カテゴリ:つれづれ
2005 11/20(日)
こんにちは、minminです。 「じっとしてなさい」と慌しく動き回る大人たちに言われたものの、晴れ着を着せられた私は結婚式場の中をヒラヒラと探検していました。 いつもは私の後ろからついて来る弟は間の悪いことにオタフクかぜに罹り 祖父の家で寝ていましたので、この日は私一人でのびのびとしていたのでした。 「minminちゃん、これからよろしくね」と鏡の中から花嫁さんは私に微笑みかけてくれました。 すっかりお支度が整ったきれいな花嫁さんはその日から私の叔母になる人です。 建物の中を歩き回っているうちに私は花嫁さんの控え室へ紛れ込んでしまったようです。 大人からこんな風にきちんと挨拶されたのは初めてではなかったでしょうか。私はきっとドギマギして言葉も返せなかったと思います。 でもこのシーンは30年以上経った今でも鮮明に覚えています。 この後の結婚式や披露宴にも出席したはずですが、そちらの記憶は全くなくこの叔母の言葉だけがずっと私の心の中にありました。 叔父と叔母は結婚する前から姉である母の所へもよく遊びに来ていたようで、せっかくのデートなのに私を連れて出かけてくれていたようです。 母が頼んだのか、弟が生まれて間もない母のことを思って叔母が気をきかせてくれたのか…。 いずれにしても私は幼くしてしっかりお邪魔虫だった訳です。 叔父は私に会えば「minminはいっつも長靴をはいてたなぁ。一緒に出かけた時にトイレが間に合わないで長靴の中に…」と必ず笑いながら話してくれます。 そしてこの叔母はいま、妻であり母であり現役の娘とお嫁さん、そして3人の男の子のおばあちゃんですが、一人何役もを笑顔でこなしています。 私の周りには力まないで頑張ってる人がいっぱい。 その人たちを思い出すだけで、何だかほっこりとするのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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