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テーマ:本のある暮らし(3300)
カテゴリ:***** 神秘 *****
オオカミ少女、アマラとカマラ。
1920年、インドで発見された二人の少女は、オオカミに育てられたという。 オオカミの乳で育った彼女たちは、生肉を貪り食う。 嗅覚も異常に鋭く、わずかな言葉しか話すことができない。 彼女たちは、よつんばいで走り、その走る速度は誰よりも速い。 目は夜、光り、犬歯はオオカミのように鋭い。 当時広く信じられ、今なお心理学の図書で紹介されることもあるオオカミ少女。 しかし、その存在は、今日では偽りとされています。 オオカミが、人の子を育てることはありません。 人の子は、オオカミの母乳を消化することはできません。 人の目は、夜行性の動物の目の様な、タペータムがありません。 だから、けっして夜も光りません。 よつんばいで、2足歩行より早くも走れず、 犬歯がオオカミの様になることもありません。 オオカミ少女の証拠とされた写真も、その嘘が暴かれました。 彼女たちが、ふつうに2足歩行していたことも知られています。 彼女たちは、可哀そうな捨て子にすぎませんでした。 欧米では、オオカミに育てられた子の伝説が、昔から伝わります。 人はその伝説を信じたいあまり、その嘘を見抜けませんでした。 信じたいものが現れたとき、ひとは疑うことをわすれます。 私たちの目をくもらせるものは、私たち自身のこころに他なりません。 【参考】 鈴木光太郎,オオカミ少女はいなかった,新曜社,2008年,255P ※ 最近でも、ピアノマンの話を思い出します (継続中) ・【 「第2回いぬのきもち TM」:「ただ 分かって欲しい - イヌの気持ち -」掲載】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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