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カテゴリ:読んだ本(その他・海外)
1959年に書かれたウッドハウスの
「Jeeves Makes an Omelette(ジーヴズオムレツを作る)」の内容のごく簡単な紹介で,その1に続く後半の部分です。その1は,ダイニングルームから絵を切り取って部屋に戻ったところまででした。 火事にならないように絵を小さく切って暖炉で燃やしてしまおう,どうせなら飲みながら作業をしよう,ということでジーヴズがウィスキーと炭酸をとりに行っている間にダリア叔母もやってきた。 3人で絵を切って暖炉の火に放り込み,もう少しで終わりというとき,「フォザギルの大旦那様の名前はエドワード様と思っておりましたが?」とジーヴズ。 絵にあったサインの断片を「エヴァラード」らしいという叔母とジーヴズ。「間違った絵を燃やしたとしたら……」という叔母にそんなことはないといいはるバーティ。 確かめるためにバーティは1人で再びダイニングルームに向かったのだが,「ひょっとして……」などと思ってもいる。 おそるおそる入口に着くと,中から誰かがぶつかってきて2人で暗闇の中のダンス。 明かりをつけてみると,エヴァラードの父親のエドワードで,手には切り取って巻いた絵をもっていた。 自分がかいた絵のヴィーナスがいとおしくてたまらない。結婚記念にやったものだし,食事のときエヴァラードはいつもそれを眺めているので,返してくれともいえずに困っていた。 近所の泥棒騒ぎに紛れてこれをとれば,夫婦は傷つかないと思ったのだと事情を説明し,「誰にも話さないで」とバーティに頼むと,エドワードは飛ぶように自分の部屋に帰っていった。 そこに現れたダリア叔母とジーヴズ。 「ずいぶん時間がかかっているけれど何をしているの?」との問いにすべてを話し,「闇は晴れ,青い鳥が飛ぶ」といいながら「万事解決!」と喜ぶバーティだが,エヴァラードの高価な絵を燃やしてしまったことを叔母は改めて指摘して,コーネリアの連載をあきらめるという。バーティも前言を撤回。 ここで,ジーヴズの解決策。 「ウースター様が殴られてここに倒れているのが見つかり,窓は破られ,2枚の絵がなくなっていたら,強盗が仕事をしているのを見つけたバーティ様が,貴重な絵を守ろうと勇敢にも彼らに立ち向かい,彼らにやられてしまったとフォザギル夫人に思い込んでいただくのは容易でございましょう。夫人は,私思うに,とても感謝されるでしょう。」 このアイデアにダリア叔母は大喜び。これからずっと(アナトールの)夕食をたっぷりどうぞとジーヴズにいうほどに。 一方,殴られるのが自分だとしばらくしてから気づいたバーティはそのアイデアを拒否。 最近太りぎみなのでアナトールの食事もいらないといって部屋に戻ろうと入口を向いとたんに後頭部をガツン!! 森の中で襲われる荘園領主はこんな感じか! などと思いつつ意識を失った。 数日後,くらくらする頭で目覚めたバーティのベッドのそばにはダリア叔母がいた。 連載の話がうまくいったので,叔母はごきげん。バーティが「僕の頭は……」といいかけても,「コーネリアは感謝感激……」と話を続け,「あなたのいった通り,幸運の青い鳥が飛んでいるわ。……」 「僕の頭は……」と再びバーティがいうと,叔母は「ちょっと心が傷むけれど,時には犠牲も必要。玉子を割らないとオムレツはできないのよ。」 「貴方の言葉ですか?」と聞くバーティに, 「いいえ。ジーヴズよ。倒れたあなたを見ながら,小さい声でいっていたわ。」 飲み物をもってちょうどやってきたジーヴズに,バーティはいった。 「玉子とオムレツの件だが,これからは,できるならば玉子をやめにして,オムレツをなしにしてくれないか」 「承知いたしました」とジーヴズは正直に答えた。「覚えておくことにいたします。」 終わり 読む前には,ジーヴズが本当にオムレツを作る話かと思ったのだけれど,結局作らなかったなあ(笑) なお,WikipediaのJeevesの項の「The Jeeves books」によると,この作品は1919年のレジー・ペッパーもののリライトとのことだった。 また,その1に出てきた音を立てずに窓ガラスを割る方法が「泥棒社会で流行している方法だと認められて」いることについて,『シャーロック・ホームズの帰還』(シャーロック・ホームズ全集6,(河出書房新社)の注で言及されていることが,countsheep99さんの「こんなところでジーヴス発見。」に書かれているので,興味があればそちらもごらんください。 「比類なきジーヴス」の日記は→こちらから, 「よしきた、ジーヴス」の日記は,→こちらから, 「それゆけ、ジーヴス」の日記は,→こちらから, 「ジーヴズの事件簿」の日記は→こちらから, ジーヴズは執事? 従僕?の日記は,→こちらからどうぞ。 登場人物と関連ホームページをフリーページのウッドハウスメモ(ジーヴズシリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 ウッドハウスの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ウッドハウス)からごらんください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/02/27 12:39:42 AM
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