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Mizumizuのライフスタイル・ブログ

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Tomy's room Tomy1113さん
2010.04.05
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カテゴリ:Essay

東京でもっとも典雅な桜の棲家、千鳥ヶ淵。

千鳥が淵2

抹茶色の水と、水面に散らばった青のボートと、桜色としか言えない花の饗宴。

千鳥が淵3

年年歳歳花相似  歳歳年年人不同        

年年歳歳花あい似たり  歳歳年年人同じからず

劉廷芝の詩の「花」は桃の花を指すが、Mizumizuにとっては桜。毎年桜の花を見ると、ふだんは忘れているこの一節が口をついて出る。

つまり、千鳥ヶ淵の花は、昔――Mizumizuにとっての――から、いつも同じように絢爛たるさまだから。自分は年を取り、変わったと思うのに、ここの桜は変わらないように見えるから。

花の時期にいつでも行くわけではない。思い出したように行くと、そこにあるのは「同じとき」を巻き戻したような風景。

千鳥が淵5

世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし

盛りの桜を見ようと繰り出す人の多さを目の当たりにすると、必ず頭に浮かんでくるのが、在原業平のこの和歌。

もう咲いたか、満開か、散ってはいないかと、桜の季節ごとに、みなヤキモキする。いっそ桜なんてなければ、こんなに心を乱されることもないのに。

ソメイヨシノの寿命は100年ないと聞いたことがあるのだが、千鳥ヶ淵の桜は、永遠に絢爛と咲き続けるようにすら思う。「永遠」なんて幻想でしかないのに。

千鳥が淵1

だって、人はいつもいつもいつも、美しいだけでなく、どこか不気味でもある花ざかりの枝が差し出す世界へ、漕ぎ出してみたい誘惑に駆られるのじゃないかしら。そうやってボートに乗る人は、「歳歳年年、同じからず」なのに。

千鳥が淵4

遠くに見えるビル群とタワーは、桜が植えられはじめた明治のころにはなかっただろうけれど。あのビルがもっと高くなっても、あるいは消えてしまっても、この絢爛たる花の宴のほうは、「永遠」なのだと思う。

千鳥が淵6

満開になると同時に、散り始める桜。どんなに人が惜しんでも。だから桜は、華やかさと同時に、どうしようもない儚さと死のイメージをまとっている。

そして、風に舞う桜の花びらを見るときに浮かんでくるのは、漢詩でも和歌でもない、ある少女漫画のワンシーン。

それは、木原敏江の『摩利と新吾』。

音もなく桜が散る ためいきのように散る 見たくないか? 摩利・・・

摩利と新吾は幼馴染の親友で、共に日本で成長し、欧州に留学して第一次世界大戦までを異国で過ごす。戦争が終わり、大人になったとき、2人の活躍の場は欧州と日本に分かれることになる。

欧州に残ることを決めた親友の摩利に、日本に戻った新吾が桜を見ながら心でささやきかけたのがこの言葉だ。

もう日本へは戻ってこないかもしれない親友に、「戻ってきてくれ」と間接的に訴えかけたとも取れる。

『摩利と新吾』は、非常に好きな漫画なのだが、少女時代に引っかかったのは、なぜ、作者がこの少年たちの物語を青春群像で終わらせず、あえて、2人が「おじさん」になって第二次世界大戦で命を落とすところまでを描いたのかということだった。

少女向けの漫画には、そのエンディングは似つかわしくない。『摩利と新吾』というからには2人の少年(摩利とは男性)の関係が物語の軸であり、それならば2人が物理的に離れたころ、つまりは社会人になったところあたりで、ロマンチックな終焉をもってくることもできたはずだ。

読者である少女にとっては、あまりに設定年齢のスパンが長すぎるこの展開が、少女漫画としての人気にはマイナスの影響を与えたことは想像に難くない。実際に、新吾に対して恋愛感情をいだき、肉体的にも結ばれることを望んでいる摩利と、摩利は自分にとって「命を投げ出しても惜しくない」運命の相手だと思いながらも、肉体的には摩利の要求にこたえられない新吾との関係が、摩利が「愛する相手の望まないことなら」と譲歩するかたちで、冗長に続いていくのは、読んでいてもかなり違和感があった。

2人だけの関係に注目すれば、この持続性はあきらかに理想的すぎ、感情移入が難しい。いかに少女漫画とはいえ、相当に無理がある。

『摩利と新吾』の結びは、「かれらは至福の時代を生きたのだった」になっている。つまり木原敏江は、大正から第二次世界大戦で日本が惨敗する前までを、「(日本にとって)至福の時代だった」と書いたのだ。

