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カテゴリ:日本のこと 世界のこと
不祥事が多い。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば 一定以上の社会的な立場を持つ者または組織・団体が起こした、社会の信頼を損なわせるような出来事・醜聞を指す。主にマスメディアにおいて用いられる言葉。 とある。 赤福、比内地鶏などの食品系問題は「雪印」「不二家」「ミートホープ」などの問題が発覚してなお続けられていたようだ。 そういえば、「白い恋人」というのもあった。 もう忘れている事件も加えると、相当の数になるのだろう。 「食への信頼を裏切った」ということになる。 こういった企業の不祥事は、基本的に「企業業績」にも反映し、関与した経営陣はもちろん、社員にも少なからず影響が出る。 業績不振による収入減、さらには倒産。 決して社員には責任がない場合でも、その影響を否応なく蒙ってしまう。 ひとつの不祥事が及ぼす影響というのは非常に大きい。 しかし、お役所の不祥事はどうだ? 誰も責任を取らない。 防衛省の守屋前事務次官の問題はあまりにお粗末で救いようもないが、 ほとんどの問題は曖昧な結論のまま、なんの制裁も受けず、 「仕組みが悪かった」とか「法律が不備だった」とかいう方向に話が進み、結局時間とともに忘れ去られていく。 最近ニュースでは「C型肝炎問題」というのが取り上げあれている。 「フェビリノゲン」という薬品を使うと、C型肝炎になる危険性が高く、なおかつ、それをそのまま放置するとどんどん悪化してしまう。 その事実を知りながら、政府は何の対策も行なわなかった、という問題だ。 最初は、患者の名前は分からなかった、と言っていたが 実際には、数百人の名前を把握していた事実が発覚。 昨日のテレビニュースでは、厚生省の幹部が二人、民主党と患者団体に責められていた。 「その時点ではできる限りのことをした」ということをただ繰り返すばかりだ。 結局、ひたすら申し訳ない顔をして頭を下げておけば、嵐は通り過ぎると思っている。 結果的に厚生省が「否」を認めて、何らかの補償をすれば、それは「税金」である。 お役人の腹はぜんぜん痛まない。 お役所の不祥事のツケはすべて「税金」という形で国民が払うことになるのだ。 民間企業であれば「不買運動」ということもできるが、お役所が相手だとそれもできない。 だからそこ公務員には民間企業以上の「モラル」が問われるわけだし、公僕意識というか、私心をすてて奉仕する気持ちが求められる。 昨日は昨日で、厚生年金と公務員年金の二重支払い問題発覚、なんて報道だれていたが、あきれる。 まずは、公務員に「労働組合」があること自体が納得いかない。 「自治労」は国民の利益よりも、組合員の利益を守ろうとするわけだ。 民間企業においては、最終的に「倒産すれば元も子もない」というところで、折衝が行なわれる。 しかし、お役人にはつぶれる心配がないわけだから、とにかく大きな譲歩を引き出して、組合員の利益を図れればそれでいい。 なおかつ、それを認める「国」というもの、即ち大臣だったり、省庁の幹部だったりも、自分の腹が痛むわけではないので、民間企業以上に譲歩しやすい。 ましてや、「人権」なんてややこしい問題を持ち出されると簡単に譲歩してしまうに違いない。 譲歩とは即ち国民の税金が「公務員」のために使われることであり、国民にとっては明らかに「不利益」なのである。 守屋前事務次官の退職金は8000万円とか。 いったいどれだけ国のために働いたという計算なのかは知らないが、私にとっては、想像を絶する退職金の額である。 もちろん、国のため、国民のために一所懸命働いている公務員の方も多いはず。 そうした人が老後にゆっくりと暮らせる年金を受け取ることには誰も反対はしないだろう。 頑張ってくれたのだから、どうぞごゆっくりしてください。 そんな気持ちにもなる。 ただ、公務員である間もぬるま湯につかり続け、自己の権利を主張し、公僕意識のかけらもなく過ごした人にでも「多額の退職金」と「民間以上の年金」が与えられるとすると、これはもう許しがたい。 「税金泥棒!」と叫びたくもなるわけである。 横浜の中田市長が講演会で言っていた。 「普通の感覚で当たり前だ思うことができないのがお役所です」 10分早く来て朝礼をしよう!と言えば 「その10分には給料がもらえるのか?」という話になる。 そこには「国民のために」という視点は全く見えない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/25 12:59:42 PM
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