映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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フランス映画

April 29, 2020
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カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。そういえば最近救急車の音を聞かなくなりました。基幹病院がのきなみクラスターになってるから?
映画​はじまりのボーイミーツガール​を見ました。


はじまりのボーイミーツガール
Le coeur en braille

出演
シャルル・ベルリング

 ヴィクトールはクラスの優等生マリーに恋をしている12歳。秀才のロマンからのアプローチもはねつけるマリーに、落ちこぼれのヴィクトールは遠くから見つめるだけだった。ところが、そんなマリーがヴィクトールに急接近!「勉強を手伝ってあげる」と家に招待してきた! 親友のアイカムから「どん底のお前に最後のチャンスだ」と煽られたヴィクトールは、「女は信用できない」と平静を装いつつも、ウキウキと出かけていく。

 マリーの指導で徐々に成績があがってきたある日、プロのチェロ奏者になる夢をマリーから打ち明けられる。そしてマリーと初めて手を繋いで下校したヴィクトールは、別れ際に頬にキスされすっかり舞い上がるのだった。

 だが、マリーには、誰も知らない秘密があった。だんだんと視力が落ちる病気にかかったマリーは、音楽学校に行くためそのことをひた隠しにしていたのだ。秘密を守るため、マリーには“目”が必要だった。それに気づいたヴィクトールは、利用されていたことにショックを受けるが、マリーの情熱に動かされ、彼女の夢を叶えることを決意する。その日から2人の秘密の作戦が始まった!

12歳にして男子を振り回す小悪魔マリーに扮するのは、フランスでは若き天才ヴァイオリニストとして知られる、アリックス・ヴァイヨ。

 ああなんでいつも大人になるのが早いのはオンナノコなんだろう。そしてオトコノコは一足先に音内になってしまったオンナノコにいつも振り回される。で、振り回されるうちに大人の階段を知らず知らずのうちに登っていく。嫉妬も打算もごまかしもいっちょまえにあるけど、どこか詰めが甘くて大人達に簡単に見抜かれる。でも、その抜けている所が子供らしさでもあるんだよなぁ。『小さな恋のメロディ』フランス版。



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最終更新日  April 29, 2020 12:04:43 AM
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March 3, 2020
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。図書館が全面閉鎖になりました。借りることも返すこともできません。
さて今日はイタリアのトスカーナを舞台した二人の女性の映画を紹介します。

歓びのトスカーナ
LA PAZZA GIOIA/LIKE CRAZY

出演
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ

監督
パオロ・ヴィルズィ

自称伯爵夫人のベアトリーチェは、イタリア・トスカーナ州の自然豊かな丘に立つ診療施設ヴィラ・ビオンディでは女王のような存在だった。ある日ヴィラ・ビオンディに、やせ細ったドナテッラがやってくる。彼女とベアトリーチェは同室になり、少しずつ親交を深めていく。
イタリアでは1978年に「バザリア法」が成立、2015年には精神病院は閉鎖されている。そうかといって罪を犯した精神病の人たちが減るわけではないので、そうした人々の居場所は必要になる。彼等を収容する司法精神病院や、私立の精神病院は、いまだ存在する。また、従来の精神病院の代わりに、「コムニタ」という、精神科のケア付きのグループホームがあって、ベアトリーチェとドナテッラは、ここに収容されているという設定。

 原題は「La pazza gioia」。「狂うことの快楽」、あるいは「狂った人の快楽」という意味で、扱いに注意を要する題材である。

 主役二人を演じる演者がうますぎるので、視聴者は「本当に精神的に不安定な人は、平気な顔してこういうことをしてしまうのかもしれない」と思う。ベアトリーチェの恐ろしさは最初はわからない。当初描かれる彼女の言動は、高級レストランやカジノに行きたがるが一度も金を払うそぶりを見せなかったり、タクシーを使って遠距離を旅しても、最終的には支払いという形で自分に帰ってくる程度の怖さだからだ。彼女が仕出かしたことは、元実家で母親に会った時に分かる。同時に彼女の脆さを利用した正常な精神を持つ人たちの狡さも。

 そこへいくとドナテッラは目つきからして怪しい。体にはタトゥーがいたるところにあり、精神が不安定になると拒食に走り自傷傾向もある。後半彼女が息子を抱いて何をしたかもわかって来る。但し刃物を持ち出して他者を害するほどの勢いはない。彼女が衝動的な行動に至る動機もやはり後半でわかる。二人の女性がそこに至る経緯を描くことで、精神的脆さを個人的問題にとどめず、社会全体で考え受け入れていく道を説く。『神曲』でベアトリーチェがダンテを導いたように。




