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カテゴリ:日本のこと 世界のこと
お堅いタイトルですが、この問題は大きな問題ですね。 私の周辺では、実感が少ないものの、東京に行けば、コンビニの店員はほとんど外国人だし、会社のある工業団地でも、あきらかに中国系と思われる赤やピンクのジャケットをきた人たちが歩いて通勤しているし、広島市でも東側の自動車関連の工場の多いところでは、外国人が増えているというし、いつの間にか外国人労働者なしでは社会がなりたたなくなった、という印象です。 冒頭の写真は、私がよく写真を撮りに行く地御前。 堤防の下にいる若者たちは、話している言葉からすると日本人ではありません。 話している内容が分からないので、あくまでも推測ですが、牡蠣打ち場で働いている「研修生」だと思われます。 そして、彼らが堤防の下で探しているのは「貝」かなにかの食べられるものなのだと思います。 私の知り合いに、広島市の江波というところで牡蠣打ちをしている人がいるのですが、「若い子はほとんど中国人」と言ってました。 朝早くから起きて、寒く冷たい環境の中で牡蠣打ちをするような仕事は、今の日本の若者ではなり手はないでしょう。 今朝のニュースでは「コンビニの無人化」のことをやっていましたが、確かにハイテクで解決できる分野もかなりあるでしょう。 今は問題になっているトラックの運転手不足も、自動運転が実現すれば、長距離トラックの運転手は不要になるでしょう。 ただ、人がやっていた部分を機械に置き換えていって、それでもやっぱり最後に残る仕事というのは、ローテクであっても、きわめて複雑で機械化やロボット化できない分野、ということになります。 本当に単純な労働であれば、それは容易に機械にさせることができます。 今回の「外国人労働者受け入れ」問題は、介護関係、看護関係、建築現場作業員など、日本人の若者が避けたい仕事や、人材の需要と供給が明らかに崩れている仕事が中心になります。 今まで「技能研修性」という制度や、留学生という制度でもって、人材不足をカバーした結果、就労が目的の留学生や、お金を稼ぐことが目的の研修生がやってきて、結果的に、行方不明になったりして、実態が分かりにくい、という問題がありました。 違法と適法のきわめてグレーなゾーンにいる人たちがあまりに増えてしまってどうしようもなくなった、というのが実態でしょう。 とりあえず、グレーなゾーンをカバーする法律を作って、行政の管理下に置こうというのは、今回の法律改正の目的なのでしょう。 グレーな部分まで覆うようにとりあえず法律の網をかぶせてしまおう。 中身は、これから検討、というようなおおざっぱな形になってしまった、というのが実態かと思います。 それほど実情は切迫している、ということなのかもしれません。 問題点となっているのは、 ・「移民政策ではない」と言っているが、明らかに「移民政策」ではないのか ・外国人労働者の待遇もはっきりしないまま受け入れを拡大するのは、外国人労働者の人権を軽視しているのではないか ・外国人労働者に混ざって、スパイなどの犯罪者まがいの人間も入りやすくなるのではないか ・外国人がたくさん入ってくると、犯罪が増えて、治安悪化につながるのではないか といった点だと思います。 どれも大きな問題ではありますが、とりあえず、法律を変えてから、細かなことは議論する、というスタンス。 その是非については議論の余地があると思いますが、コンビニ、工場、飲食店などに外国人が増えている状況を見ると、細部まできっちり決めてから法律を作るほど悠長なこと言っていられない、ということなのかとも思いますね。 大事なのはこれから、具体的に決まっていくであろう、中身の問題です。 まずは、グレーな部分に光を当てて、しっかりと実態を把握するとともに、日本の将来の形をどうすべきなのか、考える必要がありそうです。 感情論や理想論だけでは解決しそうにありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/12/18 12:43:03 PM
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