映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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堺雅人

September 28, 2020
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カテゴリ:堺雅人
みなさん、こんばんは。
日曜劇場半沢直樹が7年ぶりに放送されました。やはり視聴率良かったですね。

監督
福澤 克雄

音楽
服部隆之

原作
池井戸潤

出演
堺雅人 市川猿之助 香川照之 及川光博 丸一太 賀来賢人 古田新太 北大路欣也
井川 遥

ロスジェネの逆襲篇
尾上松也 井上芳雄 土田英生 角田晃広 今井朋彦 南野 陽子  戸次重幸 山崎 銀之丞
益岡 徹 

銀翼のイカロス篇
江口 のりこ 筒井 道隆 柄本 明 石黒 賢 西田尚美 段田安則 児嶋一哉 山西 惇
夏目三久  浅野和之

第1話
伊佐山泰二の独白で始まる。「組織に楯突いたらどうなるか思い知らせてやる」。前シーズン最終話で半沢直樹によって不正融資を暴かれ、土下座の屈辱を味わった東京中央銀行元常務の大和田暁。その「愛弟子」が証券営業部長の伊佐山である。大和田の失脚によって、伊佐山の将来にも暗雲が垂れ込めていた。

 冒頭から不穏な空気に包まれる新章で、半沢の新たな肩書は東京セントラル証券の営業企画部長。前作で西大阪スチールの不良債権を回収し、老舗ホテルの経営を建て直した半沢が出向先で手がけるのは、企業買収だ。顧客はIT大手「電脳雑伎集団」で、買収先は同じくIT企業の「スパイラル」。独自の経営方針を打ち出すスパイラルには敵対的買収の方法が考えられたが、そこには想定外の事態が待ち受けていた。

 出世コースから外れた銀行員にとって「片道切符の島流し」とされる出向。セントラル証券は東京中央銀行の子会社であり、出向組が多く在籍する。半沢の出向に憤慨し、銀行に戻れないかと知恵を絞る渡真利忍や苅田光一は、同期入行の間柄だ。そんな2人に、半沢は「いちいち上に逆らっても仕方ない。もうそんな時代じゃないんだ」と気のない返事をよこす。一瞬、半沢が、現在の境遇を受け入れて諦めてしまったようにも思えた。一方、半沢の下で働くプロパー社員の森山雅弘は、親会社からの出向組が目障りで仕方ない。自分が獲って来た買収案件のプロジェクトチームから外されて、一度は怒りをあらわにするが、諦めの早い森山の姿にはプロパー社員の悲哀が漂う。出向組の上司とプロパーの部下は、電脳からの一方的なアドバイザリー打ち切りを知って奮い立つ。理不尽に立ち向かうという『半沢直樹』のテーマは健在だった。 銀行への返り咲きを狙う出向組の裏切りや、メインバンクの地位を利用して子会社の案件を横取りする銀行。その背後には伊佐山や副頭取の三笠洋一郎がいた。前作で、行内融和を図る頭取・中野渡謙のはからいによって、常務から取締役への降格ですんだ大和田。中野渡の前で、いけしゃあしゃあと「施されたら、施し返す。恩返しです」と言ってのける大和田の変わり身の早さもすごいが、それ以上に強烈なのが三笠だった。三笠が伊佐山に対して「上司を裏切れば返り討ちに遭いますよ。そうならないためにも、裏切るときは徹底的に裏切らなければなりません」と表情をまったく変えずに話す場面には、ドスの効いた迫力があった。

自身も出向組としてどちらに軸足を置いているのか疑われながらも銀行マンとしての矜持を胸に奮闘する半沢。善意を疑われ社内の裏切り者に悩まされ胸の内を見せない顧客に悩まされる半沢。行内の渡真利が大忙し。大階段で交差する昇る者と落ちる者。半沢「倍返し」VS大和田「恩返し」。


第2話
時間外取引という奇策で元役員からスパイラル株30%を取得した電脳雑伎集団。市場を通さずに行う株取引は、証券営業部部長、伊佐山の入れ知恵によるものだった。親会社の銀行に案件を横取りされた半沢と部下の森山は、スパイラル社長の瀬名に電脳に対する買収対抗策を提案する。当初、同級生の森山を銀行からの回し者と警戒していた瀬名は、森山の提案内容を読んで半沢に助言を求める。買収対抗策について、スパイラルのアドバイザリーを受任した大洋証券の広重は、ホワイトナイト(白馬の騎士)による新株引受けを提案する。狙いは、電脳の持ち株比率を低下させること。総額1千億にのぼる株式の引受け手として、広重は、IT機器大手「フォックス」社長・郷田を瀬名に引き合わせた。フォックスと検索大手のスパイラルが手を結べば、日本有数のIT連合が誕生する。しかし、半沢の心中には疑念が生じていた。両社の契約締結を前に、半沢は独自に調査を開始する。 半沢の前に立ちはだかるのは、銀行という巨大な壁だ。親会社の壁。資金力の壁。何よりも、買収されるスパイラルの側に立って、買収する側の電脳と銀行に対抗すること自体、グループ全体の利益に反しかねない。この壁に半沢は、理路整然と、感情論ではなく「顧客第一」で挑んでいく。副頭取の三笠、そして頭取の中野渡の前で宣戦布告する半沢の形相には、鬼気迫るものがあった。

半沢といえば大階段と言ってもいいくらいに、昇る者と落ちる者の地位を象徴する場所。にこやかに会話するより憎々し気に言葉をぶつけ合う男たち。自分の非を悔いた者が次第に半沢の味方につき利益に走る者が真摯な仕事をする者に敗れる。しかしまだまだ圧倒的に相手が有利。がんばれ半沢。

第3話
電脳の買収相手であるスパイラルとのアドバイザー契約を正式に結び、親会社・東京中央銀行と全面戦争へと突入した半沢。銀行の卑劣な買収計画からスパイラルを守ることには成功したが、依然ピンチであることに変わりはなかった。そこで半沢が次の手として瀬名に提案したのは、なんと「逆買収」だった。

だが、そんなある日、突然、セントラル証券に証券取引等監視委員会が立ち入り検査にやってくる。半沢の目の前に現れたのは、黒崎駿一だった。黒崎が一体なぜ? 黒崎のターゲットはいったい何なのか? さらに、タイミング良く検査のことがニュースで報じられ、半沢は裏で伊佐山だけでなく、三笠副頭取が糸を引いているのではないかと推測する。
一方、パソコンからゴミ箱の中まで徹底的に検査を進める黒崎は、ついにクラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていた。もし、半沢たちが水面下で進めている逆買収の計画が見つかってしまうと、すべてが水の泡と化す。半沢から連絡を受けた瀬名は、すぐさま高坂(吉沢亮)に指示し、データを消去しようと試みるが…。果たして半沢はこの危機を乗り切ることが出来るのか?

本来「ロスジェネの逆襲」には登場しない黒崎登場。顔は近いがまくしたてるような歌舞伎役者二人とは違ってスローに接近してくる。早口言葉のような新規職場と直近の部下に降りかかる突然の災難。昨日の敵が今日の友になる半沢陣営。次回は最大の敵も味方に取り込めるのか?

第4話
半沢たちの作戦によって、フォックスの逆買収に成功したスパイラル。だが、このままでは面子がつぶれてしまう東京中央銀行は、三笠副頭取の後押しによって、スパイラル株を買収するために電脳への500億円もの追加融資を強引に進めようとしていた。

卑怯にも、強大な資金力にモノを言わせ強引に決着をつけようとする銀行に、もはや絶体絶命の半沢。そんな中、半沢は電脳の収益に不透明な部分があることに気づく。財務担当の玉置(に接触を図るが、彼は口封じのために電脳を追われてしまう。玉置はいったいどこに消えたのか?予断を許さない状況が続く中、渡真利から、まもなく半沢の出向先が正式決定する、という知らせが入る。動揺する森山に「人事が怖くてサラリーマンが務まるか」と力強く語る半沢だが、このままでは万事休すとなることは確実だ。これ以上、打つ手はあるのか。
ついに覚悟を決めた半沢は最後の望みをかけてある人物に会いに行く。
銀行、電脳、半沢、最後に勝つのは一体誰か!?
すべての真相がまもなく明かされようとしていた。

まさかの仇敵同士がタッグを組んで半沢復活。その喜びを噛みしめる間もなく帝国航空再建へ。原作のモデルは日本航空で大臣は蓮舫議員だった。同時期放送されていたドラマの片岡愛之助 さんの演技に刺激を受けて登場しないはずの黒崎を出しちゃったと池井戸さん弁。

「土下座野郎」と揶揄した者が同じ立場に立たされる従兄返し。顔芸合戦と騒がれる中で半沢の「どんな会社にいてもプライドを持つ」「自分のためでなく他人のために仕事をする」バンカーポリシーが物語を締める。次回より銀翼のイカロス篇。ちなみに原作に滝クリ風の所信表明はなし。

第5話
T企業・スパイラルの買収劇をめぐり、電脳雑伎集団の粉飾を突き止めた半沢直樹(堺雅人)は、東京中央銀行を救った立役者として本店への復帰を果たした。だが復帰早々、中野渡頭取から直々に破綻寸前の帝国航空の再建を任される。

帝国航空は日本の空輸を担い、まさに国を代表する大企業だが、近年の経営状態は決して芳しくない。しかし、労働組合やOBの力が強いため大胆な改革もままならず、もはや身動きが取れなくなっていた。
そんな矢先、新たに国土交通大臣に就任した白井亜希子が会見で帝国航空の大胆な改革を華々しく提案する。彼女によれば、弁護士の乃原正太をリーダーとした直属の再建チーム「帝国航空再生タスクフォース」を立ち上げ、帝国航空に債権を保有しているそれぞれの銀行に、一律7割の債権放棄を検討しているという。

もしこのプランが実現すれば、東京中央銀行はおよそ500億円もの債権を手放さなければならなくなってしまう。半沢は何としても帝国航空を自力再建させるため、帝国航空へと乗り込むが、そこには一筋縄ではいかない巨大な壁が待ち受けていた…。

