先日仕事で出かけた白浜で路線バスを利用しました。白浜へ列車で行ったことがある方ならよくご存知かと思いますが、有名な温泉のある地域は白浜駅から離れていますので、レンタカーやタクシー、そして白浜のエリアを走る明光バスを利用することになります。
明光バスは近鉄グループということもあってか、表紙の写真にも白浜には場違いともいえる近鉄特急の広告を掲げたビルがあるのもそのせいかもしれません。
さて、どのバス会社も経営的には非常に苦しいので、新しい車両を導入するのは厳しいもの。また都市部のバス会社にあっては、例の排ガス規制のために製造後11年を経過した車両は強制的に廃車させられてしまうというなんとももったいない状況であることは、このブログでもとりあげました。もちろん、バスはそもそも丈夫に造られていますから、11年経ってもきちんと整備していたらまだまだ走ることができるので、第二のバス会社で活躍している車両もたくさんあります。
明光バスでも新車のノーステップバスの導入も進められていますが、中古バスの導入も進められていまして、グループ会社の近鉄バスや近鉄グループではありませんが京阪バスや神戸市営からも中古バスを導入しています。
ところで、表紙の写真をご覧いただくと、近鉄バスエリアの方にとっては違和感を感じられるのではないでしょうか。だって、「白浜駅前に近鉄の路線バスが停まっている」わけですから。通常は、中古バスを購入すると購入先のバスカラーに変更するのですが、明光バスではなぜか近鉄バスカラーのまま使用されています。もっとも、バス会社の名前は「明光バス」になっていますが・・・。同じようなパターンは山口県の防長交通でも見られるようです。
また、リアガラスに『白浜⇔和歌山間 高速バス』の広告ステッカーが貼られていますが、よく見るとその下には方向幕の装置が隠されています。明光バスではリアの方向幕は使用していないので、こうして広告で隠されているようですね。
中古バスが塗装も前ユーザーのまま活躍するのはかなり珍しいのですが、いずれは別の中古バスや新車に置き換えられてしまうと思います。その時まではがんばって活躍してほしいものです。