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最終更新日  March 3, 2020 12:01:25 AM
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January 26, 2020
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。いやびっくりしました。東出くん本当ですか!
今日もイーサン・ホーク出演映画を紹介します。
映画​ヴァレリアン 千の惑星の救世主を見ました。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主
VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS

出演
デイン・デハーン クライヴ・オーウェン イーサン・ホーク
ハービー・ハンコック リアーナ ジョン・グッドマン  ルトガー・ハウアー

監督
リュック・ベッソン

  西暦2740年。銀河をパトロールする捜査官ヴァレリアンは、片思い中の相棒ローレリーヌにあの手この手でアプローチする日々を送っていた。そんなある日、あらゆる種族が共存する巨大宇宙ステーション、“千の惑星都市”が放射能に汚染されていることが判明する。アルファ宇宙ステーションに降り立った彼らは、長い時間をかけて規模を広げ、多種多彩な種族が共存している“千の惑星の都市”の繁栄を目にする。全種族滅亡の危機を「10時間以内に救え」という極秘ミッションを託されたヴァレリアンたちだったが、2人の前に30年前に消えたはずの惑星パールの住人が現れ…。

オープニングはアバターみたい。絶対地球人ではない構造の宇宙人が多数登場し、ある日空から落ちて来る飛行船によって閃光が走る。この後件のカップルが海でくつろいでいるシーンになる。しかしそれはVRのなせる業で、二人は宇宙船に乗っている。

 途中の惑星に出て来る悪者がレイア姫を拉致するジャバ・ザ・ハットに似ていたり、二人が乗るスーパー宇宙船がハン・ソロのミレニアム・ファルコンに似ていたり、もしかしてパクリ?と思ったらこちらが本家でスター・ウォーズに影響を与えたそうだ。もっと早く映画にしていたらこちらが伝説になったのか?

 ヴァレリアンに扮したのはプラダの広告塔も務めるデイン・デハーン。 そして頼れる相棒にしてクールビューティのローレリーヌを演じるのは、トップモデル、女優のカーラ・デルヴィーニュ。美男美女のカップル。ちなみに邦題はサバ読みすぎで、千の惑星は救わない。“千の惑星の都市”を巡る攻防戦になる。かっこいいヒーロー役ができるクライヴ・オーウェンやイーサン・ホークはともかく、ハービー・ハンコックがあんな役で出演するとは。そしてブレードランナーのレジスタンス・レプリカントのルトガー・ハウアーまで。皆バンドテシネのファンなのか。


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最終更新日  January 26, 2020 08:50:49 AM
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October 20, 2019
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。やはりパレード延期になりましたね。その方がいいですよ。
先ごろ『真実』プロモーションのため来日したドヌーヴが出演したフランス映画​
ルージュの手紙を見ました。

ルージュの手紙
SAGE FEMME

出演
カトリーヌ・ドヌーヴ カトリーヌ・フロ

監督
マルタン・プロヴォ

 パリ郊外で助産師をしているクレールに、30年前に行方がわからなくなった血のつながらない母ベアトリスから電話がかかってくる。クレールは30年前、最愛の父親の前から突然姿を消したベアトリスのことをずっと恨んでいた。ベアトリスを愛していた父はその傷を癒すことができず、クレールを置いて逝ってしまった。その後クレールは仕事一筋で一人息子も医師を目指している。クレールはベアトリスの失踪後に父が自殺してしまったこともあって、自由奔放に生きてきたベアトリスを受け入れることができない。しかし、ベアトリスの過去の秘密が明らかになり……。

 これ、どっちかというと「手紙」ではなく「ルージュの伝言」でいいんだけど。やはりユーミンの歌を想起させるからやめたのか?だって最後に残していったのはルージュで書いたキスの跡だったから。

 フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーヴと『偉大なるマルグリット』などのカトリーヌ・フロが共演。ほっぺがふっくらしたフロと「『シェルブールの雨傘』のスリムさがどうしてこんな姿に?」という全体にどっしり肉がついたカトリーヌ御大。キャスティングを逆にしたら絶対はまらない。今どきこんな自覚的な自己チュー女性を演じられるのはカトリーヌ御大しかいない。私生活でもマルチェロ・マストロヤンニとの間に子供がいるのに結婚してないし。映画で演じる役を地で行く感じ。