「貸すだけが銀行ではない」企業の歴史と職員への最大のリスペクトを前提に再建案を提示するも第1の刺客登場。堺雅人山西惇 コンビといえば真田丸 沼田裁定。沼田の仇を東京で。にっこり笑って「倍返しが好き」宣言する半沢怖い。グレートキャプテンを筆頭に半沢推しが増えていく。

実は半沢に構って欲しい大和田。演技ではあれだけ接近されて時に変顔まで披露する香川照之 さんに笑わずにいる堺雅人 さんに同情。紀本の話題にわかりやすく動揺する 小料理屋の女将 井川遥。

第6話
帝国航空を立て直し、何としても政府の要求する500億の債権放棄を拒否したい半沢。自らの目で、現場で働く人々を見て何とか再建案を作り上げた半沢たち。
しかし、政府直属の再建検討チーム「帝国航空タスクフォース」のリーダー・乃原正太は、そんな半沢たちの努力をあざ笑うかのように、再建案を白紙に戻すと容赦なく告げる。その強引かつ高圧的な態度に半沢は反発し宣戦布告。両者は激しく衝突する。
一方、半沢の作成した再建案は帝国航空内でも暗礁に乗り上げていた。赤字路線の廃止、徹底的な経費削減、そして約1万人もの余剰人員の整理など、どれも大きな痛みを伴うことは必至であり、中でも整備士ら専門職は異業種への転職を断固拒否。彼らへの対応に日々追われる財務部長・山久登はすっかり疲弊していた。そんな中、乃原から政府に楯突く半沢の態度を聞いた国土交通大臣・白井亜希子は、なんと大臣自ら銀行に乗り込んでくる。この異例の事態に紀本も大和田も、そして中野渡頭取までもが、政府の驚異を実感するのだった。

そして、銀行には再びあの男の姿が。黒崎駿一である。急遽始まったヒアリングで、帝国航空を巡るある重大な過失が発見されて。

金融庁所属なので第2のオネエ?と騒がれたが台詞は一言。お互いに電脳案件で古巣に戻ってきて嬉しい黒崎と困り顔の半沢((笑いをこらえている説も)。「~じゃだめなんですか」台詞まで打ち出してきてモデルがわかりやすい国交省大臣。沈まぬ太陽まっただ中の山久。頭取ファーストの大和田。

第7話
帝国航空の立て直しを進める半沢。しかし、余剰人員の受け入れ先として東京セントラル証券の森山と共に計画を進めていたスカイホープ航空の新規路線の認可が突然、却下されてしまう。
金融庁から業務改善命令が発出され、金融庁長官に頭を下げる中野渡頭取の姿が一斉に報道されたことにより、東京中央銀行に対する世間の風当たりは益々厳しいものとなっていた。
これらの出来事を裏で動かしていたのは、国土交通大臣の白井亜希子だった。本気を出した政府の容赦ない圧力に追いつめられていく半沢。だが、それにしてはタイミングが良すぎる。政府に行内の情報を流している裏切り者は、紀本なのかそれとも大和田なのか…。

政治主導の成果を披露するはずだった説明会がまさかの倍返しにあう白井大臣。債権放棄に対するバンカーのプライドが完璧だったはずの計画を崩す。前回に続き半沢&大和田からまるで歌舞伎のように責められる曽根崎。やはり銀行と繋がっていた女将。次回は黒崎が半沢の本家取り。

第8話
「タスクフォース合同報告会」で、開発投資銀行と共に債権放棄を断固拒否した半沢は、花から智美が元銀行員で、かつて中野渡頭取の部下だった過去を聞く。
一方、大和田は「銀行員生命をかける」とまで言った債権放棄の受け入れの提案に失敗した紀本常務をここぞとばかりに追い落としにかかるが、逆に先の合同報告会が原因で中野渡頭取に参考人招致の噂があると突きつけられてしまう。政界のドン・箕部幹事長がついに牙をむいたのだった。紀本は政府とつながり一体何を企んでいるのか?そんな中、帝国航空の山久からタスクフォースの再建草案を見せられた半沢は、赤字路線の羽田・伊勢志摩路線が撤退リストから外されていることに気づく。伊勢志摩は、ほかならぬ箕部の選挙地盤であり、建設に尽力した彼の功績を讃え、地元では「箕部空港」とも呼ばれていた。
すべてのカギを握っているのは箕部だと確信した半沢は、あらゆる手段で手がかりを探す。 そんな中、黒崎もまた箕部を追っていると知って…。
こうして半沢は、東京中央銀行が抱えるとてつもない“闇”の扉を開くことになるのだった…。

自分を大っ嫌いと公言する人からいろいろ後事を託される半沢。部下を攻撃していたのに退職の際には皆から慕われていた!黒崎。これがラストカットになるのか?バンカーとしての矜持と銀行を守りたい思いで揺れてぎりぎりまで引っ張る半沢の心情など百も承知で翻弄する箕部が今は一枚上手。

第9話
半沢は、合併前の旧東京第一銀行が箕部幹事長に貸し出した20億円もの融資の実態を探ろうとするが、亡くなった牧野元副頭取が不正な金を受け取っていた証拠を突きつけられ、手を引くことを余儀なくされる。同じように箕部を追っていた金融庁の黒崎にも箕部の魔の手が伸び、再び国税庁に異動させられてしまう。黒崎が最後に残した「伊勢志摩ステート」というヒントを手がかりに、半沢は伊勢志摩へと飛ぶ。空港で彼を待っていた人物とは…。
伊勢志摩支店の同期の協力を仰ぎ、伊勢志摩ステートの15年前の財務資料を徹底的に調べる半沢。さらに、思わぬ人物の姿を目撃するのだった。半沢の疑惑は確信へと変わっていき…。
半沢は伊勢志摩ステートに隠された秘密を暴き出し、倍返しすることはできるのか…!?

シリーズに必ず登場する銀行に身代潰された男子、今回は野崎。復讐に走る他者に比べ内からの改革を目指す半沢の合わせ鏡。まさかの2ショット脅迫や部下がいなくても潰す代わりを見つける黒崎に爆笑(“またね”なんだ!)敗者が次々と崩れ落ちる中土下座を拒んだ半沢の前に最終回膝を屈するのは。

最終話
伊勢志摩ステートから箕部幹事長(柄本明)への金の流れが記された決定的証拠は、大和田と中野渡頭取によって箕部の手に渡ってしまった。怒りに燃えた半沢は3人に対して1000倍返しを誓うも、帝国航空再建プロジェクトから外されてしまう。頭取に裏切られ、バンカーとしての熱意を失いかけていた半沢だったが、森山と瀬名に背中を押され、もう一度立ち上がることを決意する。そして渡真利と共に紀本常務の居場所を突き止めた半沢はある衝撃の事実に行き着くのだった。しかし、中野渡頭取が債権放棄を認める会見の日は目前に迫っていた。
はたして半沢はタイムリミットまでに箕部の不正を暴く決定的証拠を見つけ出し、バンカーの誇りと正義、そして銀行の未来をかけた全身全霊の倍返しを叩きつけることが出来るのか!?

使えないマスクを2度も配布し桜を見る会に国費を使った安倍首相のかわりに土下座をさせられる箕部。白井大臣の決意で反転する状況。半沢の会場での言葉はコロナ禍でも頑張っていると国民へのエールと利益誘導に目がない政治家への痛烈な一撃。そして前作よりも半沢愛に溢れている叔父様達。


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最終更新日  November 9, 2020 08:24:19 AM
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December 24, 2016
カテゴリ:堺雅人
みなさん、こんばんは。久しぶりに大河ドラマを見た年でした。三谷さんの脚本では新撰組!も見ていたのですが
真田太平記を見ていた事もあって、今回の真田丸はとても面白かったです。
ネット上の反響も凄く、「平清盛」の時よりも流行語が早まるのが早かったです。
私も毎日呟いていました。

真田丸

2016年01月11日(月)「船出」
室町将軍家もしっかり立て間違えても天下統一なんて望みを抱かなかった「優しくて哀しい」名門・武田家が滅亡し次に現れるのが「苛烈で恐ろしく」て天下布武を標榜する織田家。あるべき姿と世の中の在り様が乖離する乱世という荒波に漕ぎ出した大名たちが生き残りを賭け舵を操るドラマ開幕。
2016年01月16日(土) 「船出」
国と臣下を捨てられない勝頼に「お屋形さま(武田信玄)はもういないのです」と死ぬことより生きる事を進言した信繁が34年後には「太閤殿下はもういない」にも関わらず豊家を守って、大阪の冬と夏を、死を辞さず戦いぬくまでになる。その心の変化はドラマでじっくり描かれるのだろう。 

2016年01月17日(日)「決断」
後に豊臣に走る石川数正が「徳川家中は一心同体。心配ご無用にございます」と呟いた時 「秀吉」 「平清盛」の決め台詞と被ってて笑 Twitterでは北条氏政の汁かけ飯と家康の爪かみが話題になっているが二話とも黙って苦悩の表情をしているだけのショットで登場する上杉景勝不憫なり 
「武田が滅んでもちっともうれしゅうない」と内野さんが呟いた時に「風林火山」で内野版山本勘介を見ていた視聴者は皆「そりゃそうだろう」ときっと頷いたはず。裏切り者を即座に斬って捨てた織田に対して大っ嫌いな内心を隠して穴山梅雪の手を握って感謝したミニ狸徳川。両家の対比鮮明。
なんてこった。30年後に幸村が昌幸になった。声質は全く違うのだけれど、話し方とか間の取り方とか草刈さんの昌幸が「真田太平記」の丹波昌幸にそっくりでびっくりした。登場しましたね囲炉裏部屋。まずお屋形様が登場したこの部屋で昌幸とくるみ談義を繰り広げる相手は誰? 
2016年01月19日(火)「決断」
武田勝頼の武勇、織田信長のカリスマ、豊臣秀吉の人たらし。全てを持っていなかったが、彼等がなぜ滅びて(堕ちて)いったかを見続けた徳川家康が滅びない男として最後に残る、という筋立て。 名門武田家の末裔でもなく、お屋形様でもなく、信玄の息子・四郎として死んだ武田勝頼。そういえば秀吉も太閤殿下でもなく、日の本の王でもなく、幼い秀頼の行く末を案じて武将達にひたすら頼むひとりの父親として死んだのだった。

