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テーマ:日々自然観察(9874)
カテゴリ:昆虫(カメムシ)
ハリカメムシはヘリカメムシ科に属し、ヒメハリカメムシやホソハリカメムシとよく似ている。しかし、ヒメハリカメムシは8mm以下と小型で、触角第1節が頭幅とほぼ同じ(短い)なので容易に区別が付く。ホソハリカメムシはハリカメムシによく似ているが、やや小さく、且つ、ハリカメムシよりも細長くて、肩の棘がより水平方向を向いている。また、ハリカメムシには触角第1節の外側に細い黒条があるが、ホソハリカメムシはこれを欠く。
ヘリカメムシ科には、ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシが所属するが、「ヘリカメムシ」と言うカメムシは居ない。また、ホソヘリカメムシ科にはホソヘリカメムシが居るが、ヒメヘリカメムシ科にはヒメヘリカメムシ」の和名を持つカメムシは居ない。アカヘリカメムシはヘリカメムシ科ではなく、ヒメヘリカメムシ科に属し、この科にはアカヒメヘリカメムシと言うのも居る・・・。 カメムシの和名は、もう少し整理が出来ないものだろうか。何時も頭がこんがらがって、図鑑で名称を一々確認しないと安心が出来ない。
このハリカメムシ、1km程奥にある草原の方に行けばかなり普通に居るが、これまで我が家では余り見たことの無いカメムシである。実は、数日前にも一寸見かけたので、或いは、我が家が気に入って棲み着いているのかも知れない。
ハリカメムシはイネ科やタデ科植物に寄生する。しかし、ホソハリカメムシとは異なり、大した悪者ではないらしい。我が家では、雑草として生えているタデ類の子実を吸汁している様である。雑草だから、特に吸汁されて困る様なことはなく、そのまま放って置くことにした。
今日は、他にツヤマルシラホシカメムシの幼虫とイトカメムシも見付けてしまった。やはり、今年はカメムシの当たり年の様である。 追記:本稿の表題は、始め「ホソハリカメムシ」となっていたが、ハリカメムシの誤りであったので、本分を含めて訂正した。 体長9mmと小型であったのと触角第1節の外側に明確な黒条が認められなかったので、ホソハリカメムシだと早合点してしまった。ところが、今日、タデの花穂上に脱皮直後の幼虫を見付けた。写真に撮ってみたところ、これはホソハリカメムシではなくハリカメムシの幼虫であった。そこで、本稿のカメムシもハリカメムシではなかったかと思い、詳しく調べた結果、ハリカメムシとの結論に達した。 ホソハリカメムシはもう少し細長く、色が薄い。また、肩の棘は殆ど水平を向く。触角第1節外側の黒条は、此処で掲載した写真では不明瞭だが、原画を拡大して見ると、それらしきものが認められた(2008/08/13)。
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