最後のあたりになって、GHQの日本占領政策、特に教育政策に対する批判めいた場面が登場する。摩利と新吾の少年期をはぐくんだのは私立の全寮制高校で、寮を舞台にしたエピソードがストーリーの大きなウエイトを占めているのだが、その全寮制高校は、占領軍によって「思想的に害あり」とされ、廃止されてしまう。

2人の主人公が死に、旧制高校が姿を消す。そして、「至福の時代」が幕を下ろす。至福の時代の主人公だった摩利と新吾は、第二次世界大戦後を生きてはいけなかったのだ。木原敏江はそう考えている。

実際に、木原敏江自身が対談で後に語っていることだが、『摩利と新吾』で一番書きたかったのは、この結びの言葉だったという。

戦前の日本と戦後の日本を語るときに、日本人は奇妙な自己矛盾に陥る。勝ち目のない無謀な戦いに国民をなだれ込ませた、戦前の全体主義的な国家体制を悪とする見方には多くの人が共感する一方で、言論の自由・男女平等・民主主義などが「輸入」されたあとの日本人は、明らかに徐々に徐々に、品位と高潔さを失っていったのではないかという思いも、多くの人の胸から去らない。

そもそも今の日本人は、アメリカ人のいう「自由」がなかった時代より、 幸せなのだろうか? 

敗戦によって、日本人にとって大切な美しい「何か」が、完膚なきまでに断ち切られたという思いは、木原敏江だけでなく三島由紀夫のような作家も抱いている。ジャン・コクトーは戦前の日本を、「あらゆる邪悪から守られている島だった」と言っていた。

かつて戦前の日本を写したというカラーの記録映像を見て、Mizumizuはそのあまりの美しさに衝撃を受けたことがある。木陰で微笑む、可憐な柄を散らした着物姿の若い女性。結い上げた日本髪は、まさに烏の濡羽色。緑に覆われた土手の下をきよらかな水が流れ、その流れに乗って、小舟を操る船頭は思索にふける哲学者めいている。撮影は日本人によるものだったらしいが、カメラアングルも秀逸だった。したたるような自然美にいだかれた、かつてあった美しい国。今の日本の風俗・風景とは似ても似つかない。

今桜の下を歩いているのは、手ごろな価格のラクな服を、誰も彼も同じように着た人の列だ。ドブで煮しめたような色は、コンクリートで覆われた都会の景色を、さらに陰鬱なものにしている。

戦前をまったく知らない、完全無欠の「戦争を知らない子供」であるMizumizuには、戦前と戦後を比べて何かを結論づけることはできないが、ただ現実には、自由の国・アメリカに行って、自分が自由だと感じることはほとんどないのだ。むしろ、目に見えない網の目のように張り巡らされたルールによって、常に行動を規制されているように思う。

アメリカを動かしているのが一般の市民だという「神話」も、信じることはできない。アメリカを動かしているのは資本の力だ。言論の自由さえ、完全に保証されているとは思えない。イラク戦争開始前にアメリカのメディアの見せたヒステリックな偏向ぶりには、「戦前の日本がどうのとか、アンタラにいえるの?」と突っ込みたくなった。男女平等の先輩国であるはずの欧米の女性のほとんどは、Mizumizuにはさっぱり幸せそうに見えない。日本の女性のほうが、よっぽど「うまく」生きている。

にもかかわらず、日本のマスコミが諸外国のポジティブな一面だけを変にクローズアップして過大評価し、日本がさも遅れた悪い国であるかのように喧伝するのには、心底ウンザリしている。問題は多くあるにせよ、平和で物理的にも豊かで、かつまだまだ安全な日本は、世界的に見てもかなりいい国だ。

敗戦後の占領国による政策によって、何か大切なものがなくなってしまったにしても、日本人が醜く変わってしまったにしても、9世紀の在原業平の歌に込められた感情が、今と変わらないことを発見すると、やはり日本人は日本人であり、断ち切られずに受け継がれていく美意識もあるのだと、少しばかり無責任に、「アタシラこんなになっちゃいましたけど、こうやって明治の人の植えた桜を見てみんなめいっぱい感動してますし、まあ、そんなに嘆かないでくださいな」と、先達たちに言ってあげたくもなるのだ。

 

 






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最終更新日  2010.04.08 09:10:36



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