2016年01月24日「策略」
扉が回転し死んだはずの男が現れる不思議ワールド真田館には、策略に使われた長男を気遣ったり次男に様々な技を教えたり、見た目はいい叔父さん風なのに、国衆を騙して裏で昌幸の策略に乗るしたたかな策士でもある出浦昌相登場。類は友を呼ぶ。 
想い人に振り向いてもらうため足を怪我したふりをするきり、後の支配のため武田一族を手厚く葬ろうとする家康、トリを飾るのが裏切り者と見せかけて信長に自分を高く買わせようとする昌幸。恋と政、目的は様々あれど、描かれた策略突き詰めればすべて昌幸の言う通り「己の欲」から来ている。
2016年01月30日(土)
「真田丸」 「今宵ロックバーで ドラマな人々の音楽談義」聴取。ゲストは堺政人さんで、選んだ曲が全部大河のテーマ曲。「新撰組!」「篤姫」そして今回の「真田丸」どれだけ普通の音楽聞いてないんだ。ロックバーなのに。でも欠かさず見ていた頃の昔々の大河ドラマがちょっぴり懐かしかった。

2016年01月31日(日)「挑戦」
呼吸音の代わりに靴音響かせて和製ダースベイダー信長登場。このログレス信長が比叡山延暦寺焼き打ちして『大きくなりすぎたのだ…(おかざき真里さん漫画阿・吽)』と呟いたり安土城天主閣に石置いて皆に拝め!と号令かけるシーンが見たかった! 吉田鋼太郎さんお疲れ様です!
武田財閥が倒産後途中入社組真田課長がハゲタカファンド織田に転職するため「私は名門上杉企業からも誘いがくるほど有能。どうか子会社か支社のトップに」とアピールし一気に社長面接通過するサラリーマンが転職に成功する為の全てが詰まった回。責められ反転に転じる話術とはったりも含む。
2016年02月02日(火)「挑戦」
スタパ で榎木さん自ら「アナ雪と呼んで下さい」と言われたのでびっくり。確かに『真田丸』 で呟いてらっしゃる方のネーミングセンスは素晴らしいですからね。明智M秀とか真田丸どうでしょう とか。皆さんドラマを楽しんでらっしゃるのがよくわかります。
2016年02月03日(水) 「挑戦」
すごい。真田丸効果ですね。勝頼 WHO?~渡邊アナのヒストリア「秘話」~ 「武田勝頼」がいきなりクローズアップされたドラマがかつてあったでしょうか? 今年

2016年02月07日(日) 「窮地」
しかし前回の衝撃で、歴史的一大事であるはずの本能寺の変が『いい大人の男二人がSMごっこしてたら行きつくところまで行って寺燃やしました!ついでに相手も殺しました!』というよくある痴情のもつれ殺人に見えてしまい困る。
策とも言えない「押し通る」で伊賀を越え脱出した家康一行。互いの顔についたご飯粒を食べる姿はまるで遠足気分。唯一信長の死を知らない滝川一益と自分のポリシーを持っている上杉景勝だけがこの事態に動じず右往左往する真田らと対比。 
信長の死を知って誰もが(家康すら)「逃げる」「静観する」「誰かの庇護を求める」と後ろ向きだったのに対して『運が開けましたぞ』の旗印と共に仇打ちに京まで攻めのぼってきた前向きコンビ秀吉&官兵衛はやはり常人とはどこか違っていたのだろう。
2016年02月09日(火)「窮地」
今回の体育会系伊賀越えで『本多忠勝いい奴じゃん』と思った人は是非。森雅裕『化粧槍とんぼ切り』( 集英社)本多忠勝の娘稲姫と真田昌幸の息子信幸の婚礼の引出物としてあの名槍「とんぼ切り」が浮上し、それ絡みの事件が起こります。

2016年02月14日(日) 「迷走」
どの大名に頼るかを考えていた昌幸が信繁の言葉で信濃の利点に気付き自分を中心とした視点に立ち返る。迷走から抜け出た昌幸が今後上杉・北条・徳川の大大名をどう振り回していくのか楽しみ。伊賀越えの疲労から体は未だ回復しないが頭はめっぽう冴えている家康のずる賢そうな笑顔も含めて。
2016年02月15日(月) 「迷走」
戦のない世を求めていたが彼自身の死が更なる戦を招く。外からの敵にはめっぽう強いが内なる敵には脆い。大いなる矛盾に満ちた信長の死後、戦乱の世をおさめるのは、戦に勝って満面の笑みの秀吉。後継者の座をほぼ手中にした天下人は、この笑顔の次に、一体どんな姿で登場してくるのか。 

2016年02月21日(日) 「奪回」
「望みを捨てなかった者のみ道は開ける」「面白くなければ人はついてこん」ばばさまと昌幸が信繁の今後の指針になる言葉を与える。失敗はするのが当たり前で悪い点を指摘して次のミッションに送り出す戦国の父昌幸。命のやり取りがかかると思えば次第に巧くなろうというもの。 
こちらも戦国にしてはいい人すぎる上杉景勝。但し彼には能臣直江がついている。昌幸の言葉に小県安堵を微笑んで了承する景勝に「おいおいそんな男簡単に信じていいのか?」と言外の意味を込めた「殿!」のひとこと。だってほら言わんこっちゃない。真田兄弟の陰謀が上杉に迫る!
人質を救いに来た昌幸親子を「よく来て下された!」と歓待し沼田と岩櫃の返還を言い出し別れの盃まで。裏切りが当たり前の戦国の世においてよくも生き残ってこられたという位人を信じるいい人の滝川一益。こんな人だったからこそのしあがれなかったのだろう。例え清州に間に合ったとしても。

2016年02月28日(日) 「調略」
信繁の二度の調略に見る人を説得する時のルール(現代にも転用可) その一 いくら正論であっても理論で人を説得しようとしない その二 情に訴える その三 これは信繁にはまだ難しいけれど調略する相手に感情移入し過ぎずあくまで自分の立場を忘れない事 
今回のテーマはまっすぐな息子世代が老獪な親父達に転がされる「すぐに顔に出る息子世代」VS「腹の内は見せずに演技する父親世代」の対比。ここから外れているのがとばっちりで戦をする羽目になり今回の黒幕昌幸の思惑に気付く家康とどこまでもまっすぐでまっとうな景勝。

2016年03月06日(日)「駆引」
互いに顔は嫌いでも性根は昔から知っていて嫌いではなかったから同志となれた室賀と真田。二人が並び立つツーショットは今回のみであるだけに唯一の室賀の満面の笑みが哀れを誘う。真田丸
旧武田領を巡る家康と真田信尹の駆け引き、人質を持ちかけるための昌幸夫妻の寝所での駆け引き、国衆自治の国を作ると見せかけて大名への野心を燃やす昌幸の駆け引き、様々な駆け引きが描かれるなかで大名同志の駆け引きが全ての駆け引き算段を引っくり返す回。

2016年03月13日(日) 「妙手」
一回目は叔父の策を観察&後方支援、二回目は策を提案、そして三回目は策を全部丸投げ。昌幸の信繁教育法、スパルタなんだか放任なんだかいかにも戦国っぽい育て方をしていますな真田家。
「こたびもだまされるということなら、わしの器がそれまでということよ」ああそういう考えをする人ですね真田丸の上杉景勝は。そしてそういう主君だから愛の兜を被り間髪入れぬ受け答えをぴしぱしとしながら、防波堤となって直江兼続が守りたくなってしまうんでしょうね。
北条氏政の食べっぷりは精神状態とシンクロ。食べる分だけ汁かけ&一粒ずつの時は落ち着いている時、わしづかみにしたりつぶしたりする時は、精神に乱れが生じている時。いつもの北条=早雲以来の関東の雄の絶対的権威が、こんな所から崩れ始めている。

2016年03月20日(日) 「祝言」
「小県の国衆をここまでひっぱってきたのは真田昌幸」とその良さを誰よりも認めつつ「人として武士として劣ったと思ったことはない」昌幸への積もり積もった嫉妬心・敵対心に傾いた室賀。ぎりぎりまで両者とも決断を迷ったのではないかと思わせるクライマックスまでの展開に痺れる。

2016年03月27日(日) 「人質」
「任しておけ」「すぐに手をうつ」と返事だけはいいものの上の者が実際の処理を怠ると結局のところ下々の者が痛い目をみるだけ。君主に求められるのはその時よく思われることではなく嫌われることも厭わず決断すること(直江兼続がやるように)という教訓が読み取れる上杉エピソード回。 
「出来ない約束ばかりする」「考えてものを言って欲しい」と下っ端武士が景勝のイエスマンぶりをぼやくのに対して「そういうお方なのだ。力になると約束されてしまう」とニコリとはしないものの丸ごと受け入れフォローもおさおさ怠りない直江兼続のツンデレっぷりがたまらない。 
「死に様は生き方を写す鏡 己に恥じぬよう生きるのみじゃ」さすが景勝様!後の大阪の陣で対峙する二人がこの台詞をどう噛みしめるのか。