 そんなゴーイングマイウェイの女性が家族にすがりたくなる理由といえば一つしかない。不治の病である。病気がわかっても「飲む・打つ」をやめないオヤジのようなベアトリスが急に連絡を取ってきてやれ借金を返して欲しいだの一緒に住みたいだの言いたい放題。頼るのはクレールが断らないと知っているからで、とってつけたような謝罪が派手すぎる花束だったりと、まあわかりやすく人を傷つける女性としてのベアトリスの造形が素晴らしい。

 すがっていた彼女が最後に潔さを見せる。「この最期がいかにもフランスらしい」と家人は言っていたが、描写もはっきりとは書かない。ただ、クレールに菜園に連れてきてもらったベアトリスが湖にあるボートをじっと見ていたこと、ベアトリスが姿を消してから菜園の前にルージュの伝言があり、湖に行くとボートに水が入ってもう使い物にならなくなっていたことから、ベアトリスがどういう最期を選んだのかが暗示される。



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最終更新日  October 20, 2019 12:15:29 AM
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October 19, 2019
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。カンヌ映画祭でパルムドールを獲得した是枝監督の受賞後第一作
映画真実を見ました。
何かで沸点に達して家族が大騒ぎするアニエス・ジャウイ&ジャン・ピエール・バクリの脚本コンビのフランス映画『家族の気分』『みんな誰かの愛しい人』に似てるなぁと思いました。

真実
LA VERITE/THE TRUTH

出演
カトリーヌ・ドヌーヴ ジュリエット・ビノシュ イーサン・ホーク 
リュディヴィーヌ・サリエ

監督&脚本
是枝 裕和

 国民的女優のファビエンヌの自伝本「真実」の出版を祝うため、家族が集まる。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、ファビエンヌのパートナーと元夫、秘書らが集まっていて、皆彼女が何をつづったのかが気になっていた。自伝は、隠されていた母と娘の間の愛憎渦巻く真実を明らかにする。母の書き散らした嘘に驚き、傷つく。彼女の記憶の底には、自分を可愛がってくれた、母に役を奪われた今は亡きライバル女優、サラのことがわだかまっていた。

 ファビエンヌ(ドヌーヴのミドルネーム) という役名といい、国民的女優を同じく国民的女優が演じる所といい、ドキュメンタリーを見ているようだ。もちろん家族を演じるのは赤の他人の俳優同士なのだけれど。是枝監督自身がドキュメンタリーからキャリアをスタートされているし、国を変えても俳優を変えても監督らしさは残るものなんだなぁ、としみじみ。それにしても皆がファビエンヌ=ドヌーヴじゃないかと思うような役をよくも引き受けたもんだ。勿論それが狙いで、敢えてドヌーヴにインタビューした彼女自身の体験を台詞に入れてるんだろうけど。

 テーマも是枝作品お馴染みの家族。家族って何だろう?つまりは他人同士の寄せ集め。家族は一番の理解者たり得る、というきれいごとをあっさり引き払って映画が始まってしばらくすると言いたいことを言い合う母と娘のバトルが始まる。それぞれキャリアを築いているが、かつては演技に興味もあっただろう娘が敢えて母親とは違う道を選んだことが示唆される。

 娘に対しても世間に対しても無敵に見える母親にも脆さがある。娘に指摘された亡きライバルの事を自伝に書かなかったのは娘の言う通り後ろめたさもあっただろう。ライバルの死が娘の指摘の通りならなおさら。ただ、今さら「後悔している」だの「負い目がある」だの言った所で、勝手にイメージを作っている不特定多数のファンや娘が信じるかどうか、とまで考え、だったらそのまま開き直ってやろう、と思いここまで来た、とまで想像するのは考えすぎか。人は自分が信じたいことを真実だと思いたがる。だったら何が真実かなんて船頭揃えて山に登って侃々諤々やるもんではない。

 敢えてフィクションとノンフィクションの隙間を見せてくれてるんだろうなぁ、と面白かったです。劇中劇のケン・リュウのミステリも抜粋した場面は母と娘のストーリーになっていて、疎遠だったファビエンヌとリュミールに重ね合わされていた。


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最終更新日  April 8, 2020 06:54:31 AM
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October 6, 2019
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。是枝監督がドヌーヴとビノシュを主演に迎えた映画真実が公開されますね。楽しみです。
ところでこちらもフランス映画です。

