カテゴリ:つれづれ
2006 5/20(土)
おはようございます、minminです。 不安定なお天気で、今日予定されていた二女の体育祭は明日に順延となりました。 今朝はtozyokoさんのブログから感電しました。 義父が通院しているR病院のロビーには「将軍の孫」のレプリカがあります。 これは長崎県出身の彫刻家北村西望さんの作品なのですが、幼い子供が大きな軍靴を履き自慢げに帽子に手をかけているポーズが何とも愛らしいブロンズです。 北村西望さんは彫刻だけでなく書画にも優れ、多才多作の芸術家は104才で永眠される直前まで制作を続けられたと聞きます。 井の頭恩賜公園内にも一部、また生家跡を記念館として作品も展示されているようですが、私も数年前に八王子で個人の所蔵品展があった時には「小さな旅」をしてきました。 さて、その西望さんに私の大伯母が弟子入りをしたのはずっとずっと昔の話です。 彫刻を学びたくて同郷の西望さんの門を叩いた大伯母ですが、時代的に考えても若い女性が彫刻を学ぶ環境はとても厳しかっただろうと容易に想像ができます。 でも大伯母にはそれをものともしない情熱があったのでしょうね。 実家にはその大伯母が作った、姪である私の母の幼い頃の胸像があります。 引越しや幼い私達のおいたのために出来たであろうキズや欠けもあったりするのですが70年近く前の幼い母の胸元には小さなバラもあしらってあり、後ろの部分に「Kちゃんへ」と掘り込まれた文字も読めるこのブロンズは母の宝物なのです。 不安定な時代に加え、無理が重なった大伯母は体調を崩し故郷へ帰ったと母に聞きました。 いつも静かな微笑みをたたえていたK大伯母を私も静かに好きでした。 病院通いは待ち時間が多すぎてあまり好きではないのですが、R病院はちょっと別です。「将軍の孫」からお会いしたこもない西望さんに繋がり、そこから必ず穏やかなK伯母ちゃんを思い出せますから。 長崎市にある平和祈念像 昭和30年の作です。 将軍の孫 西望さんはご自分をかたつむりに たとえられることが多かったとか。 たゆまざる 歩みおそろし かたつむり 西望 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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