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漫画

July 13, 2020
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カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。昨日は久しぶりに晴れて洗濯ができました。
ところでついに10月からアニメが放送される漫画の最新刊を紹介します。

憂国のモリアーティ 12
三好輝 竹内良輔

​ 10巻おまけ漫画で表紙問題でもめていたレストレード警部ですが、無事表紙を飾ることができました。とはいえ本編のメインとなる「犯人は二人」では全く登場しません。聖典では犯人が二人だったことを明かしてシャーロックに協力を求めるのですが事情を知っている彼は私は被害者に同情するまえに、加害者に共感をもちますと言って捜査を断ります。これが警察機構に勤めていない探偵の自由度ですね。

 本編では『四つの署名』から繋げていますが、そもそも「犯人は二人」は『シャーロック・ホームズの帰還』に収録されており、チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンはモリアーティ教授なき後の強敵として登場します。ミルヴァートンのキャラクターは、蛇を思わせる粘着質、B221 訪問時の無礼な振舞い、最後に彼を倒す相手など、先に放送されたBBCドラマ『Sherlock』Season3 Episode3に登場するマグヌッセンに負う所が多いようです。正直、煽った割には退場が呆気なさすぎて「こんな小物だったっけ?」という意外感が否めません。

11巻レビューで予測していた通り、本編でとうとう顔を合わせてしまったモリアーティとシャーロックですが、シャーロックは
「すべてがお前の思う通りになんていかせねえ」と宣言しているので、ラストがウィリアムの望んだ通りになるかは不明です。ジョンの結婚についてのシャーロックのコメントや二人の対決時の台詞を見ていると「ああこれって少年漫画だったんだなぁ」とつくづく思いました。そしてジョンが少年漫画にありがちな熱血感動屋になっているのが笑えます。ドラマのジョンはもう少し軍人気質で感情を抑えていたものですから。


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最終更新日  July 13, 2020 12:00:18 AM
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June 30, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。今日で一年の半分が終わりますね。
夏至が過ぎて段々日も短くなるでしょう。
今日はこの漫画の最新刊を紹介します。

チェーザレ 破壊の創造者 12巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

​ 教皇が倒れていよいよ教皇選挙(コンクラーベ)開始が始まる。というわけで、本巻は若者達の青春群像ではなく、おっさんの群像劇が大半を占める。ちなみに現在も、教皇が決まらなければ黒煙、決まれば白煙を上げる習わしは変わらない。

 主人公アンジェロをチェーザレとではなくメディチ枢機卿と共にいる設定にしたため、数日間続く教皇選挙の内幕を垣間見ることができる。ロレンツォの跡を継いだ兄ピエロが三国同盟解消の意志を打ち出したため、恩のあるボルジア枢機卿でなく、政敵デッラ・ローヴェレ枢機卿を推さなければならなくなり悩むメディチ枢機卿だが、枢機卿もローマ有力貴族出身であり、それぞれの思惑を持っている。若干16歳で枢機卿に任命されたジョヴァンニがまだ青いということだろう。

 これから聖職売買が行われ、劣勢だったロドリーゴ・ボルジア枢機卿が巻き返してまさかの教皇誕生に至るわけだが、その息子チェーザレは
「教皇庁をぶっ壊す」
と宣言。父が中央=聖座に座る本拠地を壊すとは穏やかではない。聖職者になる事を定められていると悟っているなら内からの改革になるが、後の彼は後者を取る。内からの改革の限界を感じたからなのか。


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最終更新日  June 30, 2020 12:00:22 AM
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June 29, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。なんで北海道小樽では昼カラが流行しているんでしょうね?
東京でそういう話は聞きません。とうとう自粛要請が出ました。

