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カテゴリ:コンサート 展示会
2月6日(土)、広島県立美術館に、「北斎の富士」展を見に行ってきました。 葛飾北斎の、冨嶽三十六景と、富嶽百景を一挙に展示するという、まことにお正月らしいイベントです。 本当は1月に行けばよかったのですが、ばたばたしているうちに2月になり、この特別展も2月14日で終わり。 興味のある方はお急ぎのほど。 いつものことながら、全集を買えないので、絵葉書を買ってきました。 こうして切り取ると、並べ方の雑さが気になりますが、ご容赦ください。 世界が衝撃を受けて、世界の美術の流れを変えたとまで言われる日本の浮世絵ですが、なにが日本のオリジナリティかというと、やっぱり、構図の妙なのでしょうね。 日本の美意識というのは、着物の柄にしろ、日本画にしろ、お花にしろ、余白の妙というか、バランスの妙というか、何もないところにも何かを感じさせる深さがありますね。 ということで、我が家の玄関の「OLD ASHIBA 壁掛けレール」に、買ってきた絵葉書を飾ってみました。 こうして、行ってきたイベントとか、四季折々に絵葉書を変えて飾ってみるのもいいのです。 さて、冨嶽三十六景と富嶽百景というのは、ともに北斎の作ですが、冨嶽三十六景は、色版画で単品販売されたもので、富嶽百景は、白黒の冊子状になったものです。 富嶽とは、富士山のこと。 有名なのは、展示会の垂れ幕にもなっている「赤富士」と、豪快な波のうねりの中に富士が友禅と立つ「神奈川沖浪裏」。 実は、以前ブログにも書きましたが、北九州であった「ボストン美術館収蔵の北斎展」というのも見に行ってきましたが、そこでも「赤富士」と「神奈川沖浪裏」の絵葉書を買っていたのでかぶってしまいました。 が、比べてみると、微妙に違います。 左がボストン美術館。右が、今回買ったもの。 もちろん、印刷が違うので、微妙な色というのは違うのですが、それだけでなくて、グラデーションの範囲や、濃淡の具合に違いがありますね。 これも、手刷りならではの味わいということなのでしょう。 なにしろ100点以上の富士山の絵がありますから、結構時間もかかります。 富士山に絡めて、当時の人々の営みが生き生きと描かれていて、どうしても見入ってしまいますね。 当時は本当に遠くからでも、よく富士山が見えたのだということも実感できます。 とっても、おすすめです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/02/07 10:54:31 AM
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