中国人の金と戦争
ロシアのクリミア半島への軍事介入前の2月28日にNY金価格は1321.60ドルでしたが、軍事介入後の3月3日のNY金価格は1350.30ドルで終了し、28.70ドル上昇しました。リスクの度合いは当事国がロシアである事が中東問題やアフリカ諸国の紛争などと比較すると格別である。大惨事(世界戦争)が起きる事を予知しているのかの如く、金を溜め込んでいる。昨年末12月31日、1オンス当り(1,181.40ドル)だった。相場は産金コスト1200ドルを割り込んでいた。各国中銀が物価抑制を優先して利上げに動くと、新興国景気が減速する。通貨防衛を目的とした利上げは、新興国の景気に悪影響を及ぼす。つまり、新興国経済の先行きが懸念され、潜在的不安が払拭されていない状況では金への関心が強まる。勿論、新興国貨幣は価値が無くなる。14年3月、中国大陸部が香港から輸入した金は差引で80.6トンとなった。1月―3月の金輸入量は276トン3年同期と比較して27%増加を示している。13年の金輸入量は、1108.8トンであった。