プリウスPHV試乗体験5
プリウスPHVを長距離運転することで、ハッキリした点がある。それは、長距離であるが故に、HV走行を多用せざるを得ないのだが、その際に、ハイブリッドシステムインジケーター表示で、EV→ECOへの変化がどの動作で生じるのかの疑問だ。現有のHV車は、「速度」と「加速」の2つの要因で、エコの度合いが変化する。「加速」は実感として分かるように思うが、「速度」が速いと、エコ度が低下するという特性は、運転者心理としては、正直、歓迎できない。極端に言えば、ノロノロ運転を精神的に強いられるに等しいから…。この点で、プリウスPHVは、「加速」要因で、エコ度が変動するように思う。エコドライブを志向する際の、心理的負担は、これでかなり低減しますね。もっとも、これはあくまで、高速道で、かなりの速度を出して、試した上での判断ではなく、一般道での走行の範囲内の認識です。いってみれば、エコ運転を志向しながら、きびきびした運転が実現できるという、運転者心理を勘案した、かなり贅沢なエコカーといえましょう。HV運転時では、アクセルの踏み込み加減に応じて、EV→ECOの表示の変化が生じる。したがって、ECOレーンの左端近くに表示レベルを保つように運転すれば、高燃費が実現するはず。もっとも運転中に、こちらの方に注意を集中し過ぎると、肝心の運転そのものへの集中力が低下してしまい、かえって危険な状況に陥る可能性がある。これでは本末転倒で、何をおいても、安全運転が第一であることは言わずもがなです。