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カテゴリ:Gourmet (European)
イタリアはウンブリア州のエキストラバージンオリーブオイルを売る珍しい店が阿佐ヶ谷にある。その名も『ブオーノイタリア』、つまり「おいしいイタリア」。う~ん、あまりにわかりやすい!
ここではエキストラバージンのオリーブオイルのみを扱っていて、試飲(試し舐め?)もできる。Mizumizuも舐めさせてもらったのだが、かなり辛くてスパイシーなオイルだった。相当個性的な味だ。 個人的な好みとしては、ウンブリアよりもっと南、たとえばシチリアあたりの、本当にフルーティで油っぽさのないオリーブオイルのほうが好みなのだが、ここのオイルは「初めての味」に近かった。エキストラバージンは本当に奥が深い。 バーリに住んでいる友人は近くの農場で直接半年から1年分を瓶に入れてもらって買うそうだ。阿佐ヶ谷の『ブオーノイタリア』でも、ほぼ同様の買い方ができる。1度買ったら、次からは瓶をもっていけば大きな樽から注いで入れてくれる。日本でここまでフレッシュなオリーブオイルを買える店も珍しい。こういうところが自転車で行ける距離にあるのだから、ありがたい。 実はエキストラバージンは台所にまだ別ブランドのストックがいくつかあるので、オイルのかわりにパスタを買ってみた。こちらはアブルッツォのオーガニックパスタだという。 Mizumizuは自家製の生パスタを好むので、イタリアのレストランでもイケそうなものは、乾麺のスパゲッティから自家製の生パスタに替えてもらうこともある。 乾麺ってそんなに味違うかな? というのが正直なところだった。 それでもオーガニックのファルファッレを買った以上は、チーズもキチンとパルミジャーノを摩り下ろさなくては! 左のグレーダーは、もっぱらパルミジャーノおろしに使っている。お皿は旅先のスペインで入手したもの。壁にかけて売られていた。「これが欲しい」と指差すと、お店のおかみさんが、壁からとって、そこらの水甕でちゃっと洗って(笑)包んでくれた。 作ったのは、「ベーコンとアスパラのファルファッレ」。マスカルポーネチーズでコクを出している。シダ模様プレートは伊万里の太一郎窯。太一郎窯は贔屓にいしてる窯元だ。 ファルファッレとは「蝶」の意味で、文字通り蝶々の形をしている。真ん中でしぼってあるので、周りはやわらかく、中は硬い(いわゆるアルデンテな)コントラストのある食感が楽しめるのだが、「アルデンテなんて『西洋そば』の生煮え」だと信じている、信州出身の連れ合いからの評価はイマイチ。「このパスタ、真ん中が硬いね」と言われる。以前もそう言ってた友人がいた。テレビでも「ファルファッレは真ん中に火が通りにくいので注意して」なんてシェフが言っていた(苦笑)。 Mizumizuとしてはこのパスタは非常に気に入った。普通の乾麺とは歯ごたえと味の深みが違う。ただ、イタリア式の茹で時間が書いてあるので、そのままだと日本人には「ものすごく」硬い。おそらくそうだろうと思って30秒余分に茹でたのだが、連れ合いには、まだ「真ん中が硬い」と言われた。 ううむ、イタリア式アルデンテに慣れていない日本人相手には、ファルファッレは避けたほうが無難かな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.15 00:55:53
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