バリ島でもっとも観光客に人気のあるショッピングストリート、それがウブドのモンキー・フォレスト通り。
文字通りサルのいる森の公園もあるということだったのだが、時間の関係でモンキー・フォレスト通りだけに絞って歩くことに。
全長2キロほどの自動車道路に、めんめんと店が連なっている。真新しい店もあるが、古びた建物も多い。
中華風の建物も。
すがすがしい緑と一体になったこちらの店は、道路に面した間口が完全オープンの、地震に弱そうな造り。インテリアに赤が多いということは、華僑の店だろうか?
モンキー・フォレスト通りはまっすぐな自動車道ではなく、うねったり、折れたり、そしてアップダウンもある。いつも思うことだが、こんなふうに曲がったり、高低差があったりする道のほうが、歩いていて楽しい。
だが、店自体は案外つまらない。同じような粗悪品の山。ちょっと高級そうなものは、ホテルのブティックとおんなじ・・・
たまにこんなふうに・・・
個性的なクラフトを置いている店もあるのだが、キノコとか龍とか、残念ながら趣味に合わない。
メインストリートを歩きながら、またもや内心、
「これなら、吉祥寺のほうが歩いてオモシロイぞ。個性的な店があるし、店の数だって多いし・・・」
と思ってしまうMizumizu。自宅からすぐの吉祥寺に、さほど有難味は感じていなかったが、バリ島に来て逆に、吉祥寺が若者に人気で、住みたい街の上位にランクされているの理由がわかった気がする。
吉祥寺って、やっぱいい街なんだな。
↑
モンキー・フォレスト通りでの一番の感想がコレ・・・
とはいえ、モンキー・フォレスト通りでは、吉祥寺では絶対に出会えない風景に会える。
メインストリートのすぐ裏に、こんなふうに田んぼが広がっていたりする。
あるいはこんな狭い路地が、メインストリートからどこかに通じていたりする。
ムカデの足のように、メインストリートから伸びたたくさんの路地。少し広い路地だと、やはりびっしり店が並んでいる。素朴な家屋の店は雰囲気があるのだが、例によって、置いてるモノは同じで、ちょっと見てると、「安いよ」「いくらなら買う?」「ディスカウント」とワンパタの売り込みが寄ってくる。
疲れる。
「何か買った?」
とガイド氏に聞かれ、思わず、
「何も。店はつまらなかった」
と言ってしまったら、勝ち誇ったように、
「だ・か・ら、言ったでしょ。こういうところの店はダメだから」
確かに、売っているモノだったらガイド氏が連れて行ってくれた雑貨店のがいい。質のいい日本人好みのものが全部揃っている。
けど、そういうベルトコンベア式ショッピングだけでは、まったくおもしろくないってことを、ガイド氏は理解しているのかな。
「どこも置いてるもの同じじゃん」などと悪態つきつつ、それでもどこかに気に入る店はないかと、ブラブラ宝探しして歩く楽しみもなくっちゃね。