2016年04月03日(日)「決戦」
直江兼続の兜立に掲げた愛は老人や子供ら弱者への愛ではなく御屋形様&上杉家への愛しかないってことがよくわかる。たとえ勝とうと犠牲の出ない戦はなくどんなに緻密に戦略を練ろうと番狂わせの結果が一つも出ない戦もない。それが戦の厳しさと恐ろしさ。
旗を振った先に満を持して登場する昌幸かっこいいですね。「負ける戦はしたくない」と言った昌幸はこの後家康に戦では決して負けない。だが…「これで家康は引き下がるかのう」昌幸「長い闘いになるかもしれん」展開を先取りする台詞あり。
「急いで集めた者達」「どのように役に立つのかわからんが(ふんっ+笑)」と言い訳っぽい前置きつきで「御屋形様が言った援軍はちゃんと用意したからね!」と言い捨て御免&置き捨て御免で老人と子供を置いていく食えない直江兼続いいですね。最初だけなのに場面をさらいます。

2016年04月10日(日) 「大阪」
「ゴドーを待ちながら」ならぬ秀吉を待ちながら。昌幸、北条氏政、上杉景勝らが未だ見ぬ秀吉をイメージしながらあれこれと身の振り方を考える姿が描かれる一方で大阪城=後々因縁のある場所に乗り込んだ信繁が何の下準備もなく秀吉や茶々に会ってしまう面白さ。

2016年04月17日(日)「秀吉」
「羽柴秀吉という男今がてっぺんではないのか?」秀吉に関しては外れていた昌幸の予感は子飼いの清正・正則を含めたもともとの一族にとっては奇しくも当たっていたことになる。茶々とその息子と三成が絡んだことから崩壊していく幸せな一家団欒の図。
昌幸「戦乱の時代よりも荒れ果てた土地を耕し国を建て直す時に役に立つ(信幸を評して)」薫「いちいちあなたの言葉を信じていたら身が持ちません」人を見る目はあるが時代を見る目に悉く敗れ続ける真田一族。
気に入った他社新人社員を高級クラブに連れ出して自らホステスを口説く図を見せつつ、有能な部下に現場を押さえられると新入社員をダシにして逃れようとする成りあがり社長みたいだった秀吉と信繁。三成秀吉両者に恥をかかせないようにソツなくこなして覆面面接試験に合格か信繁。
2016年04月19日(火) 「秀吉」
14話「大坂」で加藤清正が言っていた「殿が俺たちと一緒に野山を駆けめぐっていた時」で最後の「駆けめぐっていた時」は中国大返し。先がどうなるかわからなくて不安だったが彼等には楽しくもあったのか。確かに六話「迷走」で映った秀吉は共に戦った仲間と勝利を祝う裏のない笑顔だった。 

2016年04月24日(日) 「表裏」
心がさ迷う兄秀吉に対して「元は中村の百姓」というベースがしっかりしている弟秀長。さすが「内々の儀は宗易(千利休)、公儀の事は宰相(秀長)存じ候」「戦で世を決する時代は終わった」と言う石田三成は自らが世を決する関ヶ原の戦を起こしてしまうことをまだ知らない。 
出した手紙は検閲され城の絵地図は記憶するよう命じられ親分のためには喜んで命を張る#アウトレイジビヨンド の鉄砲玉がうようよして、身の丈から外れた暮らしで心がついてきていない危ない人達がいる大阪城はまるでCIAかKGBか伏魔殿。 
2016年04月27日(水) 「表裏」
某ドラマの役のためにこの衣装でサックスを吹いていたらもっと時空が入り乱れていたことでしょう(笑) 
2016年04月29日(金)「表裏」
「真田丸」 で信繁が大阪城の図面を見ているシーンで思い出すのは「真田太平記 」で昌幸が同じく大阪城の図面を広げ幸村に「左衛門佐、わぬしならどう攻める?」と問う場面。攻める側の心理を話しながら二人とも「どう守るか」を考えている。自分が采配を振るえない事を知らぬ昌幸が意気軒昂。
「最後のレストラン」 なぜかトイレに出没して自分語りをする信長、クッキングして家来と「野山を駈け廻っていた頃の「真田丸」 「加藤清正」料理を森蘭丸らに披露する信長、邪魔が入って敦盛を最期まで歌えない信長。絶対に歴史ドラマには登場しないであろういろんな信長を楽しめました。

2016年05月01日(日)「再会」
頭が良すぎて先が見えているから中間のあれこれを説明しなくていいだろうと考える三成。しかし中間の葛藤やら何やらを説明しないと皆その人が何を考えているかわからない。秀吉が頼めば猿芝居にもつきあえる家康と誰に対しても同じ対応で感情を巧く出せない三成の差が関ヶ原の明暗に繋がる。
やけに初登場時から加藤清正のキャラを立ててきてるなぁと思ったら今回の決別をやらせるためか。表に出て来る言葉や表情を読むのに長けた動物的勘の優れた清正は政治的かけひきには向かない。家康に会う秀頼の傍に控え自分が邪魔者になることを家康にアピールする結果を招く未来まで見える。
信長の時のトラウマで上洛を渋る昌幸を次第に懸念の目で見ている信幸。「誰もが皆この信濃が欲しいのじゃ」という状況ではなくなっていることを知らない昌幸。戦も超略も双方の武力だけでなく情報戦とトップの勘なのだと思わせる回。
しかし何気に日曜夜は脚本家まつり。NHK「奇跡の人」岡田恵和、「真田丸」三谷幸喜、TBS「OUR HOUSE」野島伸司、日テレ「ゆとりですがなにか」宮藤官九郎、しばらくテレビドラマから離れていたけれど脚本家の名前で見てみようかなという気に。
2016年05月06日(金)
<<真田丸第二幕“秀吉チルドレン”それぞれの正義>>視聴。巷ではすっかりヤンキー扱いの加藤清正が論語を読んでいて(実は勉強家アピール)書に落書きした猿をなでたエピ紹介。 山本耕史 新井浩文 両者の対談が少し紹介されたが全編はDVDあたりの特典になるのかな?
2016年05月07日(土) 「再会」
「独眼竜正宗 」で死に装束で現れた伊達政宗に秀吉が「もう少し遅ければお前のここは危なかった」と言いながら杖で政宗の首筋をぺしぺし叩くシーンを覚えている大河ファンは、上洛を渋った方が価値が上がると思い込んでいる昌幸に対して「いやいやいや違うから!」と思いっきり呟いたはず。

2016年05月08日(日)「上洛」
最初に昌幸達が面会した時の陣容は、秀次が正面、右側に内政の石田三成、左側に軍事の加藤清正。この後秀頼の誕生がなければ、この構成で豊臣政権の政が行われていたのだろうな、とちらりとたられば歴史を思う。年齢もちょうど同じころあいだし。 #真田丸
大坂城を見て信繁に「お前ならどう攻める」と語りかける昌幸の構図は #真田太平記 で蟄居中の二人が絵図面を前にしていた会話(「左衛門佐、わぬしならどう攻める?」)を彷彿とさせて懐かしい。但し今回のドラマでは昌幸に攻める気も半分あったように匂わせている。

2016年05月15日(日) 「恋路」
秀吉子飼いたちの抑えだった秀長が病気に倒れ、考えていることがだだ漏れの加藤清正が九州の地に旅立ち、気取りのない正妻・寧も遂に本心を隠すように。常に秀吉の言う事を即時に察していた三成にして「この先どこまで行くのだろう」と不穏な台詞を口にする。誰もが迷宮に迷い込んだ回。
茶々が秀吉と寧の元に赴いて黒塗りの扉が閉まる所はまるで蜷川幸雄さん(追悼)の仏壇マクベスを見ているよう。日の本統一では飽き足らず唐入りを目論む野心に満ちたマクベスが秀吉、彼を唆すマクベス夫人は茶々とその息子(本人に意図はなくても)、殺される秀次はさしずめバンクォーか。
まあ懐かしい。あの時の秀吉は緒形拳さんで消え入るような文字で「ついほ(は?)う しょす」というひらがなばかりの手紙を助左衛門に(だったかな?)渡すシーンがあったことを覚えています。
2016年05月16日(月)「恋路」
茶々が秀吉と寧の元に赴くと黒塗りの扉が閉まる所はまるで蜷川幸雄さん(追悼)の仏壇マクベスを見ているよう。日の本統一に留まらず唐入りを目論む野心に満ちたマクベスが秀吉、彼を唆すマクベス夫人は茶々とその息子(本人に意図はなくても)、殺される秀次はさしずめバンクォーか。開かずの扉を開けてしまったから茶々の未来の死に場所(大阪城の蔵)が定められ、同時に開きかけた若く美しい二人信繁と茶々の禁断の恋の扉は秀吉の圧力と信繁の自制によって閉じられる。だが切れたかにみえた二人の絆が最後に登場する茶々の予言によって再び結ばれ…恐ろしき哉女性。
2016年05月18日(水) 「恋路」
城を見れば落とすことを人を見れば騙すことを考えずにはいられない真田安房守昌幸が犬伏で長男と泣く泣く別れた後、何の因果か現代に転生し、イケ面と訪問販売のスキルを生かして佐野の人々を次々と調略する #真田丸 外伝のようだった #鶴瓶の家族に乾杯 女性達が一様にふわぁっとなるのがもう。

2016年05月22日(日) 「前兆」
登場時は「何てヤンキーなことを」と思っていた加藤清正の「殿下は俺達と一緒に野山を駆け回ってないと駄目」の台詞が沁みる回。野山では見えたものが聚楽第では見えない、例えば民。秀吉が集めた刀で作った方広寺の大仏が消失して再建を行った秀頼の時に国家安康事件が。確かにこれも前兆。 

2016年05月29日(日) 「戦端」
姪にためらわず風車を渡せる作兵衛と甥に渡す風車を託す秀次。上洛しても次の機会を狙える家康と誇りと自信が邪魔をしてただ一度の上洛が出来ない氏政。ルネサンス期のイタリアにいそうな戦ウェルカムの千利休と、この中で最も戦をしたくないと考えている石田三成。様々な対比が登場する回。 
今回のドラマでは「今度こそ義を貫きたい」と苦悩する御屋形様を「何とかして差し上げたい」とキュン萌えの直江兼続が自分の名前で御屋形様の想いのたけをぶつけた果たし状を家康に叩きつけるような直江状になるのだろうか。 

