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カテゴリ:オーディオ
オーディオ関係の話題というか独り言。。。 アナログレコード(最近は Vinyl と呼ぶらしいです)再生用のカートリッジはヘッドシェルに固定してトーンアームに接続して使用します。カートリッジの出力電圧はMM型で3mV前後、MC型では0.3mV前後と微細なものです。この出力をトーンアーム側に伝送するためにリード線(4本セット)というものが必要です。カートリッジの出力ピンとヘッドシェルの入力ピンを接続するためのケーブルです。長さは両端の接続コネクター部を含めて40mm前後です。 私が使っているトーンアームのメーカーであるSAECのSR-500という製品は希望小売価格1万円(税別)です(苦笑 https://www.saec-com.co.jp/product/sr-500/ たしかOrtofonの日本法人の技術者か営業の人(日本人)が独立して創業したZonotoneの最高級品Shupreme LW-1はネット通販価格で1.5万円ほどします(苦笑 https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida4258.html Ortofonの最高級品LW-800Sは比較的良心的な価格で定価は税込み9020円です。その仕様は ●端子:ロジウムメッキ ●導体:ハイブリッド高純度銀線 ●ケーブル長:35mm です。 https://www.ortofon.jp/product/9/123 Ortofonの製品で最も廉価なのはKW-3Cで定価は税込み3720円です。その仕様は ●端子:金メッキ ●導体:PC-Triple C ●ケーブル長:35mm です。 https://www.ortofon.jp/product/9/126 "レコード音楽再生復活プロジェクト その4" で書いたように、Denon製のDL-103というカートリッジをOrtofon製のLH-4000というヘッドシェルに取り付ける際にはシェル付属の細いリード線をオヤイデ製のHER-AG(導体は5N純銀線で購入価格は3500円くらい)に交換しています。 http://www.oyaide.com/ja/brand/oyaide/headshell_readwire_spacer/hsr-ag 逆輸入品を3万円前後で購入したDL-103と5000~6000円で購入したOrtofonのヘッドシェルを組み合わせる際に、シェル付属の細い安っぽいリード線を交換したくなるのは人情です(笑)。加えていえば、カートリッジのヘッドシェルへの装着は結構めんどくさい作業なので、後からリード線だけ交換するのはクソめんどくさい作業となりますから・・・(笑 で、 数十年前からあるリード線の定番商品であるオーディオテクニカのAT6101(↓参照)は700~800円くらいの実売価格でした。ただ、導線素材のPCOCCを古河電工が生産中止した関係でオーディオテクニカもかなり前に生産完了し、今は入手困難です。現在市場で流通しているものはプレミアム価格で2000~3000円くらいするようです。 ---------------------------------------------------- PCOCCカートリッジ用リード線 AT6101希望小売価格 ¥1,100(税込) PCOCC単結晶状高純度無酸素銅、22芯のリード線。キメ細かくクリアな音質です。 生産完了 引用元:https://www.audio-technica.co.jp/product/AT6101 ---------------------------------------------------- 私は上記商品を1セット確保しております。 手持ちのヘッドシェルの在庫品はオーディオテクニカのPCOCCリード線装着済みのもの、及びオーディオテクニカの古い製品でリード線はかなり太いものが付属しているものです。だから実用上、新しいリード線を確保、購入しておく必要性はないのですが、ついついオヤイデのHSR-102がヨドバシ等で在庫僅少になってるから1個確保しておいたほうが良いかな~~、てな誘惑にかられます。 AT6101が1000円未満で買えるうちに2~3個確保していなかった悔いがあるので・・・。 http://www.oyaide.com/ja/brand/oyaide/headshell_readwire_spacer/hsr_102 なんか、やたらと話が長いな・・・(苦笑 【結 論】 カートリッジ出力の電気信号は カートリッジ---リード線---ヘッドシェルの4ピン端子---トーンアーム側の4ピン端子---トーンアーム内のケーブル(リード線?)---トーンアームの出力端子(RCA又はDIN)---フォノケーブル(RCA又はDIN --- RCA)---アンプ という流れでアンプに伝送されます。アンプまでの間は増幅回路もなにもない単なる伝送系です。 a.リード線の長さ 40mm前後 b.トーンアーム内のケーブル(リード線?)の長さ 300〜400mm c.フォノケーブルの長さ 最低でも1000mm前後 上記a.b.c.の合計長は1340〜1440mmです。リード線の長さ40mmの占める比率は40/1340=約0.03 3%程度です。 伝送系全体の3%を純銀にしようが純銅にしようが純金(笑)にしようが、その違いに起因する再生音質の違いを人間が感知できるとはとても思えません(苦笑)。というか、計測器で各種特性を計測しても検知できなんいじゃねーの? 勿論、計測器で検出できない再生音質の違いをヒトが検出できる可能性自体は全く否定しませんけどね。 伝送系(この用語をここで使うことが適当かどうか自信ないですが・・・・)の内、信号の送り出し側が極めて重要でその部分の導線材質が例え全体の3%にすぎないにしても、再生音質には決定的影響を及ぼす、てな営業トーク・客を○○くらかす話法(マニュアル?)がもしかしたらオーディオ業界にはあるのかもしれません。 だけど、それを裏付ける物理的根拠、電気工学的根拠って、とてもありそうにないと私は思うんだけどな~~。違うんかいな~~~ 要するに「自己満足」「プラシーボ効果」 そこは承知の上で、見た目の良さは聴覚的ではなく視覚的に大事なので、私は数千円を投資してオヤイデ製のHER-AGをDL-103に使っておる次第です。ぶっちゃけ、AT6101の以前の価格(700~800円)以上の高額なリード線を使う必要性は物理学的、電気工学的に考えたら皆無でしょうな(苦笑 参考画像(トーンアーム内のリード線) 画像の借用元:https://archives.mijinko.jp/component/GT-2000L2.html もちろん、あまりに粗悪なリード線ではそこでの伝送損失が大きく発生し音に悪影響を与える可能性を否定できないとは思いますが、電気工学的に計算される最低限必要な抵抗値等を満足している限り、リード線の違いなんて判らんでしょうよ。 あ~~~、ベルドリームサウンドにトーンアームSAEC 407GTを修理に出した際、トーンアーム内のリード線は交換してくれてます。修理明細文書を今回改めてチェックしていませんが、ベルドリームの社長さんはモガミ製のリード線に交換します(※ オリジナルの古いリード線の経年劣化起因のトラブル回避のため)ってメールで書いてた気がします。交換前の古いリード線は返却されてるので交換してくれてることは間違いないです。
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Last updated
2022/04/05 07:31:08 PM
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