カテゴリ:バレエ
来春の発表会の合同レッスンへ。
ポワントクラスのひとたちと一緒になって, レシルを通す。 わたくしは,ポワントが床を踏む音が大好きだ。 こころがひろがったり,きゅっとひきしまったりする。 ポワントクラスのひとたちの踊りを観ていると, 強烈にある思いがわきあがってきた。 わたくしより10は若い,ことばでいえば「まっすぐ」とか「凛とした」とかいう表現がぴったりの ひとがいるのだけれど,ソロでも多勢で踊るときも,その彼女にしか目がいかないのだ。 こころが探してしまうくらい,彼女を求めてしまうのだ。 彼女の,踊りたい,表現したい,この音の底まで包むようにすくい現したいと願うようなレシルのソロだったり, 「四季」の夏を踊る彼女は,持ち味のまっすぐさに触れたら刹那に心を奪われてしまうような,静かな情熱を たたえている。 基礎から丁寧に積み重ねてきた踊るからだがあり, ひとの意見に耳を傾け,自分に取り込める聡明さと素直さがあり, 表現者としてこころをひらき吸収しようとする意欲があって, 彼女は前を向いて踊るだけなのだ。 そのまっすぐさに,こころが奪われるのだ。 そしてもちろん,彼女のからだのラインもうつくしいし, 素直さが透けて見えるほどに踊りによって感情の変化が伝わるのだ。 やわらかで強い精神性が,彼女のからだから浮かび上がり, わたくしを震えさせるのだ。 みなさま,発表会は来春の4月22日の夕刻より,府中の森芸術劇場の小ホールでございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.12.04 14:53:22
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