2016年06月05日(日) 「裁定」
「新選組!!土方歳三最期の一日(大鳥圭介&榎本武揚&土方歳三)」「清州会議」三谷さんはディベートシーン好きですね。 信繁の実直、江雪斎の鋭い舌鋒、全ては双方にいい顔した徳川家が始まりなのにしれっとして老獪な本多正信。食べるシーンが全くなくなり緊張感高まる北条家。
2016年06月06日(月) 「裁定」
秀吉にとっては「北条上洛のための駒」三成にとっては「戦を避けるための手段」北条にとっては「徳川との約定で我が領地とすべき場所」その土地を見た事もない者が頭越しにやり取りする非情さ。城を勝ち取るため亡くなった者の名を呟き柱に我が身を縛り嫌がる大叔父だけが真の沼田を知る。
2016年06月12日(日) 「攻略」
「残念でござった。徳川殿の下で働くのが楽しみじゃったのに」と元寄力・昌幸から嫌味を言われ、思いもかけない場所で秀吉から国替えを言い渡される家康。しかしこの時点ではマイナスポイントと思われた所を後に覆していくのが家康の天下人たるところか 
北条早雲から始まった戦国時代が四代氏政で幕を閉じる。上杉に直江がいたように、北条家にも、蹴鞠・薄化粧・香・歌などいかにも公家風の華やかな上辺で幾重にも隠した氏政の恐怖を、見抜いてくれる板部岡江雪斉がいた。主君は家を思い臣下は主君を思う。主君と臣下の絆に泣く。 
「負け戦ほど無駄なことはない。無駄は大嫌い」だから秀吉が高松城で成功した水攻めを自分がやれば同様に成功するだろう、という過去の成功体験に頼った机上の論理に囚われてしまう「頭で考え過ぎるところがある」どこまでも能吏の三成。唐入りで武闘派との間に亀裂が生じる伏線がここに。

2016年06月19日(日) 「滅亡」
氏政の血ひとつない兜を示して「目に見えるものが一つあれば噂は噂でなくなる」と昌幸が言う。もう一つの目に見えるもの―後の大阪の陣に繋がる方広寺の「国家安康」「君臣豊楽」の銘に繋がる伏線。 
「また御屋形様が勝手な約束をしてくるのでは」と心配し、戻ってくると無言でじっと見つめる直江兼続と上杉景勝の「約束等しておらぬ!(嘘)」のコントはいつもながらの癒しパート。そして主君に振りまわされる家臣がまたひとり登場。「何かと趣向を凝らす」政宗・小十郎コンビにも注目。 
「華々しく戦国の世に幕を引く大いくさがしたかった」と語る北条氏政。「天下分け目の大いくさがしたかった」と語る伊達政宗。「その器ではない」 と言いながら遅れてきた戦国大名の代わりに二人が語った華々しい戦に関わる信繁。歴史の不思議。

2016年06月26日(日) 「別離」
動かぬ証拠があっても北条に武器を売っていたことをとぼけ通した悪辣な武器商人の顔を最初に見せておいて、そこから茶を点てる業について語る利休や木像事件の真相を後出しすることで、善悪いずれかにきっぱりと分けられない茶聖・千利休の複雑な人間性を表現している。
鶴松亡き後を語る昌幸と家康をクロスカットで見せた後に御対面で狸同志の馬鹿しあいシーン。老獪な心を隠す大人達に比べ無心で水垢離をする加藤清正と福島正則ら若者達のなんと真っ直ぐなことよ(三成は祈りというより二人の気持ちを慮って参加)。

2016年07月03日(日) 「瓜売」
遂に瓜売での出演を止める真田昌幸。息子の誕生と死に一喜一憂する関白秀次。秀吉自身がそれぞれの事をどう思っているかは一切語られていないのに周囲が彼の感情を慮って行動する事によって更に秀吉の虚像が独り歩きし始める。秀吉にとって良かったのかはともかく周囲にとっては悲劇の序章。
草刈さんの美声、わざと下手に演じる小日向さん、内野さんの増量。俳優が「役を演じる大名を演じる」面白さと役者魂を堪能。関白になって有頂天になった姿から息子の誕生を素直に喜べない自責、そして息子の死により失意の底に落とされる秀次の流転の回。
2016年07月06日(水) 「瓜売」
『ガラスの仮面』の演目「紅天女」のような争奪戦となった「瓜売」。さしずめ姫川亜弓は特訓で見事な美声を披露した昌幸、対するは北島マヤもどき「己を見失って」演技力を持っていると思い込んでいる秀吉。相手を蹴落とす事も何とも思わない変化球の月影先生が出浦と考えるとおかしくて。

2016年07月10日(日) 「不信」
弟信繁の配慮にプライドが傷つく兄信幸。叔父の「仕事を楽にしてやろう」という配慮を自分を排除する意図ありと誤解する甥秀次。前者は後に修復されるが後者の修復はない。秀次が感じた秀吉の脅威や彼への怒りを、小早川秀秋が逐一見ているというのが後に関ヶ原で裏切る伏線立てまくり。

2016年07月17日(日) 「受難」
キリストの磔刑図を最期に見た秀次は人類の罪を一身に被るキリストと自分を重ね合わせていたのか。キリストの最後の言葉が「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」でこの場合神は父だったことを考えると今回ドラマで秀次が秀吉夫妻を父母と感じていたことと被るかも。 
「力を持つと人は変わる」様を 「黄金の日々」で太閤を見て来た呂宋助左衛門が言うと説得力はんぱなし。昌幸の「官位を返上すると自分が悲しい」はスル―出来ても関白の「自分が関白として為した仕事」を反故にできない優しい信幸。兄弟は和解できたが叔父甥の仲は最後まですれ違い。 

2016年7月24日(日) 「異変」
懐かしい味を再現しようと工夫を重ねる糟糠の妻・寧と違い、普通に老いて亡くなる親を看取った経験のない茶々には、老いた秀吉はただ見苦しい。「美しいものだけ見て暮らして欲しい」という自分の台詞に復讐される秀吉。子供が出来て将来を意識した信幸と信繁の会話に犬伏の別れの伏線。


2016年07月31日(日) 「黄昏」
秀吉の今(危なっかしい足元)を見る寧と未来(花咲爺を見たい息子)を見ている茶々。 無理やり元服させた幼い息子しかいない豊臣家と孫が二人もいる真田家。密書ではなく正攻法で情報を伝えた稲―信幸と、色仕掛けで昌幸から情報を得ようとしていた吉野太夫―本多正信。様々な対比。

2016年08月07日(日) 「終焉」
「自分はこの先何の役に立つ?」と悩んでいた信幸が庭先で火遁の術を見てから長い伏線回収。皆には秀頼の事を頼んでいたのに信繁にだけは寂しい男石田三成の事を頼む秀吉。秀吉の支えとする灯をうっかり消す関ヶ原で裏切る小早川秀秋。出浦の件は「真田太平記 」の壺谷又五郎オマージュ。

2016年08月14日(日) 「応酬」
8月14日もう酔っ払って管巻いて愚痴を言いながら寝てしまう仲には戻れない清正と三成。評定の場では信繁に視線を向ける上杉主従の景勝「言ったけれどだめじゃった(涙目)」直江「こういうお方なのだわかってくれ」という心の声まで聞こえそう。

2016年08月21日(日) 「動乱」
もしかしたら新井さんの言っていた「究極のツンデレ回」刑部、信繁、秀家ら皆が三成の振り上げた拳を下ろさせようと説得する中で「お前はそんな奴じゃない」「腕相撲しよう」と説く清正。学園ドラマなら押し切られた生徒会長が番長に腕相撲で負けてめでたく仲直りパターンなのだが。
持ってきた柿を食べる間も与えない細川忠興への性急な要請と言いこれまで積み上げられてきた三成の「人を不快にさせる何か」が炸裂する様をここぞとばかりに描写。家康が本田正信の画策により遂に天下取りに覚醒し、守られるばかりだった御屋形様が本気発言。関ヶ原を引き寄せたのは貴方か。

2016年08月28日(日) 「挙兵」
涼しい顔して「そんな考え方するとは貴方はバカか」と大胆な直江状を挟んで上杉主従が 「真田丸 」中一番幸せそうに見える。TLが公式とは異なる挑発的なイケ面ボイスの直江状で大騒ぎ。今まで度々デレをはねつけてきたにも関わらず三成が最も信頼していたのはやはり清正だったか。
水をやりすぎれば腐る桃は「美しいことだけ見せる」ように過分なまでに周囲に甘やかされてきたために、政治的な判断を何もできなくなってしまう茶々に重ねられる。犬伏の別れは一度天下統一の世を見てしまった子供世代と乱世を体験した親世代の断絶なのか。

2016年09月04(日)「犬伏」
劣勢に立たされているのに「嫌がる者は逃がしてやれ」と言ってしまう大天使御屋形様とそんな御屋形様に目を細める直江の上杉安定主従。こちらは逆で小早川秀秋に自ら間者であることを名乗る江雲斎は主君を操る気満々。本多息子は治部刑部の挙兵にあまり危機感がなく老獪な父親との差が歴然。
父を無条件に信じてきた信繁が「夢物語はもう終わりに」と引導を渡す。「真田太平記 」では父子・兄弟の決裂として悲劇的に描かれていた「犬伏」が 「真田丸 」では再び訪れた戦国を生き抜くための前向きな別れに。これまで再三家康につくことを説いてきた刑部の「わしがお前を勝たせてみせる」に胸熱。
2016年09月05日(月)
御屋形様こと上杉景勝を演じるエンケンさんからのFAXに言葉を詰まらせる村上新悟さん いやーリアル上杉主従を見せて頂きました(眼福) 山本さんの出演回も見ていたそうだし出演者どうしが仲良さそう 録画しそこねた後半の目玉焼きクッキングが面白かった模様で残念。