さて今日は11巻を紹介します。

チェーザレ 破壊の創造者 11巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

 本巻ではついにロレンツォ・デ・メディチが亡くなる。森川久美さんの漫画『花の都に捧げる』では、サヴォナローラの反発はロレンツォに惹かれていたことの表れと解釈されている。森川久美さん自身がこういうねじれた友情を好むからだろう。サヴォナローラも天使のごとき美貌の持ち主に描かれている。

 惣領さんの場合、サヴォナローラは感情を見せないキャラクターとして描かれているため、ロレンツォに対する感情が全く読めない。ただロレンツォの死を
「神の怒りに触れた故なのか」
と問うのみである。

 ロレンツォの死によってボルジア家も方針変換を迫られる。ロドリーゴやチェーザレが目指していたのは
「人々の心を教皇が導き世の秩序を力ある者が守る
この両輪が同じ方向を目指すことで 我々はようやく前へ進むことができるのだ」
であった。精神的支柱=教皇と為政者=ロレンツォは別であるべきという主張だったが、“力ある者”が去ったことで、結果的に教皇(というよりチェーザレ)が両方を担わなければならなくなった。フィレンツェ市民が彼の死を悼む一方で、ロレンツォの死がナポリ王国や女傑カテリーナ・スフォルツァ、ロドリーゴの政敵デッラ・ローヴェレ枢機卿に与える影響が断片的に描かれる。もちろん息子であるメディチ枢機卿の嘆きはことのほか激しく、鼻水を出しまくって“帰りたい”と駄々をこねる始末だ。1巻の何を考えているかわからない無表情の彼からすれば、大きな進歩である。
 おくれて教皇も倒れ、サンタンジェロ城の鍵を巡ってボルジア枢機卿とデッラ・ローヴェレ枢機卿が病に伏す教皇の横で取っ組み合いの喧嘩をする。このシーンはドラマにも登場するので有名な逸話なのかもしれない。

 6巻で
「教皇様がお亡くなりになれば兄上が帰ってくるかもしれない」
と呟きながら微笑んでいたルクレツィアは待っていた「教皇倒る」の報に
「きゃは♬」
ときたもんだ。教皇になってから大変な人生が待っているというのに。



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最終更新日  June 29, 2020 12:00:22 AM
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June 28, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。有識者会議の面々も言いたい事いっぱいあったんですね。
さて今日は10巻です。

チェーザレ 破壊の創造者 10巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

 ロレンツォ・デ・メディチの悲願、次男ジョヴァンニがピサ校の卒業試験に臨む姿が描かれる。有力者の息子として出来レースのような口頭試問が行われる中、チェーザレが悪役を駆って出たおかげでジョヴァンニの実力が皆に伝わり無事卒業できることになる。直後、チェーザレはジョヴァンニに猊下と呼びかけ失礼を詫びる。」
「おまえと私の仲で今更そのような堅苦しいことなど
と言いかけたジョヴァンニも、何かに気づいたように礼を返す。同様に実家でジョヴァンニを迎えた兄ピエロも猊下と呼びかけ枢機卿となった彼に跪く。何度か青春時代の終わりを示唆するエピソードがあったが、本巻がとどめである。アンジェロもチェーザレの密偵として、表向きはジョヴァンニのおつきとしてローマに向かい、皆を見送ったチェーザレも、父が臨む教皇選挙のため生臭い世界に足を踏み入れる。正論ばかりが通じた時代、本音が言えた時代はこの後来ない。だからこそアンジェロと遠乗りに行ったチェーザレが
「楽しかった」と言う台詞と満面の笑顔は値千金ものである。

 コメディパートとしてじゃれあっていたミケロットとチェーザレがあるものを壊してしまい、直しにくるのが後の巨匠ミケランジェロというシーンがある。彼はその後も本音ばかりで生きるため、ジョヴァンニ・デ・メディチーのちの教皇レオ10世と散々にぶつかるのは、また別の話である。


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最終更新日  June 28, 2020 12:00:20 AM
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June 27, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。トランプ大統領の側近の暴露本では安倍首相ATMですってよ。
今日は9巻を紹介します。

