パリから約400キロ。モンサンミッシェルまでドライブした。レンヌまで高速道路、それから下道で行ったのだが、延々と続く田舎道。トイレがなくて困った。小さな田舎のスーパーを見つけて入ってみたが、そこにもトイレはない。ヨーロッパはホント、その面では不自由する。
ようやくモンサンミッシェルが見えてきた。北上するにしたがって天気が悪くなり、なんとも陰鬱な雰囲気。だが、周囲に何もないからこそ、モンサンミッシェルというとてつもない建築の累積が見えたときの驚きは大きい。
駐車場に車を停めて島へ向かう。
モンサンミッシェルはあまりに有名なので、テレビや写真では何度も見ているが、やはりナマで見ると圧巻としかいいようがない。本当にこんなモノを人間が作ったのだろうか。まさに「ラ・メルヴェイユ(驚異)」だ。
島の中は完全に観光地でおみやげ物屋が並んでいる。名物のラ・メール・プラールのガレットを買うならチョコチップ入りがオススメ。ガレットとして特においしいとはいえないと思うが、それでも日本のクッキーとは比べ物にならない。日本のクッキーって、どうしてああもアブラっぽいのかな。ただ、東京にいる人なら、ラ・メール・プラールのガレット、あるいは似たガレットは、わりと簡単に入手できる。
内部は質素。大きいし、複雑な作りだけれど、外から見たほどの感激はない。内部の意匠に関しては、やはりイタリアの教会のほうが洗練されているし、文化レベルの高さを感じさせる。
上からの眺めも陰鬱な雰囲気。海と畑と、こじんまりとした集落が見えるだけ。
島の中のホテル兼レストランで食事をしたのがだが、ムール貝のまずさに驚いた。名産地のはずなのに。やはり観光地は食事はダメということかも。