2006 7/17(月・祝)
おはようございます、minminです。
今日は「海の日」ですね。
私の中の「海」と言えば、やはり母の故郷の海でしょう。
白砂青松という表現がありますが、白い砂浜と遠浅の美しい海。海水浴場から少し外れると静かな松林がありました。
今は違いますが、30年前までは母の実家は海から徒歩数分の場所でした。おじいちゃんちで水着に着替えバスタオルを肩からかけて海へ・・・。
遊びつかれて帰宅するとおばあちゃんがお風呂を用意してくれてましたから、水着のままお風呂場へ直行。
そんな快適な海水浴しか知りませんでしたから、大人になってお祭りの日みたいに混んだビーチや渋滞に巻き込まれた車の列などをニュースで見て驚いたものです。
ある日、まだ独身だった叔父が「minmin、散歩に行こう」と誘ってくれました。
賑わう海水浴場とはちょっと離れた松林の夕暮れ時は静かでひとけも殆どありませんでした。
叔父は落日を待っているのか、寄せては返す波を眺めているのか・・・。
一緒に遊んでくれるとばかり思っていた私はだんだん退屈になりました。
「叔父ちゃん、もう帰ろうよ」と促すと
「今日は帰らん」と叔父は言います。
幼い私はすっかり不安になりました。
叔父は砂浜に落ちていた大きなマツボックリを拾うと「今夜はこれをminminと食べよう。寝るのは・・・あの辺」と松林の方を指差しました。
幼い私はその話を信じてしまい・・・そして泣きました。
この後の記憶は曖昧ですが、きっと叔父は笑いながら私をオンブして帰ってくれた...と信じています。
海の日の朝、二女が早くに出かけたので一人の時間ができました。
コーヒーの香りに誘われて思い出したのは遠浅の美しい海と優しい叔父。
なんだか急に母の故郷へ出かけたくなってしまいました。