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2007.12.10
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カテゴリ:回想

【ワイキキの熱い砂 】

momiji1

1993年12月 ワイキキ・ビーチ、ホノルル(米・ハワイ州)


焼けた砂浜の上を裸足でゆっくり歩いてみると、

刺激的な熱さが足の裏一面に広がるのが感じられた。

頭のてっぺんに燦燦(さんさん)と輝く太陽は

このまま永遠に沈むことがないかのようにも思える。

 

常夏(とこなつ)の島ハワイ、12月のワイキキビーチでは、

冬という言葉に不自然な響きさえ感じられるほどだ。

サーフィンやダイヴィングを楽しむ者、海岸で肌を焼く者、

誰もが子供にかえっていろいろな遊びを楽しむことができる。

それに人々の笑顔が、ホノルルの太陽と同じようにキラキラ輝いていて

とても眩(まぶ)しい。

人種や肌の色、文化や言語の違いなどはここでは全く問題じゃない。

太陽の光はすべての者に平等に降りかかるし、

もちろん誰かが誰かを愛することも自由だ。

大切なのはどれだけスマイルが美しいか、

どれだけハッピーでいられるかということなんだろうと思う。

 

僕は海岸のベンチに腰を下ろし、

近くのABCストアで買ってきたダイエットコークを飲みながら、

海岸で戯(たわむ)れる人の群れを眺めて時間をつぶすことにした。

 

時間が異常なくらいスローテンポで流れていくことに快感を覚える。

ヘッドフォンステレオはカラパナを流していた。

やはりワイキキにはサーフロックがマッチしている。

 

次第に気分がハイになっていくのを感じて、熱く焼けた砂の上を軽くジョギングしてみる。

沖に出たサーファーが絶妙のバランスでサーフボードに乗るように、

僕も砂の上にいて二本の脚でしっかりと自分の体を支えながら走っている。

自分の体がまるで宙に浮いたまま走っているかのようにも思えたし、

足取りはいつになく軽く、実際いつまでも走れそうな気がした。

 

 


夕陽が沈むまで僕は走り続けた。おかげでTシャツは汗でびしょびしょになった。

やがて、雲ひとつない西の空に日が沈む頃になると浜辺にいる人の姿もまばらになり、

仲良く手をつないで歩くカップルの姿が目立つようになった。

僕は砂だらけになった足を水道の水で流し、

紫色に染まった海を見ながらカラカウア通りに戻り、

どこかで新しいTシャツを買うことにした。

 

クリスマスで賑わうネオン街、ワイキキのダウンタウンは

日本人観光客であふれ返っていた。

よりによってみんなが同じ時期に一度に押し寄せるから、

海外旅行にやってきたというのに、

ちっとも海外に来たという実感が湧いてこない。

そんな風に感じているのは僕だけではないかもしれないけれど...。


僕はホテルに戻り、ベランダのデッキチェアに腰をかけ、

よく冷えたバドワイザを飲みながら太平洋を眺めていた。

この東の果てに、かの北米大陸がある。

かつて、僕が野心を胸に駆け抜けたあの大地がこの海の向こうに存在するのだ。

旅に出ている間は、しばしば祖国日本のことばかり考えていたにもかかわらず、

今となってはあの旅の空が懐かしくて仕方がない。いつかまた、あれらの風景の中で、

あの時出会った人々と再会することなんてできるのだろうか。そんなことを考えながら、

僕は異国の空の下、海の向こうにぼんやりと浮かぶ青い月を眺めている。

 

風が少しあってクールな夜だった。

僕の足の裏には、昼間歩いたワイキキの砂の熱さがまだほんのりと残っていた。

 

wikiki
 (写真はCinnamonさん提供  ブログ「ハワイ~ホノルルの風」から)


夕闇迫るワイキキの浜辺に    
Standing all alone at the Wikiki Beach

ただ一人佇(たたず)めば           
When the dusk is gathering

潮騒のメロディの耳に心地よく  
Enjoying the sweet sound of the waves

椰子(やし)の木のたもとで        
 I'm wishing, right at the foot of a palm tree

誰か寄り添うべき人の恋しき  
 For someone to lay down beside me

 

 

2007JALホノルルマラソンについては

Cinnamonさんのページでも紹介されています。

 

90歳、42.195キロ完走 ホノルルマラソン






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Last updated  2007.12.10 19:19:50
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