​映画エタニティ 永遠の花たちへを見ました。

エタニティ 永遠の花たちへ
ETERNITE

出演
オドレイ・トトゥ メラニー・ロラン ベレニス・ベジョ

監督
トラン・アン・ユン

 19世紀末のフランス。上流階級で育った17歳のヴァランティーヌは親が決めた婚約を破棄するが、それでも諦めない婚約者ジュールの純粋さに惹かれて結婚、6人の子供に恵まれた。その後、夫の急逝、子供たちの病死や戦死といった不幸に見舞われた家族に光を届けてくれたのは、息子アンリと幼馴染みのマチルドの結婚だった。マチルドの従姉妹ガブリエルとシャルル夫婦も同じ建物で暮らし始める。恋愛結婚だったアンリとマチルドに比べ、親の決めた結婚だったガブリエルはシャルルとぎこちなかったが、無口なシャルルと次第に打ち解けるようになる。大家族のような賑やかで幸せな日々が続くと思われたが…。
 『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユン監督が、アリス・フェルネのベストセラー小説「L’Élégance des Veuves未亡人たちの優雅さ」を映画化オドレイ・トトゥらフランスを代表する女優陣が、上流階級の3世代に渡る家族の姿を紡ぐ。

 この映画にはほとんど台詞がない。最初は、ナレーションを担当している女性がヒロインで、彼女の登場まで極力台詞を排除する方針かと思ったが、終始一貫してナレーションを多用していた。そしてナレーションは物語の登場人物の誰でもない。ということは神視点ということになる。私達が見ているのは、まるでナレーションの背景のように音楽とセットで登場する俳優達である。きちんと感情表現もできる俳優達だからこそ、さぞかしストレスが溜まったのではないか。実際ベレニス・ベジョは「これだったらアニメでもいいじゃないの!」と監督にくってかかったとか。その気持ちはよくわかる。一つ一つの場面は画のように美しいが、登場人物達がキャンバスならぬ画面の向こうに押し込められた絵になってしまっている。動く風景画。

 また、ヴァランティーヌが6人、ガブリエルが4人、マチルドがなんと10人と、女性達は始終妊娠し、時に死産する。これでは母体は疲弊する。40歳にして最後の子供を産むマチルドの死は、明らかに高年齢出産が原因である。ヴァランティーヌ世代から第五世代まで子孫はこれだけ増えた、とナレーションが流れるが、生まれた子供一人一人の個性は描かれず、男性の影も薄い。



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最終更新日  October 6, 2019 12:35:03 AM
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February 1, 2019
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。新生サッカー日本がんばってますね。
今日こそ雪が降るといわれていますが、やっぱり降りませんでしたね。

映画​愛について、ある土曜日の面会室
を見ました。

愛について、ある土曜日の面会室
QU'UN SEUL TIENNE ET LES AUTRES SUIVRONT/SILENT VOIC

「お願いです ここに書類が 助けて下さい これと引き換えにうちの人がどこかに連れていかれた ここにいるのか別の刑務所かわからない 助けて下さい 朝の10時に突然やって来て連れ去ってしまったの どうしたらいいか 誰か教えて お願いです 誰か」女性の訴えを聞いても何事もなかったかのように刑務所に吸い込まれていく人達。そしてタイトル。

てっきりこの女性が主人公なのかと思いきや、本当の主人公達は刑務所に入って行く人達だった。このシーンはもう一度出てくる。そしてその時は、私たちは刑務所に入って行く3人がどんな思いだったのかを知っている。

3つのエピソードは主人公の年齢も少しずつ変えてきている。ロールは若者、ステファンは結婚していて子供はいない。そしてゾラは大きな息子がいる初老の女性。ロールの悩みはいかにもティーンならよくありそうなもの、ステファンのエピソードはサスペンスフルだったが、ゾラのエピソードは感情に訴えてくる。刑務所の他の面会者の会話も紛れて入って来るが、血縁者同士の会話はもっと生々しくののりしあう。この3人だけが自分の運命を変えるために他人に会いに行く。

サッカー少女ロールの初登場は母親と車に乗っているシーン。
「サッカーなんて 女の子があんな危険なスポーツを」「聞きあきた」「一つのことに夢中になりすぎるのよ」「どうしろと?」「ほどほどを覚えなさい もう大人なんだから」「意味わからない」「何とでも」「心配しすぎよ」
何気ない母と娘のいつもの会話だが、この時の母親の言葉が全部ロールに跳ね返ってくる。バスの中で出会った少年アレクサンドルと恋に落ちたロールは共に幸福な時間を過ごすようになる。ある日警官に暴行を働いたアレクサンドルが逮捕されてしまう。そして母親が心配していた「何事もほどほどにできない」ロールは困った事態に。