2016年09月11日(日) 「勝負」
次回信幸が「昌幸」の「幸」の字を捨てたから信繁が後に「幸村」と名乗って「幸」の字を拾ったということになるのか。
このような伝わり方だから 「真田太平記 」で昌幸が言っていた「わけのわからん負け方」とぴったりはまる超高速関ヶ原。「戦は始まるまでが勝負で始まった時には既に決着がついている」という昌幸の理論は上田では勝ちに転じ関ヶ原では江雪斉の根回しによる秀秋寝返りによる負けに転じる。

2016年09月18日(日) 「信之」
#真田丸 真田親子の九度山蟄居の報を聞いても何かをごまかすような感じではなく心から「親孝行しいや」と言葉をかける寧はもうすっかり政から身を引いた感じが滲み出ている。戦国時代生き残りだからこそ昌幸を本当は戦で負かしたかった家康の恨み骨髄の命。本当は家康昌幸どちらも悔しがっている。
男闘呼組二人に追い詰められてはしょりナレ死する小早川秀秋。そういえば彼は子供の頃から予告ナレ死されていた。不憫。それとは対照的に、武士らしく闘って負けた治部刑部の御文庫コンビはやりきった感のある笑顔で退場。

2016年09月25日(日) 「昌幸」
和製ガンダルフと化していく草刈昌幸は 表向きは諦念を滲ませつつ最後まで白馬の王子様御屋形様への思慕と、例え子供や村人相手であっても策を巡らせる習い性を抱え続けて逝く。#真田太平記 で「いずれ必ず戦になる。甲冑注文した」とウキウキだった丹波昌幸とは違い死ぬ際の執着は薄め。
「妻を託したのか」とも前回囁かれていたがツンデレ子飼いコンビ三成が清正に耳打ちしたのは海のものとも山のものともつかぬ秀頼のこと。最後まで豊臣家の事しか考えていなかった三成。彼に何度袖にされようと根っこは同じだと知っていたからこそ長い年月をかけて約束を果たす清正いいね。

2016年10月02日(日) 「歳月」
真っ白な月に照らされる真田家の団欒。一瞬過った雲によってその白(=団欒)が陰り、風が吹いた後には地面に闘いの後の戦場の血を思い起こさせるような真っ赤な紅葉。まるで信繁を再び戦地に呼び戻すかのような描写。

2016年10月09日(日) 「幸村」
#真田丸 治部が秀頼のためにと残し片桐且元が引き継いで育てた桃の木。無念のうちに去る前に大阪城を見上げて礼をする且元の隣で、熟し過ぎてしまい落ちている実がいくつかある。桃だけではない、策謀に疎く内向きの論理に終始し内部から腐っていく豊臣政権のありさまを象徴しているようだ。
「新選組! 」 やこれまでの「真田丸 」で封じて来た回想シーンが秀吉の鳴らせなかったベルと共に怒涛のように信繁に襲いかかる。無念のうちに去っていった人々と彼等の残した言葉、そして楽しそうにベルを鳴らす秀吉の映像まで並べられたらもう、求められた人々のもとへ行くしかないだろう。

2016年10月16日(日) 「入城」
例え妻子を殺しても生き延びる道を選んだ家康ならではの台詞「なぜ滅びの道を選ぶ」。真田家では雁金踊りの裏でいつも密かな企みが進行中、そして必ず成功する。佐助が九度山の村長と一瞬目を見交わすシーンは「真田太平記 」の佐平次と「真田丸」 の佐助がドラマを越えてエールを送りあったようで。

2016年10月23日(日)「味方」
笑いパートのキーワードは「誤解」。作兵衛の信繁を思う心に打たれてわざと刀を落したと思われる信之。一見勇猛果敢に見えるのに戦が嫌いな小心者長宗我部盛親。スペシャルスイートから相部屋に移る気配りの人信繁。茶を飲みつつ豊臣家滅亡を決めてしまう事実上のトップ会談阿茶局と家康。

2016年10月30日(日) 「軍議」
蔵でうっとりと槍に話しかける所はまんま死神の茶々。息子を守りたい母が誰よりも息子を死に追いやる元凶に。 新撰組!のカマキリ将軍の役だったことから今回もやっぱり邪魔者なのかと思わせての大野治長いい人。しかし片桐 且元よりも兵糧の読みが甘かったりといろいろ残念な面も。
「軍議」は「史実を無視して独自路線を行くか?」とまでの勢いで大阪城から打って出る策をあっさり淀君に潰される。こちらの淀君も秀頼を大阪城から決して出すまいとするが、その理由がひとひねりしてある「戦国24時 さいごの刻」を併せて読むと面白いかも。
「十二人の怒れる男」みたいと思わせてラストにひっくり返す回。キリスト教布教、お家再興、死に場所を求める、自分の力試しと目的は様々な牢人達が集まったのは単に金のためだけじゃなかったのに保身のために秀吉や信長に転んだ大名たちを見て来た茶々には彼等の本心が見抜けなかった。

2016年11月6日(日) 「築城」
牢人達が飲みにやってくると酒やその日獲れた魚で作った料理を出してくれる牢人御用達のバーみたいになっている大阪城の厨。
主人公がタイトルを口にするとオープニングタイトルが始まり、クライマックスには馬のいななきの効果音まで。スタッフの意気込みを感じるなぁ。
大阪城に籠る左衛門佐に「何万という大軍を率いて敵を蹴散らしたい」と言った事など忘れていて相変わらず権力者の太鼓持ちが似合う伊達政宗。一方の御屋形様は源次郎に言った「わしのようにはなるな」治部に言った「儂が徳川を倒す」の台詞をがっつり覚えているらしい表情。

2016年11月13日(日)「完封」
上田合戦の時のように地の利が全く使えず、城内の指揮命令系統が実戦経験がない者で締められるなどマイナスポイントばかりが重なる中、策で跳ね返して真の実力を見せる真田幸村、会心の勝利。凄腕のスナイパー毛利勝永やロードオブザリングみたいな内記など見せ場たっぷりの満腹感でした。 大阪の戦で真田と同じ赤備えの井伊直孝(直政の息子)の陣を遠くに臨みながら「ここへくるまでに物語があった」「いつか聞いてみたいものですな」と語りあう真田主従。来年の大河ドラマへのさりげない前振りですな。

2016年11月20日(日)「砲弾」
出浦の真田愛(特に昌幸愛)のせいで蠅取り紙に捕まったハエのようになってしまった信之。団右衛門侍大将デビューに乗っかる勝永と又兵衛やんちゃ二人組。戦よりミサと家名が大事な長宗我部盛親と明石全登。後から参加する幸村。見事にばらばらのようでいてまとまる時はまとまる五人衆。

「あの人は死にたがっているように見えるのです」実の妹の言葉を裏付けるように、砲弾で死んだ侍女を見て、一瞬呆然としつつも必死で手を指し伸ばし近くに行こうとする茶々。「左衛門佐と秀頼とどこかで暮らしたい」その「どこか」は彼女にとっては別に現世でなくても良いのだ。
「ただ勝てばいいというものではない いかに人を損なわずに城を守り切るか/城を攻め落とすか」大阪城の内と外で同じことを考えている幸村と家康。まさに好敵手。

2016年11月27日(日)「反撃」
少し前に検挙された耳かきマッサージみたいになっている信之と小野のお通。自分ではそのつもりがなくても(ないのに)悪い方に悪い方に舵を切ってしまう片桐殿痛恨のナレ死。総攻めに拘る秀忠の若さと、ビビりが学習して文字通り外堀を埋めて負ける隙を作らぬようにする家康の老練さ。

2016年12月04日(日)「引鉄」
幸村は最初「なぜ城に来たのかわからない」と言っていたけれど、結局周囲の状況が彼に一つの道を指し示したことでわかる形になるのでは。
大阪城の備えとしたかった幸村の思惑を越えて戦の引鉄となってしまう牢人達。策を立ててもそのように動かない人の集まりである兵の弱点を突いた回。ラスト数分の銃声は戦国の世、真田幸村、豊臣家、さまざまなラストデイズへの引鉄のようにも聞こえる。

2016年12月11日(日)「前夜」
ずんだ餅で将来の嫁のハートをゲットする片倉。父親に散々言われ続けていた兄上の息子への「黙れ小童返し」。ヒーローにチューされながら喋るヒロイン。自分が誘いを受けなかったことに拘り続ける毛利勝永。ラスト前なのにここぞと笑いを入れてくる

2016年12月18日(日)最終回無題
早すぎる蝉の鳴き声に送られて城を出て、豊臣や天下のためでもなく愛した人や父や友のために家康を倒すと言い切る優しすぎる次男坊・信繁。エンディングに流れて来る回想を見ていると彼だけでなく登場人物皆が生きた証を残したドラマだった。「人の値打ちは時が決める」という内記の言葉通り
最新の武器である銃を信繁(幸村)に持たせて「もしかしたら今回は銃で家康を倒すのか?」と期待を持たせておいて、その幸村を阻むのが徳川の新世代・秀忠というのが何とも皮肉で。武器=外側だけが新しくても内側=常在戦場という考え方=古いものが滅びていくということか。
「真田丸」 最終回にあわせたかのようなNHKニュースの信繁ラストデイズに関する新資料の発見とかこの一年盛りあがりましたね。「平清盛 」も再評価されているし、時代は変わってももう一度大河に注目が集まる日が来てほしいですね。


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最終更新日  July 19, 2021 12:00:51 AM
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October 18, 2014
カテゴリ:堺雅人
今週は一週間が早かったですね。母犬の演技に脱帽した映画を紹介します。

ひまわりと子犬の7日間
Seven Days of Himawari and Her Puppies

出演
堺 雅人 夏八木 勲 小林 稔侍 中谷 美紀 左 時枝 檀 れい 吉行 和子

妻に先立たれ、シングルファーザーとして二人の子どもを育てている彰司は、元動物園の職員だったが、今は保健所職員。期限切れの犬を殺処分するのが忍びなくて、こっそり期限をのばして犬達の生き先を探していた。そんな彼が、命懸けでわが子を守ろうとする母犬と出会う。その犬は、老夫婦のもとで大切にされていたが、夫婦が去り、孤独な中で子犬を生んで育てていた。彰司は犬の母子を守ろうと決意し、母犬に「ひまわり」と名付ける。

