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テーマ:猫の病気と治療日記(294)
カテゴリ:保護家の仔達
6月にレスキューしたアイちゃん母子。 アイちゃん含め、なかなか良縁に恵まれず、 母子共みんなまだ保護家に居ます。 アイちゃんは、エイズ陽性。子猫達は陰性でした。 感染の確率を少しでも低くするため、 離乳後、母子はバラバラの部屋に移動しました。 まだまだお母さんと一緒に居たかっただろうに… まだまだ我が子と一緒に居たかっただろうに… 母性が強いアイちゃんは、我が子のかすかな声を聞きつけ、 我が子を愛おしそうに呼ぶのでした…。 そんなアイちゃんだったので、 お乳はいつもパンパンに張っていて、 乳腺炎にならないよう気をつけていました。 ですが、 子猫達にもなかなかご縁がなくて… というのも、妊娠中にあまり環境が良くなかったせいか、 産まれてきた子猫達は、身体が弱く、 病気なりやすい体質でした。 生後4ヶ月まで譲渡会を欠席する事も多く、 やっと安定してきたと思ったら… 6匹中、1匹の子、ネネちゃんの様子がおかしいことに 気付いたのです・・・。 「食道拡張症」 病名通り、食堂が肥大し、 食べた物を胃に上手に流せないのです。 ネネちゃんの場合、先天性だと思います。 現在、固形物ではなく、高栄養の流動食を、 シリンダーで1日4~5回に分けて食べさせているので、 体重が減る事もなく、かろうじて元気はあります。 流動食が逆流しないよう、 食道が真っ直ぐになるよう、 立たせた状態でシリンダーで流し込みます。 症状は、重症の部類に入っていると思います。 逆流しないよう、食後20分位この体勢で しばらく様子を見ます。 「急死する事も覚悟しててください」 獣医師さんにそう告げられました…。 なんでネネちゃんが・・・ なんでネネちゃんだけが・・・ 「ねぇ、ネネちゃんはもう幸せになれんと? ネネちゃんはずっと保護猫のままで一生を終わると?」 「保護家は、いつも奇跡を起こす場所よね? 保護家に来た仔達は強いよね? ・・・・・ネネちゃんは死なんよね?」 ネネちゃん担当スタッフは、 愛おしそうにネネちゃんを抱きしめながら 何度も何度も、私に確認してきます。 病状の重い子が居ると、 彼女はいつも必ず私に聞いてきます。 「今までもこういう子いたの? その子は今も生きてるの?」…と。 きっと、「大丈夫だよ…」 という私の言葉を待っているんだなと感じる。 四年前、食道拡張症の子が居ました。 ネネちゃんと同じように立たせながら ご飯を食べさせ、 食後は20分縦抱きで管理していました。 お水を飲むのも、人間の管理が必要でした。 あれから4年後・・・ 食道拡張症だった「あらた」は、 今も時々吐く事はあるけど、状態は安定しています。 確かに、譲渡の道は閉ざされてしまったけど、 今もこうして「あらた」は生きている! スタッフにそう告げると・・・ 「そうだよね… 保護家から卒業する事は出来ないかもしれないけど、 生きてるだけで凄いことだもんね…」 私達は、ネネちゃんを守りつつ、
ネネちゃんの姉妹5匹の譲渡にも 力を入れていこうと、 ネネちゃんの分も幸せになってもらおうと、 やっと気持ちが落ち着き始めたところです。 明日、「みやざき動物愛護センター」の譲渡会に、 ネネちゃんの姉妹5匹参加してきます。 ネネちゃん担当スタッフは、施設に残って ネネちゃんの管理とお世話。 現場から「ネネちゃんの姉妹譲渡決まったよ」の 一報が入れられるよう、 スタッフ一同、明日はアピールを頑張ってきます! お願い事ばかりで申し訳ございません… 今後、胃チューブか鼻カテーテルの手術の可能性もあります。 ネネちゃんの今後の医療費のご支援を頂けると 大変助かります…。 どうか、よろしくお願いいたします。 いのちのはうす保護家」 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年11月05日 00時09分25秒
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