チェーザレ 破壊の創造者 9巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

 レオナルド・ダ・ヴィンチはミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァから「世界最大のフランチェスコ・スフォルツァ将軍(ルドヴィーコの父)の製作を」との命を受けて騎馬像製作に着手していたが、馬の部分の原型像(粘土製)が完成した状態で、戦争のためブロンズ化が中止される。本巻でこの史実が登場し、勿論ダ・ヴィンチは反対するが、その時ルドヴィーゴ・スフォルツァが
「敵が攻めて来た時にあの騎馬像が蹴散らしてくれるとでも言うのか!?」
と言い、黙らせてしまう。ところがその後ダ・ヴィンチは、ならば騎馬像を転用して兵器にすればどうなるか、というアイデアを膨らませる。兵器で人が死ぬことを考えると、本当に罪があるのは平気を作り出した科学者なのか、それとも兵器を使って人を殺した為政者なのかという問題が浮上し、将来原爆に関する科学者と為政者との関係を表しているようだ。

 本巻ではもう一人の天才、ミケランジェロも再登場する(初登場は7巻)。ダ・ヴィンチより若く、それ故
「圧倒的な力強さと完璧な美しさを兼ね備えた見る者全てが魅了される世界をこの手で」作り出したいという夢を幼馴染のアンジェロに語る。教皇レオ10世になる閣下と作品を巡って争う未来を知る身にはなかなか切ない描写である。

 また本巻では後にチェーザレと争う女傑カトリーナ・スフォルツァも登場し、彼女も含め周辺がロレンツォ・デ・メディチの病状を案じる描写が続く。



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最終更新日  June 27, 2020 12:00:20 AM
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June 26, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。昨日明け方地震、大きかったですよね!
さて、今日は漫画の8巻を紹介します。

チェーザレ 破壊の創造者 8巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

 1492年と言えば、我々日本人は世界史で「コロンブスがアメリカを発見した年」として記憶している。しかしそもそもなぜコロンブスが航海できたのか、という理由を探っていくとレコンキスタに行き当たる。イスラム教徒に長らく占領されていたイベリア半島がキリスト教徒の手に戻り、ポルトガル・スペイン両王が立つ。その王の後押しにより、コロンブスが航海に出られたわけである。

 本巻は1492年1月2日から始まる。1507年で死ぬチェーザレにはあと15年しか寿命がないわけで、ここからの彼の人生はイベント目白押しだ。

 本作ではロレンツォ・デ・メディチが弟と共にパッツィ家に襲われた事件が伝聞で伝えられる。敵の教皇庁に出向いて死中に生を求めたロレンツォが、重病にかかっている。チェーザレやその父ロドリーゴ・ボルジアの目指す世界は、あくまでもロレンツォが生存してこそ成り立つものなのに、彼の衰えを身近で知ったチェーザレの動揺と、今のようではないメディチ家になることを見越した計画変更が、これからの物語の鍵になる。ところで某レビューサイトでは本巻をアンジェロの“卒業”と名付け祝福の言葉まで投げかけられている。まあ、ある種の卒業ではある。ああ、主人公なのにすっかり影薄くコメディパートにされてしまった…。



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最終更新日  June 26, 2020 12:00:21 AM
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June 25, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。北朝鮮も対抗してビラを撒く計画があった(保留らしい)みたいですが、タバコの吸い殻を入れるとか。そして風向きによっては自国に戻ってきてしまうとか。何のための報復だかわかんないですね。