山田洋次監督のもとで助監督や脚本を務めるなど経験を積んだ平松恵美子の初監督作品。2007年に宮崎県中央保健所で実際に起こった出来事をもとにした作品。

昔からドラマにせよ映画にせよ「子供と動物には勝てない」と言われている。さて、今回この二つにチャレンジしたのは、気弱そうな微笑みがトレードマークの堺雅人。『半沢直樹』の厳しい視線と早口は封印して、警戒するひまわりにゆっくり話しかける優しい男性を演じている。生まれ故郷の宮崎が舞台ということで方言は難なくこなしたばかりか、共演者に対しても結構厳しい先生だったそうだ。まあ、完璧主義っぽいですからね。

で、どうなったかというと、やっぱりひまわりの魅力には勝てない。まあ勝つ演技ってどうなんだという気もするが。優しかった飼い主との触れ合い、宿無しとなってから受けた辛い仕打ち、そして子犬達を守ろうとする必死の表情から彰司に心を許すまでの心理の変化など、人間顔負けの演技をしている。物話としては経験したことになっているけれど、勿論演技の中では時系列に沿った撮られ方はされていないはずだ。それなのに彰司達と会うまでの歴史を背負ったような顔に見えてくるのだから不思議。台詞なしで十分感情が伝わるのだから、監督のこだわりが映画の成功を生んだと言えよう。

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最終更新日  June 10, 2021 07:47:43 PM
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September 30, 2014
カテゴリ:堺雅人
御嶽山の噴火はまだ続いていますね。
昨日見た名探偵ポアロは「ヘラクレスの難行」でした。原作では12話の短編集なのですが、
ドラマでは5つのエピソードをうまく織り込んでいました。
ところで、朝ドラ見ましたか?

さて、今回は半沢直樹で一躍有名になり、朝ドラ『オードリー』にも出演していたあの人が主演した映画を紹介します。

ツレがうつになりまして。
出演
堺 雅人 宮崎あおい 吹越 満  梅沢 富美男  大杉 漣 余 貴美子 津田 寛治
監督
佐々部 清

仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレが、ある日突然、心因性うつ病だと診断される。結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・高崎晴子晴子は、妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。会社を辞めたツレは徐々に体調を回復させていくが……。

夫がうつ病になったことをきっかけに、これまでの自分たちの姿を見つめ直し、共に成長していく夫婦のきずなを描いた細川貂々のベストセラーコミックエッセイを、『半落ち』の佐々部清が映画化。大河ドラマ「篤姫」でも夫婦を演じた宮崎あおいと堺雅人が再共演。
「自信のない夫を支える妻」という構図だった篤姫の構図をそのまま受け継いだ形。

「半沢直樹」で「倍返しだ!」と荒々しく宣戦布告していた堺さんが、「高崎の高はくちだかのたかではなくはしごだかのたか」にこだわる細かい男性に変身。

夫の会社がコールセンターで、クレーム対応をしているうちに心を病んでいった設定になっている。確かに理不尽な事を言ってくる顧客は多いし、仕事柄反論することもできず謝り続けるのは精神的に大きなダメージを受ける。むしろここで病気になって一抜けたすることで、夫は逆に逃げられた。結局この会社はつぶれているわけだし、ブラック企業というイメージはなかったけれど、精神を蝕む職場から逃げる手段が鬱だった。もし鬱にならなければ死んでいたかもしれない。

宮崎あおいさん演じる妻は、その両親も含めて理想形。ツレの兄が「鬱なんていってるけどそんなのすぐ直る」と無神経な発言をしているのとは対照的に、“治る”ことを強制しない。駄目なことは駄目なままでいい、と放っておいてくれる。

教会で皆が誓う「健やかなる時も病める時も」のシチュエーションで思い浮かべるのは対外が肉体的な病気だったけれど、現代社会では目に見えない精神的な病気の方がむしろ多い。その時夫婦の誓いはどこまで守られるべきなのか。自分の限界も含めて考えていかなければならない問題だ。



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最終更新日  March 27, 2017 11:37:10 PM
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February 6, 2014
カテゴリ:堺雅人
昨年TVドラマ半沢直樹で共演して話題になった俳優二人が出演した映画鍵泥棒のメソッドを見ました。


鍵泥棒のメソッド

監督&脚本
内田けんじ

出演
香川 照之 堺 雅人 小野 武彦 ムロ ツヨシ 広末 涼子 森口 瑶子 木野 花

ある男がマンションから出てくると、それまでクラシックを聴いていた男はおもむろに車から降り、一撃のもとに男を殺してしまった。一方、35歳にもなって極貧の売れない役者・桜井は自殺にまで失敗してしまう。その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男が彼の目の前でひっくり返り、頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてその男に成り済ましたのだが、実は彼コンドウの職業は伝説の殺し屋だった!死期の近い父のために計画的婚活を実施する編集者の香苗は、記憶を失ったコンドウと病院で出会い、何かと世話を焼くうちに彼こそが結婚相手だと見定めるのだが…。

偶然同じ日に同じ銭湯に入った二人の男が、鍵を盗んだことで、ふたりの人生が入れ替わる。『アフタースクール』で、時制を行き来することで今までの出来事を全く違う側面から描き直した内田けんじ監督のオリジナル脚本作。記憶をなくした時は売れない役者・桜井と信じており、役者として精進しようと全てのメソッド本を買い込む。だが、一旦記憶のスイッチが入ると、鋭い目つきで瞬く間に自分とすりかわった桜井の居所を見つけ、押しかけてきた殺し屋も巧みに追い返す。一般人とスペシャリスト、全く異なる顔を演じ分けるのは堺雅人も同じ。売れない役者でいた時は、言いたい事も言えない情けない男そのものだったのに、コンドウになり変わってからは、一世一代の名演を披露する。それにしても、お互い演技巧者同士の堺&香川が演技指導で殺され方を巡って「お前の演技はなってない!」「殺し屋に言われたくない!」と言い合うシーンは爆笑。巧い役者がわざと下手な演技をしているんですもの。そんな二人の間のやじろべえとして、普通人の感覚を持った香苗が配されたのかと思ったが彼女もまたある意味スペシャリストで、意外な所で二人を救う。

様々なメッセージバージョンを用意した香苗の父親・小野武彦や、冷酷な組織のボス・荒川良々、登場する度にふてぶてしくなっていく愛人・森口 瑶子など、脇役陣もはまっていた。



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最終更新日  March 27, 2017 11:36:52 PM
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November 27, 2013
カテゴリ:堺雅人
あれだけ反対したのに特定秘密保護法案が通ってしまいました。やはり安部さんはタカ派なんですね。

俳優さんたちならお手の物でしょうけれど、フツーの人が他人になりすますって才能が要りますよね。堺雅人さんも内野聖陽さんも、なりきる演技がうまいったらない。


クヒオ大佐
The Wonderful World of Captain Kuhio

出演
堺 雅人 内野 聖陽 新井 浩文 満島 ひかり 松雪 泰子 安藤 サクラ

1990年代初頭、クヒオは、自分はアメリカ軍特殊部隊のパイロットで、エリザベス女王とも血縁関係にあたるなどと吹聴し、次々と女性たちをだましていた。だが、実際彼は純粋な日本人で、華麗な経歴もすべて自ら作り出したものだった。弁当店を営むしのぶ、学術研究員の浅岡春、クヒオの金の匂いに引き寄せられる銀座のナンバーワンホステス、須藤美知子。一度は一億円を稼ぎ出したクヒオだが、やがて追いつめられていく…。

吉田和正原作の「結婚詐欺師 クヒオ大佐」を映画化。本作は二部構成。第一部は「血と砂と金」。第一部はごく短く、第二部の「クヒオ大佐」が本編となる。第一部では、湾岸戦争に自衛隊を出さない代わりに金を出すことになった日本政府の要人達が「もうちょっと値切れなかったのか?」とある男を責めていた。この“ある男”を演じていたのが内野聖陽。チョイ役出演にしては勿体ない!と思っていたら、クライマックスシーンでまさかの再登場。「えっ?なぜここに?」ますますこの人何者?感が強まり怪しさは増すばかりだったが、いやはや、すっかり騙された。

いつも微笑みを浮かべている堺雅人が、片言の日本語と本から得た知識で女達を手玉に取るクヒオをコミカルに演じる。尽くすことが喜びのしのぶには甘えたい放題。どこか現世に馴染めない雰囲気を持っている春には出会い頭に「子供嫌いでしょう?」と真実をズバリ。そしてホステスの美加子とは、お互いが騙し合っているようなスリリングな駆け引きを展開。原作にはいないしのぶの弟を演じる新井浩文のワルっぷりがはまっている。純朴な青年を演じていたのに、いつの間にあんな凄みのあるワルができるようになっていたんだろう。クヒオが嘘をつくようになった理由については序盤に少しヒントがあり、誰かになることでしか現実逃避ができなかった哀れな過去を、夢で覆い隠して生きてきた経緯がクライマックスで明かされる。ヘリでクヒオを拉致した軍人たちは本物の兵士だとか。現場でも虚構と現実が交錯したようだ。




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最終更新日  November 24, 2018 12:54:14 AM
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September 24, 2013
カテゴリ:堺雅人
TVドラマ『半沢直樹』が社会現象になってしまいました。
ネット業界でもこんな話題が。

「半沢直樹」の大和田常務が大人気 ネットでコラ画像祭りに- ITmedia(2013年9月24日16時56分)Infoseekニュース

ライバル局でもこの番組のことを口にするのですからすごいです。そんな堺雅人さんが主演した映画を紹介します。



日輪の遺産
The Legacy of the Sun
出演
堺 雅人 ユースケサンタマリア 中村 獅童 柴 俊夫 麿 赤児 串田 和美
八千草 薫 麻生 久美子
監督佐々部 清

