども追い付けないとの判断であった。
 翌日、二人とマンガーノを乗せた旅客機は無事ヨハネスブルグの空港に到着した。何とかゴルゴ13から逃れたことに安堵しつつ旅客機のタラップから下りようとしたロスマクドナルドとペテンセンだったが、その瞬間、ゴルゴ13の放った二発の銃弾が二人の眉間を撃ち抜いた! 思わぬ事態に愕然とするマンガーノの視界に映ったのは離陸する一機の軍用輸送機。それは反政府勢力鎮圧のため外人部隊を乗せてローマから隣国に直行する軍の特別機で、ロスマクドナルドたちの旅客機が到着する30分前に給油のためヨハネスブルグに降りていた。ゴルゴ13はその中に兵士として紛れ込み、ロスマクドナルドたちの機がナイロビに寄っている間に先回りしたのだった。

 ヨハネスブルグを発って隣国へと向かう輸送機の中に、仕事を終えたゴルゴ13の姿があった。参加した傭兵の一人は金を貰って敵を殺すのが楽しくてたまらないといった様子で、今までにアフリカで殺してきた相手の骨のなさを嘲笑っていたが、コンゴ内戦の時に遭遇して危うく負けそうになったゲリラの隊長だけは一目置いていた。古代ローマの奴隷反乱のリーダーの名前を付けていたというそいつの名前が思い出せずにいるその傭兵に、ゴルゴ13は「スパルタカス」と応える。それでやっと名前を思い出し、あいつはきっと大物になるぜと笑う傭兵の話をゴルゴ13は静かに聞いているのだった――――――


○○○○○○

 金と暇を持て余して人間狩りなどの残虐非道な趣味に耽る二人の富豪が、ゴルゴ13とスパルタカスという世界でも指折りの二人の凄腕のスナイパーを対決させて古代ローマの剣闘よろしく見物しようと企むも、彼らに利用されたことを知ったスパルタカスの依頼によって天罰の如くゴルゴ13に命を狙われるという本作。ゴルゴ13シリーズのいわゆる対決系エピソードの中でも一番人気の誉れ高い作品だけに当初からアニメ化が期待されたエピソードの一つであり、まさに満を持しての登場といったところですが、深夜枠とはいえ地上波放送のアニメで冒頭での殺戮シーンとか映像化できるんだろうかという別の意味での心配もありました。

 一匹狼だが殺し屋としてのプライドに溢れ、あくまでビジネスとしてゴルゴ13に自分の復讐を託すスパルタカスと、自分に拳銃の最後の一弾まで使わせるほどの彼の実力を讃えつつ彼の今際の依頼を冷徹に遂行するゴルゴ13という二人のプロの対比、そして非道な富豪2人が最後はゴルゴ13によって倒されるという勧善懲悪的なカタルシスが同時に楽しめるのが本作の醍醐味です。結局蓋を開けてみると、多少展開の順番が入れ替わっているのと2008年の設定に合わせたアレンジを除けば概ね原作通りで一安心(笑)原作では冒頭で描かれる、ロスマクドナルドとペテンセンの私兵たちによる南米アマゾンでの残虐な現地人狩りのシーンはアニメ版では回想的な描写になっており、逃げようとした村人をアマゾン川に投げ込んでピラニアの餌食になる時間を競うところまでちゃんと映像化したのには恐れ入りました。ただし、殺した村人の耳を切り取ってその数を競う描写や、原作ではピラニアに食われるのが少女だったのが大人の男性に変更されているのは流石に地上波放送故の描写の制約ですかね(苦笑)あと、原作ラストでの傭兵の会話はモロに黒人差別丸出し発言なのですが、これも流石にそのままではなく現地人という表現になっています。
 ただ、原作では冒頭で敢えて富豪二人による残虐な殺戮シーンを入れることで、スパルタカスとの対決を経てゴルゴ13が非道な富豪二人を倒すという勧善懲悪的なカタルシスをより読者が感じられるようになってるわけですが、アニメ版では二人のスパルタカスへの依頼を先に持ってきて殺戮シーンをその後の回想的な描写に回しているため、殺戮シーンの描写をぼかしたのと相まって原作に比べると富豪二人の鬼畜ぶりを強調する部分が薄まってしまい、原作を知っている視聴者から見ると見た後のカタルシスという点ではちょっと物足りなさを感じる人もいるかもしれませんね。
 あと、ラストでゴルゴ13がヨハネスブルグに移動するために利用した外人部隊の輸送機がどう見ても川崎C-1っぽい件について(笑)原作ではC-130だったように記憶してますが、制作側の資料不足なのか、些末な事柄なのでそこまで気にしなかったか(爆)まぁもっとも、現用のヨーロッパ系の軍用戦術輸送機って調べてみるとそれほど種類が多くないのですが。米軍でも採用されてるアレニア・スパルタンはともかく、トランザールC.160なんて知ってる人いないだろう(笑)2008年の設定ならエアバス・ミリタリーA400Mでもよかったかもしれないがまだ試作機飛んでないし。

 さて、今回スパルタカスを演じたのは、第3話『傑作・アサルトライフル』のサビーヌ兄役に続いて二度目の出演となった銀河万丈。管理人的には大塚明夫辺りを期待してたんですがねぇ(笑)一方、外道な富豪二人の片方、ペテンセン役は富田耕生が好演。富田氏はゴルゴ13の最初のアニメ化作品である劇場版『ゴルゴ13』でボブ・ブレイガン役、続くOVA版『ゴルゴ13 QUEEN BEE』でもゴードン役で出演しており、劇場版・OVA・TVアニメ版とゴルゴ13のアニメ化全作品に出演を果たしたことになります。管理人的にはコミカルな声質の印象が強い富田氏ですが、こういう悪党役でも存在感のある声優さんだと思います。





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Last updated  2009.01.21 00:19:34
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