今日ご紹介するのは6巻です。

チェーザレ 破壊の創造者 6巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

 3巻でチェーザレがヴァン二・デ・メディチに持ち掛けた工場建設が始まった矢先、何物かが夜放火する。アンジェロが偶然発見して大惨事にならずに済むが、本巻では事件の犯人が判明。大人達の政治的思惑に、若者達もまた巻き込まれていた。学生でありながら司教もやっていたチェーザレの例もあるように、半分オトナの役回りをやらされていた当時の若者ならではの設定だ。主人公のアンジェロが割って入ったおかげでチェーザレの命が救われる。
しかし一方で礼を言いつつも、チェーザレには
「あれが私のために労したことが好意の表れだとしたら こうして成果を得ること自体奴にとって本望と言えるのではないか?」
と、まるで自分は守られて当然であると言いたげな発言をする。聞いていたのはミゲルだけだ。フランス人アンリらを選民意識の持ち主と揶揄する一方で、彼もまた選ばれし者だという自覚があるようだ。

 さて、本巻ではチェーザレの弟でボルジア家の三男にあたるホアンの少年になった姿が初登場。
「乗馬に剣技に闘技 あんなものに夢中になれるなんて私には到底理解できません」
と言い放ち、渦中に飛び込んでゆくチェーザレを評価していない。また一方で、チェーザレが気づいていなかった父とジュリア・ファルネーゼの関係に気づいており、ジュリアに遠回しな嫌味を言うなど、男女関係には鋭い点が垣間見える。

 ドラマでは優秀なチェーザレに猛烈な嫉妬心を抱きながらも父ロドリーゴには溺愛されるパターンが二度続いている。本作ではロドリーゴは明らかにホアンよりもチェーザレを買っているが、同様にチェーザレに「自身の跡を継がせる」という意志も強固だ。よってホアンは史実通り教皇軍総司令官の職を拝命しそうだ。まだ少年だからと見過ごすこともできようが、先述の台詞からすれば、やはり優秀な軍人になれそうもない。未だ兄弟間の確執は生まれていないようだが、成長するとそれぞれの選ぶ道が分かれて、そうもいかなくなるのか。

 ところで本巻中地味に怖いのは
「教皇様がお亡くなりになれば兄上が帰ってくるかもしれない」
と呟きながら微笑むルクレツィアだった。


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最終更新日  June 25, 2020 12:00:21 AM
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June 24, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。
国会終わっちゃいましたね。大丈夫なんでしょうか。

今日は漫画の5巻です。

チェーザレ 破壊の創造者 5巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

 前巻から続くチェーザレの暗殺犯がとうとう彼の目の前に現れる。わざとアンジェロと街に出て暗殺犯を誘い出したチェーザレだが一対一になり絶体絶命。その時ミゲルが現れ彼を殺すが、チェーザレは礼を言うどころか「もう少しで口を割らせることができたのに!」と怒る。
「お前の身に何かあったら奴ら(護衛)はどうなると思う?
おまえの命はすでにおまえだけの物ではない 
俺達の未来は全ておまえと共にある
おまえは本当にその事を理解しているのか?」
いつになく強い口調で言うミゲルに対してチェーザレは
「おまえ達が私を選んだのなら
おまえ達が私に殉ずるのも当然というものだろう?」
と何でもない風に言い放つが、後にアンジェロに
「命はひとつしかないのですよ
しかもそのチェーザレ様のお命にはスペイン団全ての命がかかっているのですから」
とほぼ同じ内容で説教された時には、もうすこしマシな反応をする。それでこそ主人公の役割があるというものだが、生まれついての為政者は、チェーザレのような意識が当たり前なのかもしれない。
ただ、憎まれ口をききつつもチェーザレがミゲルを認めてないわけではなく
「あれは神が遣わした私の分身だ」
とまで言い切る。この台詞を聞くのもまた、架空の存在で主人公のアンジェロのみだ。

 後半のクライマックスは模擬線でフランス対スペインという、後のフランス王シャルル8世のローマ進軍を思わせるような対立図式となっている。もちろん学校の模擬線なので大砲は登場しないが、重装備フランスと軽装備スペインの対決は、装備とは関係ない所で決まる。