一方、ステファンは恋人や母親との関係がうまくいかずに悩んでいたが、自分とそっくりの男ジョゼフと刑務所で入れ替わってくれと大金を餌に頼まれる。こんな事本当にあるのか?と思ったエピソード。監視カメラもあるだろうにうまくいくのか?とも。最後の最後までステファンが悩み続ける。

ゾラは息子を殺した若者にどうにかして会おうと、身分を隠して彼の姉エルザの家にシッターとして入り込む。というのは、ゾラのエピソードの登場人物達は、ほとんど本心を明かさないからだ。セリーヌは途中でゾラの正体を知ってしまう。しかしゾラにその事を知らせずに彼の息子を殺した弟フランソワに会いに行かせてそっと一人で泣く。ゾラも最後まで自分の正体を明かさないで刑務所に行き、フランソワに思いのたけをぶつける。しかし「理解したいの お願い 教えて」という彼女の願いは空しく、動揺したフランソワはおそらく二度と彼女の前に現れない。

映画が終わったあとに、この3人どうなっちゃうの?と思う。むしろ映画が終わったところからもう一つドラマが始まってしまうんじゃないか、と。


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最終更新日  February 1, 2019 08:38:13 PM
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January 25, 2019
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。大相撲は稀勢の里が引退して白鵬がんばってますね。でも2敗どうしになりました。

さて、今日は戦争の歴史を学ぶ学生たちの映画を紹介します。

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ
LES HERITIERS/ONCE IN A LIFETIME

歴史教師アンヌは、新学期から貧困層が多く通うパリ郊外のレオン・ブルム高校にやってくる。多様な人種から成る生徒たちを集めた落ちこぼれ学級を担当することになった彼女は、全国歴史コンクールへの参加を生徒たちに提案。当初彼らは「アウシュヴィッツ」という難題を拒否するが、強制収容所の生存者が授業に招かれ……。
W杯では多人種・多民族のチームで優勝を果たしたフランスチーム。だが彼らが異民族に寛容なのかと思えばそうではない。
例えば冒頭シーン。イスラム教徒らしき親娘が卒業証明書をもらうために学校にやってくる。しかし学校側は「規則だからスカーフを取れ」と言い親娘は「もう卒業したからルールに縛られない」と平行線。結局親娘は帰されてしまう。母親は捨て台詞を吐く。「フランスはそういう国よ」
 教室では肌の色、宗教が異なる生徒たちが授業を受ける。時にはデリケートな話題も出る。ヘッドフォンをつけたままの子、帽子をかぶったままの子、ネイルしている子、見事にクラスはばらばらだ。おまけに生徒たちの方が体格もいい。落ちこぼれの子たちは端から未来を諦めている。「失業手当で暮らす」と言って教室を出されるが、実際落ちこぼれに待っているのはそんな未来かもしれない。
フランスにとってナチスもまたデリケートな話題である。いっとき占領され対独協力者もいたこの国では、アウシュヴィッツをあからさまに批判はできない。そのタブーに真っ向から取り組み、おまけにバラバラだった生徒たちをまとめようとするのはかなりの力技だが、さして体格のよくない女性教師がやり遂げてしまう。
さすが個人主義のフランスと思ったのは、クラス運営の会議に生徒、保護者の代表と教師が集まって「この生徒は落第しそうだけどどうなのか」という話し合いがされることだ。日本では考えられない。また、日本では一段低くみられている司書教諭も先生と同等の立場で本をアドバイスしたり生徒の相談に乗っている。
この映画も実際にこのプロジェクトに参加した生徒が企画を持ち込んで実現した。自主性が重んじられるフランスならではの映画だ。



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最終更新日  January 25, 2019 06:55:17 AM
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November 7, 2018
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。村上春樹さんが母校に資料を寄贈するそうですね。
膨大な数になりそう。

さて、今日ご紹介するのは美しい歌声を持つヒロインの映画です。

エール!
LA FAMILLE BELIER/THE BELIER FAMILY

  フランスの片田舎の農家であるベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外、全員が聴覚障害者。ある日音楽教師トマソンに歌の才能を認められ、パリの音楽学校で行われるオーディションを勧められたポーラは喜ぶものの、歌声を聴けない家族から反対される。家族のコミュニケーションに欠かせないポーラは、考えた揚げ句……。

