間もなく日付が変わる。

朝６時前にやってきて、１８時間職場にいるわけだ。

授業が５０分×４コマ。会議がひとつ。昼休みには個別面談を２人。放課後に３人。

あまりの眠気に面談中も眠りかけてしまった。

「先生大丈夫ですか？同じことしゃべってますよ」

そんな風に言われても眠気が覚めなかった。

夕食後、寮の生徒の一人がクラブで突き指をしたので車で整形外科に連れて行く。

待合室でもこくりこくり。

日曜日はアザレアフェスティバルがある。保護者を招く学校全体の文化行事だ。

寮生たちは寮歌を歌うことになっている。

午後８時過ぎ、体育館で歌の練習に付き添う。

９時になってようやく自分の仕事に集中する時間ができた。

学校のホームページにクラスのページがあって、そこに担任からのコメントを入れる。

これは毎日更新しなければならない。

そして、担任日誌を書く。毎日校長にクラスの状況を報告するために提出する日報でもある。個別面談した内容をB５の用紙一枚にまとめる。

午後１０時４５分、英語のリスニング講座。

本当は今日は午後９時半までの勤務だったのだが、寮監室にずっといて仕事をしている。

やるべきことはひと通りやって今ブログを更新しているが、明日の英単語テストの問題をまだ作っていないし、授業の教材研究も全然していない。

その内寮監室に英語の質問に生徒がやってきた。

つづいてクラスの生徒である寮生の一人が進路希望調査の記入について相談にやってくる。

「おいおい、いい加減に自分の仕事をさせてくれよ」

心の声がそう叫んでいる。

夜は長いが一日は短い。

まぶたの裏まで睡魔が押し寄せてきている。

目を閉じればすぐにでも眠れる。

ふっと意識が飛ぶ瞬間。

魂が吸い取られてしまうかのような…死ぬ瞬間ってきっとこんな風なんだろうな…。

朝走りながらも眠くなってきて、溝にはまりそうになったり。

授業中も眠くなって、訳の分からぬことを口走ってしまったり…。

授業のない空き時間、片付けるべき仕事を前にして、職員室で爆睡する。

２日で８時間眠れれば上等。

体力があればこそ頑張れる。

今日が終わると同時に明日はもう始まっている。

エンドレス…。

どこまでもどこまでも…。

(Illustration: "universe" by Kay)