 疲れ切ったチェーザレが後に攻めることになるカテリーナ・スフォルツァの事を口にし
「死の間際にこの空を仰ぎ見る猶予はあるのだろうか?」
と呟く。明らかに彼の最期を知る読者への目配せだろう。



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最終更新日  June 24, 2020 12:00:19 AM
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June 23, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。プロ野球も始まりましたね。
今日は4巻の紹介です。

チェーザレ 破壊の創造者 4巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

塩野七生著作「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」で、日本で一気に知名度の上がった法皇の庶子にして軍人・政治家チェーザレ・ボルジアの一代記シリーズ。第4巻にして、遂に妹のルクレツィア・ボルジアが登場。毒婦・淫婦などというおぞましい二つ名もあるが、この頃はまさかそんな様子は欠片もない。

 チェーザレとルクレツィア兄妹の過去篇が登場。久しぶりに再会した時、二人の年齢はルクレツィア7歳、チェーザレ12歳。これで恋に落ちていたら単なるロリコンだが25話の表紙絵ではもう少し大人になった二人が寄り添う姿が描かれている。こちらはなかなかお似合いだ。何でもありのボルジア家だから兄妹以上の関係があっただろうという憶測は飛び交っており、制作されたドラマでもその線に沿って二人の関係が描かれている。本作で二人がこの表紙絵の年齢になるのはかなり先と思われるが、果たしてどの設定を取るのか。

 とはいえルクレツィアが兄を好きなのは確かなようで
「兄上を理解できて兄上の力になりうる女は多分この世に私しかいないわ」
と少女らしからぬ表情で言い切ってしまう。兄の駒になると悟りきっているルクレツィアがこの後政略結婚を経て疲弊していくのか、それとも逞しくなってゆくのか。

 自分達家族についてとやかく言う者達を「いずれ黙らせる」と断言するチェーザレは勿論後者だ。“何によって”かという手段はここでは明かされないが、緋色ではなく後に黒をまとう彼の得意技を知っている読者は、この言葉が嘘にならないこともまた知っている。

 ほか、後に彼をモデルに『君主論』を書くニコロ・マキャベリとの問答、パッツィ家によるメディチ家襲撃の後ぎくしゃくしていたピサ司教との和解などが描かれる。


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最終更新日  June 23, 2020 12:00:19 AM
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June 22, 2020
カテゴリ:漫画
みなさん、こんばんは。噂のGOTOキャンペーン8月からやるみたいですよ。そんなにみんな旅行行きたがるかなぁ。ワクチンができていないのに。

今日は漫画の第三巻です。

チェーザレ 破壊の創造者 3巻
Cesare Il Creatore che ha distrutto
惣領冬実
講談社

 チェーザレ不在の間にフランス団のアンリがミケロットに因縁をつける。そこへ例によってアンジェロがフィレンツェの共和制を持ち出し追いかけられる破目に。ピサ大学はまるで国際社会の箱庭のようだ。アンリはイスラムによる侵略と捉えチェーザレは「どこの国のものであろうと優れたものは取り入れる」=融合であると主張。

 一方でチェーザレは資金を提供して工場建設を行い手柄(表看板)をジョヴァンニ・デ・メディチに譲る。来る教皇選を睨んでの行為である。その際にチェーザレが
「私はおまえと違って生涯表舞台に立てぬ人間だ だがお前のために後ろ盾になることはできる」
と言ってジョヴァンニの信頼を得るが、後に
「この私がこの世に存在しない人間だと?ふざけるな」
と自ら否定し、後に誰も無視できない存在感を発揮するのは史実の通り。

 本編では『君主論』の著者マキャベリが登場。サマセット・モームの小説昔も今もではチェーザレの圧倒的勝利に終わるが本編では対立関係になく、むしろロレンツォの密偵であるマキャベリとは共闘関係にある。現在は“若いのに優れている”と一目置くレベルだが、この先のオトナの付き合いで傾倒していくのか。


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最終更新日  June 22, 2020 12:00:21 AM
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