カテゴリ:つれづれ
2005 7/10(日)
こんばんは、minminです。 昨日とうって変わって暑い一日でしたが、暑さへの耐性が少しは出来たのか6月の猛暑の頃より元気になったのが実感できるようになり、安心しています。 さて、昨日は初めての乗り物体験をしました。 行きとは別ルートにしたので帰宅の為にJRに乗ろうと駅を探したのですが、目指す駅のすぐ手前に都電荒川線の電停があり、ついフラリと乗ってしまいました。 故郷、長崎市内の乗り物はご存知の方も多いと思いますが何と言っても路面電車です。 市内の観光地も主な所へは路面電車で行けるので、観光客も多く乗っているし市民の大切な足でもあります。 時速にしたらどれ位で走っているのでしょうか。 日中は遅いくらいに感じるスピードもラッシュ時は軌道内に車は入れないため、渋滞の車列を追い越して確実に降車の電停まで運んでくれるのです。 こちらへ来てからは都内に一つだけ路面電車が残っているのは知っていましたが乗る機会がないままになっていました。 進行方向に向かって前が乗り口になっていたので、電停でも一列に人が並んでいました。 見回すと電車賃は160円となっています。(長崎はもう何十年も100円です) 気がつくと、すぐに来た「早稲田行き」に吸い込まれるように乗ってしまいました。 昨日の訪問先は伯母の所でした。 叔父である私の父の後を追うように従兄が亡くなったのは2月の末の雪の夜。 私の事を思ってかお知らせを貰ったのは葬儀も終わった頃で、従兄にお別れもしないままになっていたのをずっと気にしながらこの数ヶ月を過しました。 お盆のお参りはどうするのかしら、と埼玉の叔母に尋ねると「9日に行く予定だからminminちゃんも一緒にいらっしゃい」と誘ってくれました。 久々に逢った伯母は一回り小さくなってしまい、胸をつかれました。 それでも3月に電話で話した頃よりは声にも張りが戻り、持ち前の笑顔も見られ少しく安心もしました。 一度に弟と最愛の息子を亡くした伯母と、父と従兄を亡くした私は、それぞれの失礼を詫びながらも(伯母は従兄が闘病中だったので父の葬儀に出れませんでした)お互いの気持ちが良く分かる気がして、やっぱり泣いてしまいました。 父は6人兄弟の長男ですがそのうち姉妹は4人もいるのです。 若い頃の母は、いわゆる小姑と姑に囲まれかなりシンドい思いもしたようです。 どこの家でもそうであるように姉妹間にも独特の雰囲気があり、余所者の母には馴染めなかったのでしょう。 若い頃は(今でもそうですが)およそ直球しか投げれなかった母ですし、義理の兄弟姉妹との付き合い方を教えてくれる実母を母が幼い時に亡くしているので壁にぶつかってばかりだったのかもしれません。 一緒に食事をしながら従兄の事や初めて聞く父の幼い頃のエピソードなどを話しだすうちに、笑い声も響き和やかな昼下がりになりました。 もともと賑やかな人たちですが、あのテンションの高さも若い母にはついて行けない理由の一つだったのかもしれません。 路面電車のスピードとゆれは、そんなことをつれづれ考えるのにはちょうどよかったのか、私のざわついた気持ちも少しずつ落ち着いてきました。 乗った電停から暫くは車道と併走し、おまけに緩やかな坂道を登っていくのでちょっと驚いたりもしましたが、程なく専用のレーンに入り、下町の面影が残る町並みの中をゆったりとしたスピードで走っていきました。 路線図を見ると「鬼子母神前」の電停もあり、昨日の今日で寄ってみようかとも思いましたが、夕方でもありいつの間にか降りだした雨にサンダルで来た足元も気になり、またのお楽しみにすることにしました。 かなりトーンダウンした伯母達ではありましたが、やはりいつの間にか私も疲れていたようで、昨日はお風呂にも入らず休んでしまいました。 でもずっと気になっていた従兄のことも胸のつかえがおりました。 思い切って訪ねてよかったと思うとともに、やはり「血のつながり」を改めて感じた訪問でした。 -----* 「都電もなか」で有名な梶原という電停もあるとのこと、響き煙さんから教えていただきました。 調べてみると、一日乗車券やJR・都バスと一緒に使える乗車券などいろいろとあるようです。 気候がよくなったら、都電を利用した小さな旅もいいかな…と思っています。 またまたよく行くページに関連サイトを載せておきます。 興味のある方はご覧くださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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