太田宿の宝物⑩
中山道会館へ毎年飛来するヒレンジャク
ヒレンジャクは毎年北東アジアから越冬地として日本各地に飛来していますが、中山道会館には昨年は1月21日に、今年は1月11日に飛来しました。ヒレンジャクは中山道会館にとってはお客さんの少ない冬場の救世主となります。ご存知かと思いますが、ヒレンジャクはヤドリギの実を好んで食べます。大きさはスズメよりも少し小さく18cm程度で、一番の特徴はトサカのような立派な冠羽、目の周りには歌舞伎役者のような隈取、目の下には白いアイシャドウ、尾の先が赤いのが特徴です。ヒレンジャクの名前は「緋連雀」と書いて尾が赤く、スズメのように連なって飛来することに由来しています。ヒレンジャクは西日本、尾が黄色いキレンジャクは東日本に飛来します。鳴き声はヒーヒー、チリチリと鳴きます。
なお、ヒレンジャクが飛来するためには条件があって、カラスや鷹などの外的から身を守る為の隠れ家(藪化した低木など)、近場に水飲み場、羽のダニを払い落とすための砂場があることが条件となり、中山道会館は逃げ場は脇本陣、水場と砂場は木曽川と、飛来のための3条件を満たしています。