|
テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:ダウン症関連講義
◆前回の続きです(^^) 教育講座の続きです 近畿大学医学部の篠原先生による「ダウン症児の心疾患」 についてのお勉強でした。お母さんたちにも解るように したと言われた通り、とっても解りやすくダウン症児 に合併しやすい心室中隔欠損、心房中隔欠損、房室中隔欠損、 ファロー四徴について、高血圧と肺高血圧の違い、 心臓の壁に穴が開いてるとどうなるのかなど、絵や実際の エコー写真などを交えて解説してくださいました。 心房中隔欠損は心室中隔欠損より症状は軽く、ダウン症児 でない場合はあまり問題にならないそうですが、 ダウン症児は肺高血圧になりやすく1歳までに手術する ことが望ましいそうです。 先生が特に強調されていたのは 「ダウン症児は心疾患がないと診断されていても、必ず 一度は専門医の診察を受けて、心エコーを撮ること」でした。 心雑音がなかったり、症状がないのに心疾患を抱えてい る可能性が否定できないのだそうです。 それとRSウイルスについてですが、RSウイルス感染 を予防するシナジスは心疾患があるなどの条件を満たし ている場合のみ公費で接種することができます。 ダウン症児の場合、RSウイルスに感染しやすく、感染 すると症状が重くなりやすいのですが、心疾患がなかっ たり、根治手術を終えていると上記の条件にあてはまら ないので公費で接種はしてもらえません。どうしても 接種したいとなると1回15万円の注射をRSウイルスが 流行る期間毎月自腹で接種することになります。 近畿大学では、ダウン症児がRSウイルスに弱いことを 考慮して心疾患の有無にかかわらず、すべてのダウン症児 が公費でシナジスを接種できるようにメーカーなどに 働きかけているそうです。 そして、先生の講義はとーっても面白かったです。 「こうなるとこうなって、そうなるとめちゃめちゃこう なります」とか「めちゃめちゃ」がいっぱい出てくるので、 めちゃめちゃ面白かったです。 「ここは国家試験にでます!」とか「これがわからへん かったら国家試験に合格できません。5年生ならまぁ しゃーないけど、6年生やったら先生真っ青です」とか、 大学の先生なら「便」と言いそうなのに、篠原先生は 「うんこ」と言ってました。さすが大阪の大学です。 先生の講義を取ってる学生さんは、きっと先生の授業 楽しみだろうな~と思いました☆ これでダウン症療育研究会の全プログラムは終了です。 ですが、まだ続きます。 ~以上、ゆうママさんのお話でした~ ●私の感想など 心臓は複雑ですので実際に講義を聴くほうがわかり やすいかもしれませんね。私は基本的なことすらまだ 理解していないところが多いです(^_^;A。あと、 今流行しているRSウィルスについてのレポートも とても興味深かったです。近畿大学、素晴らしいところ ですね。とても感動しています! 「ダウン症児は心疾患がないと診断されていても、必ず 一度は専門医の診察を受けて、心エコーを撮ること」 についてはゆうママさんも前回反省されていらっしゃ いましたが、私たちも実は苦い経験があります。 ひろくんが生後間もない時に出産した病院から 心臓のエコーからは特に異常は見られなかった旨を 伝えられたのですが、その2日後にチアノーゼが出て、 大きい病院で調べてもらった結果、心臓に4つの穴 が開いていると言われ唖然としたことがあります。 ですので、専門医で見てもらうことは今後の予防にも 繋がることだと思います。ひろくんは当時私たちに医学 の知識が無かったことからの油断でとても危険な状態まで 追いやってしまいました。。ダウン症のお子様は心臓の 疾患が多いですので、お早目に専門医の診察を受けられ ることをお勧めいたします。 →次回へ続きます(^^)b →本ブログのトップページへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月17日 18時08分47秒
[ダウン症関連講義] カテゴリの最新記事
|