昭和20年8月10日、帝国陸軍の真柴少佐は、軍トップに呼集され、ある重大な密命を下された。それは現在の価値で約200兆円のマッカーサーの財宝を隠すというもので、真柴は極秘任務を遂行するが、やがて任務の終わりが見えたころ、勤労動員として駆り出された20名の少女たちに非情極まる命令が出され……。

原作と映画とは別物。映画では「アメリカ在住の少佐に新聞記者がインタビューして明かされる過去」と祖父が亡くなったのを機に「祖母が祖父について話す過去」の過去の語り手が二人いるという珍しい形式を取っている。二人の語り手は一瞬だけ会ったこと
があり、それぞれ相手の知らない部分を補いあう役目を追っている。

ベストセラー作家・浅田次郎本人が映像化を熱望した原作を、主演に『武士の家計簿』の堺雅人、監督に『半落ち』の佐々部清を迎えて実写化。

近衛師団所属のエリート軍人真柴、経済に明るい大蔵官僚の小泉主計中尉、大陸の戦で足を負傷した曹長らタイプの異なる軍人が、反戦主義を疑われている教師が受け持つクラスの女子生徒に、本当の事を隠してマッカーサーの軍資金をほら穴に運ばせる。沈着冷静な真柴と、実戦を唯一知っている曹長、頭はいいが何かと若さが前に出る小泉の3人は女生徒達と交流を深めていくが、最後の過酷な命令に対して逡巡を見せる。上官の命令に異議を唱えるなど軍人としてあってはならないことなのだが、なにぶん彼等は日本敗戦を前もって知らされており、情が移った彼等の命を奪うのに忍びなかったのだろう。良い人・堺雅人さんがいつもの微笑みを封印して軍人を演じている。唯一彼が感情を露わにしたのは少女達が何をしたか知った時である。終戦でてっきりこの話は終わりなのかな?と思っていたらまだ続きがあり、その続きにアメリカ在住の軍人が関わっていた。
でもちょっと分かりづらい入れ子構造の話だった。



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最終更新日  March 27, 2017 11:35:54 PM
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August 20, 2013
カテゴリ:堺雅人
みなさん、こんばんは。

ビートルズの解散前の最後のアルバム『アビ―・ロード』に収録された曲がタイトルになっている映画『ゴールデン・スランバー』を見ました。

ゴールデンスランバー

原作
伊坂幸太郎

出演 
堺 雅人 吉岡 秀隆 香川 照之 劇団ひとり 柄本 明 濱田 岳 ベンガル
大森 南朋 伊東 四朗 竜 雷太 永島 敏行 波岡 一喜 竹内 結子 貫地谷 しほり
木内 みどり 滝藤 賢一 ソニン

監督&脚本中村 義洋

凱旋パレード中に首相が暗殺された仙台、宅配ドライバーの青柳は、久々に再会した旧友森田の「おまえ、オズワルドにされるぞ」という謎の言葉を聞いた直後、警官から突然銃を向けられる。その直後に森田が車ごと爆発。訳もわからず逃げ出した彼は、身に覚えのない証拠と見えない力によって無実の首相暗殺犯に仕立てられていく。絶体絶命の中、青柳は大学時代の仲間たちに助けられながら逃亡を続けるが……。

人気作家・伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を、『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』に続き中村義洋監督が映画化したサスペンス。舞台は『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』に続き仙台市。巨大な陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の濡れ衣を着せられた宅配ドライバーの決死の逃避行をスリリングに描く。

主演は、中村監督の『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも共演している堺雅人と竹内結子。街中や地下を走りまわるシーンが多い堺雅人はいろいろな動物の走り方を見て研究したとか。生かされなかったそうだ。『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも謎の微笑みを浮かべていた堺雅人だが、今回は旧友たちの思いがけない行動に目を丸くしたり、自分がやった事もない行動が報道されていたりと思いがけない状況に目を見開いて驚く表情は絶対悪人には見えない。だからこそ観客は彼に感情移入して見られるのだろう。道路も封鎖され電話も盗聴され名実ともに行き詰まっていく青柳が、勝てそうにない相手に勝つ手段としてたった一つ持っているのが、彼もよく口にする“信頼”という目に見えないもの。大学時代からの友人や仕事仲間、果てはその日偶然生き会った人が次々に彼を信頼し、その信頼の絆という見えないものが彼を生かしていく。この映画と同名のタイトル曲『ゴールデン・スランバー』を作った時のビートルズの状態は解散直前で、関係は最悪だったそうだ。ジョン・レノンはレコーディングに参加しなかった。離れていきそうなメンバーを繋ぎとめて曲をまとめたポールの心境を、青柳が大学時代の仲間と話し合うシーンがあるが、今回信頼のリレーによって青柳が生かされている状況と重ね合わせているのだろう。

伊坂光太郎作品『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』にも出演していた濱田岳も出演し、三枚目の顔をしていながら裏の恐ろしい顔も持つという曲者キャラを怪演。ある役柄で出演する滝藤賢一は、現在放送中のTVドラマ『半沢直樹』では堺雅人と共演しており、この映画での彼等の役柄を知るとクスリと笑える。











最終更新日  July 26, 2020 08:24:18 PM
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July 9, 2013
カテゴリ:堺雅人
日曜日夜9時TBSで『半沢直樹』を見ました。


原作はこちらになっています。まず原作のファンだったので見ました。なんでも原作者は堺さんをイメージしていたとか。そこはちょっと意外でした。もうちょっと泥臭く骨太の人をイメージしていたものですから。だってどんなに激しく言っても最後の所は堺さん行儀がいいというかこじんまりしているんですもの。これから変わるんだろうか。

半沢の勤める東京中央銀行は、西大阪スチールへの融資で5億円の不良債権を抱え込むことになり、半沢は自身の命運を賭けて融資金の回収に動く。そんな中、残された資料から同社の倒産が「計画倒産」であった疑いが浮上。
半沢は西大阪スチール倒産の影響で連鎖倒産を余儀なくされた竹下金属の社長、竹下清彦に協力を仰ぎ、苦労の末、ついに東田社長が海外に所有している時価5千万円の別荘の存在を突き止める。

しかしこの物件の存在には国税局もほぼ同時に気が付いており、資産差し押さえを巡って半沢と国税局査察部統括官の黒崎との間で激しい攻防が繰り広げられる。
東田が隠す資産の行方は?そして姿を消した東田と未樹に先に辿り着くのは半沢か、それとも国税局の黒崎か!?

妻の設定は明らかにドラマオリジナルですね。小説の半沢の奥さんはそれほど登場回、あんな会社の夫の地位がそのまま妻に…なんてところから無縁のところにいたと記憶しています。
だからちょっと若妻うるさいな…と思いました。

黒崎は実際はもっとひょろひょろした人をイメージしていたのですが真逆を持ってきました。
堺さんがいつもの優しい微笑みを封印して演じています。
原作ファンなのでカッコイイ台詞をいつどこの場面で言うのか楽しみにしています。
視聴率も良かったようですね。

さて、折り返しの6話からは半沢の上司として吉田鋼太郎さんが出演。
彼は7月からのNHKドラマ『七つの会議』でも池井戸作品に出演していて、局をまたいだ連続登板です。入れ替わりにといっては何ですが、こちらで黒崎役を演じていた片岡愛之助さんが
NHKのドラマ10に出演。でも確かホテル絡みの話でも黒崎さんの出番はあったような。掛け持ちなんだろうか。


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最終更新日  March 27, 2017 11:35:05 PM
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April 2, 2013
カテゴリ:堺雅人
今日と
明日は朝から雨みたいで憂鬱です。なかなかダウンコートが出せません。
皆さんの新学期はいかがでしたでしょうか。

こちらはちょっぴり大人のアフタースクールを描いた作品です。



アフタースクール

出演
大泉洋 佐々木蔵之介 堺雅人 小林 隆 山本 圭 伊武 雅刀 田畑 智子 常盤 貴子
ムロ ツヨシ

監督&脚本
内田けんじ


ある日の中学校、下駄箱で木村が女子生徒に呼び止められ、手紙を渡される。すわ、告白か?そこから時代はずーっと進んで、木村が妊婦とその父親と住んでいる現代へ移る。
ああ、そうなのか、学生時代からの初恋を実らせて、幸せな結婚をしていて、もうすぐ赤ちゃんまで生まれる。何と幸せな風景だろう。
ところが、そんな風景は、木村が出掛けたまま帰ってこないという事態でにわかに動き出す。とはいえ、妻が木村の長きに亘る外出をちっとも慌てていないところが不思議なのだけれど。

外出中の木村に代わって病院まで付き添ったのは、木村に車を貸した、母校の中学で働く教師、神野。彼のもとには、かつての同級生だと名乗る探偵島崎が訪ねてくる。探偵は木村の行方を追っていた。強引に木村探しに巻き込まれるうちに、神野の知らない木村の姿が明らかになり、事態は誰もが予想しない展開に向かっていく。

いやー、すっかり見た目に騙された。そして騙されたことがこんなにも楽しかった映画は久しぶり。人は見た目にいかに騙されてしまうか、ということがよくわかる。監督は観客に嘘をついていない。ただ、一連の出来事の経緯を、ところどころ省略して流してきただけだ。後半、木村が意外な場所に隠れていたことから、実は観客の間に“ん?”みたいなフックがかかる。そして“今まで思わされてきた事実には、実は裏があるんじゃないだろうか”と思いだす。その視点は、絶対的優位に立っていると思っていた島崎の視点とシンクロしている。最後の大団円で、抜かれていたピースが足されてパズルが完成したような形になっている。
困ったような笑い顔の堺さんは、最初“優しい顔をしてとんでもない浮気者”という顔を見せてくれるが、終わってみればやっぱりいい人だった。人に積極的に攻めていこうとしない、どちらかといえば巻き込まれキャラがよく似合う堺さんならではの役。大泉さんがおいしい。











最終更新日  October 20, 2018 12:16:56 PM
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