 原題はベリエ家。邦題は随分と情報をそぎ落として、彼らの気持ちをぎゅっと込めた。

映画が始まってまず違和感を抱くのは、ベリエ家の食卓がいやに賑やかなことだ。賑やかというのは控えめな表現で、実はかなり皿をがちゃがちゃやる音がうるさい。彼等は聞こえていないので全然気にならないが、健常者は気になる。

 これと全く逆のシチュエーションになるシーンが、クライマックスになる。ポーラの歌を発表会で聞きに来たベリエ家と同条件で、ポーラの歌や音が一瞬消える。そして歌い終わって皆が拍手した時に、再び音が戻ってくる。

耳が聞こえる視聴者には音はいつか「戻ってくる」。しかしベリエ家には音が戻る事がない。歌の才能を持った少女だけが、家族の中で唯一健常者として生まれる。手話をして外界との接触を担当しているのが彼女だけなので、働き詰めの彼女の負担は大きい。それなのに父親が選挙に出ると言い出してますますベリエ家は多忙に。家族は彼女がいることが当たり前になっていて、これからも変わることはないと思っている。だがそうなると、彼女の夢は全く閉ざされる。これ、ベリエ家が明るくふるまっているからごまかされそうになるが、未成年の少女で抱え込むにはかなり重いテーマだ。社会福祉の手が入ってこないんだろうか。

 彼女の才能を見出す音楽教師がいい。最初は「とばされて田舎の学校に来た!」と不満ばかりだったが、ポーラの声を聴いてからはあれこれと指導し、何とかしてパリの学校に行かせようとする。試験で急遽ピアニストを買って出るところからも、才能がないわけではないことがわかる。

 ポーラを演じたルアンヌ・エメラはオーディション番組「The voice」のフランス版でデビュー。この番組はブラインド・オーディションという方式を取っているので純粋に声だけで選ばれたのだそう。


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最終更新日  November 7, 2018 12:01:27 AM
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September 26, 2018
カテゴリ:フランス映画
みなさん、こんばんは。貴乃花親方の引退報道びっくりしましたよ。確執は思ったより深かったようですね。
さて、こちらも安楽死を扱った映画です。

映画​92歳のパリジェンヌを見ました。


92歳のパリジェンヌ
LA DERNIERE LECON/THE FINAL LESSON

出演
サンドリーヌ・ボネール

 誕生会。娘夫婦、息子夫婦に囲まれて挨拶をするマドレーヌ。
「今までありがとう 感謝してるわ 素晴らしい人生だった 夫に愛されて幸せだった 家族に囲まれて生きてこられたわ 健康にも恵まれた よい人生だった」
さて、ここまでは家族もニコニコして聞いている。ところが、次の台詞で凍り付く。
「でも疲れたわ 生活に不安を感じ始めたらこの世を去りたいと話したはずよ あなたたちの負担になる前に その時が来たの 2か月後の10月17日に私は逝きます」

家族にとっては青天の霹靂だ。だが実は視聴者にとってはそうではない。映画のオープニングシーンで、車を思うように動かせず、クラクションを鳴らされてますますパニック状態に陥る彼女を見ているからだ。

 それでも「えっ、それだけ?」と思う視聴者もいるだろう。日本では高齢者の交通事故が毎日のようにニュースになり、対策を取っていても一向に減らない。それこそ息子が言ったように「生きるとはどん底に落ちても愛する人と一緒に暮らすことだ」と説得したくなる。

 尊厳死の問題は、おそらく自分の親が言い出した場合と、第三者が言い出した場合とで微妙な温度差がある。第三者の場合は「それぞれの生き方を尊重すべき」などと正論を述べられるかもしれないが、いざ自分の親が言い出したら「受け入れるまで余裕を」と引き延ばし作戦にかかる。しかしそれは親の死に時を子供の希望に合わせることで、親の望みではない。映画の中でも誰が正しいという主張はしていない。個人主義が日本よりいきわたっているフランスでも尊厳死はやはりデリケートな問題だ。

フランスの元首相リオネル・ジョスパンの母ミレイユが自ら死ぬ日を決めて実行した実話を娘のノエル・シャトレが『最期の教え』として出版。原作は母親と娘の対話形式になっているが映画では家族や家政婦も含めたドラマに。


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最終更新日  September 26, 2018 12:06:55 AM
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