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カテゴリ:どんなもんだい鶴巻温泉
写真は、団地下の田んぼ「バード・ウォッチングの散歩道」から 見た風景。 稲刈りが進み「掛け干し」が日ごとに増えていく。 刈った稲は、こうして一週間くらい天日に当てて乾かした後、 脱穀するんだそうです。 そんなの常識でしょ、と言われそうだけど、実は、リアルタイムで、 目の当たりにするのは始めてなのね。 という訳で、作業中の皆さんに、いろいろ質問してるので、 仕事の邪魔になっているかもしれません。 刈り入れたばかりの稲の香りは、青い下草の匂い。 ほんの少し湿った藁の匂いが、郷愁を誘います‥。 焚き火の煙と混じり合って流れる風は、 何故か、池波正太郎の書いた「原っぱ」を連想させる。 池波さんの小説には、江戸のにおいと、日本の四季、 何よりも、普通の人々の生活と営みが書き込まれていて、 そこが好きだ。 「食卓の情景」など食べ物のエッセイは勿論のこと、 特に好きなのは、「仕掛け人」シリーズの中に度々出てくる 「ものを食べる」シーンだ。 何を食すかによって、季節感もさることながら、 「仕事」をヤル前、そして「仕掛け」を成し終えた後の、 男たちの心理が、見事に表出されている。 この場面で口にするモノは「この食べ物」以外にあり得ないと 読むたびに納得してしまう。 観たばかりの「ミュンヘン」という映画も、 暗殺者の心理を描いていたが、同じ「殺し屋」を描くのでも、 日本人は、なんと繊細な美意識を持っているのだろう‥ 掛け干しの匂いに「仕掛け人・藤枝梅安」を想う、 里山の夕暮れ時のお届けでした。 .................................................................................... 四季折々の幸せが‥ 【里山暮らし、ときどきスペイン】太陽出版 1,260円(税込) 各章の扉絵は、「水彩画人・俊介」さん。 楽天ブックスの買物カゴはコチラです♪ (こちらは、送料無料です!) ★楽天ブックス・太陽出版(全440冊中)に限って言えば、 発売まもなくから不動の第一位を誇っています! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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