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カテゴリ:小説・本・雑誌など
昨日ネットでたまたま知ったのですが、ハードボイルド小説家、直木賞受賞者で元フリージャズ・ピアニストの原尞氏が5月4日に福岡県内の病院で亡くなったとのこと。享年76歳。合掌。
早川書房の公式サイトには以下の「お知らせ」が載ってました。 【訃報】原尞氏逝去のお知らせ (2023/05/10) 日経新聞のWebSiteにも訃報が載っているので、ペーパーの日経新聞の訃報欄を見逃していたようです。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF1033Y0Q3A510C2000000/ 原尞氏(画像は上記記事から借用しました) ![]() 第4作「愚か者死すべし」(2004年)から14年ぶりに発表した長編第5作「それまでの明日」を読んだ感想を今年の1月に 最近読んだ単行本 原尞「それまでの明日」(早川書房) に書きました。 その中の一部をここに再掲します。 ------------------------------------------------- (前略) で、一番気になったのは最後の最後で、東日本大震災絡みの話をぶっこんできたこと。 私はNHKの朝ドラ「半分、青い。」でクソ脚本家の北川悦吏子がこの大震災を非常に軽い思いつきネタで『利用』したことに激怒した記憶があるのですが、そのトラウマを少し思い出しました。 原寮は寡作で、前作の「愚か者死すべし」を刊行したのが2004年11月、今作の「それまでの明日」を刊行したのが2018年3月です。14年のほどのブランクがあり、原寮は現在76歳か77歳くらい。過去の経緯をみれば次作が刊行される可能性はかなり低いでしょうよ。そういう状況なのに、東日本大震災に絡んだ話をぶっこんでくるのは、如何なものかと正直思います。 原寮は今作の最後の話を引き継いだ次作を死ぬまでに完成させる覚悟はあるのか? と彼本人に問いたい気分ですな。。。 (後略) ------------------------------------------------- 私は『原寮は今作の最後の話を引き継いだ次作を死ぬまでに完成させる覚悟』があるのだと期待していましたが、残念ながら病気には勝てなかったようです。残念です。合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/05/24 07:57:13 PM
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