こんにちは、坂本です。
私のもとには、毎日たくさんの学習相談メールが届きますが、
その中でも比較的多いのが、この手の質問です。
相談例
「うちの子は、自分の可能性に自ら線引きをしてしまい、
努力をしようとせず、現状で満足してしまいます。
これまで、少しでも上の学校に入れば、職業の選択肢が増える、
就職も有利になるなど勉強をする意義や理由を話してきましたが、
まったく本人に響きません。
こうした子をやる気にさせるには、どうすればよいのでしょうか」
こうした子どもはいま、かなり多いのです。
親としては、無気力な子どもを見ると、
何とか机に向かわせたくて、あれやこれやと
勉強をする意義や理由を熱弁したくなります。
それもとてもよくわかります。
しかしながら、
このアドバイスはマズいやり方なのです。
熱く語れば語るほど、
子どもは勉強から離れていきます。
自信のない子どもからすると、
そうした遠い未来の話は非現実的で
まったく実感できない話に聞こえるのです。
鳥瞰的な視点、つまりマクロ的なアドバイスは
こうした子どもにはまったく効き目がありません。
むしろ、ミクロ的な視点から、
アドバイスをしていくべきなのです。
自分の可能性に線を引き、努力をせず
現状満足してしまう子というのは、
本当は、勉強ができるようになれれば嬉しいと考えています。
けれども、勉強をして成績が上がらなければ
逆にショックを受けてしまいます。
失敗を恐れるあまり、努力を放棄しようとするのです。
ではどんなアドバイスが有効なのか?
具体的に言いましょう。
自信のない子に対して有効な
ミクロ的なアドバイスとは、
・毎日どう勉強をすれば確実に成績が上がるか
・どうすれば楽しく勉強できるのか
・定期テストで成績が上がる勉強法
といった「確実に成果の上がる勉強方法」を
教えてあげる。
これが有効なのです。
一歩を踏み出せない子、自信のない子に対して、
「こうすればうまくいくよ」
「とてもカンタンにできるよ」
というメッセージが、机に向かう第一歩となるのです。
こうして机に向かって、勉強をはじめれば、
成績は上がり始めます。
成績が上がれば、自信が生まれます。
こうして勉強がおもしろくなり、
将来の展望(可能性)が開かれてくると、
「はじめて」マクロ的なアドバイスにも
耳を貸すようになります。
子どもの成長段階、自信の段階に応じて、
アドバイスの中身を変える。
これが親や教師に求められるのです。
子どものやる気を高めようとして、
逆に削いでしまっている親御さんが
多いので、記事にしてみました。
参考にしてください。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
坂本 七郎
追記:
「成果の上がる勉強方法」をお子さんに
伝えたい場合は、下記がオススメです。
■中学生向け勉強マニュアル サクラサク高校受験勉強法
■小学生向け勉強マニュアル サクラサク中学受験勉強法