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カテゴリ:身辺雑記
音楽にアクセスする主な媒体は、1960年代まではAMラジオだった。60年代末からはクラシックはFMラジオ、それ以外のジャンルはテレビが主な媒体だった。公務員の初任給が2~3万円だった時代、EPレコードは400円、LPレコードは2000円もした。
戦争が終わり、禁止されていた音楽がよみがえった。1920年代、30年代生まれの人たちが20代、30代で音楽をやっていたのが戦後からしばらくであり、60年代にはそこに1940年代生まれの人たちが加わっていった。 1940年代生まれあたりから、子どものころから音楽に親しみ、学ぶことのできる環境ができはじめた。それ以前の世代に比べて技術的に高度な音楽家が大量に生まれたのがこの世代といえる。 主な音楽媒体がAMラジオやテレビだったころ、印象にのこる名前があった。ごく一部だけ記せば、宇野誠一郎、山本直純、林光、坂田晃一、富田勲、佐藤允彦、三枝成彰、大野克夫、井上堯之といった人たちである。クラシック畑の人が多いが、そうでない人もいる。作曲だけでなく演奏活動を行っている人もおおい。機会があれば一度ライブをきいてみたい、そんなふうに思いつつ歳月が過ぎ、世を去ったり引退する人も出てくる中、70代を迎えても精力的にツァーをこなしている大野雄二をきく機会に恵まれた(22日、札幌市民ホール)。 大野雄二と5人編成のバンドが演奏したのは主に「ルパン三世」の音楽。最初の方では最近のアルバムから代表的な作品を数曲演奏したり、ジャズのスタンダードナンバーも演奏したが、日本のトップミュージシャンを集めた演奏自体は見事の一語で、日本のジャズもここまで来たかと感嘆した。 とはいえ、即興的なフレーズも予定調和的にきこえて退屈。スタンダードジャズをライブで楽しむこと自体、無意味なことかもしれないと思った。大ホールでのPA(それも音はかなり汚い)をつかったジャズライブは、音楽を愛する人間が近づく世界ではない。 大音量と盛り上がるためだけに来たかのような幼稚な観衆の歓声の中で、退屈で居眠りをしながら思ったのはそんなことだった。 だが来てよかったと思ったのはアンコールで大野雄二のピアノソロ二曲をきけたこと。とくに「小さな旅」のテーマのハーモニー進行は、ちまたに流布しているバージョンとはちがい素朴で自然。 これで気が済んだ。PAをつかったジャズやロックのコンサートに二度と行くことはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 28, 2014 10:14:39 AM
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