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2018年07月25日
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カテゴリ:猫ホスピス
出会いは、6月14日。



管理番号4-17。

エイズ&白血病、

ダブルキャリアの仔。



​それが、

「リン」という猫でした。


「リン」最期の場所が、

このお部屋…。

その事も含め、

​自分の運命全てを「リン」は、​

​気付いているのだな…​と、

感じました。



白血病ネコ専門預かりさん、

副代表の家は、
もういっぱい。

そして・・・

「リン」は、腎不全末期だったので、

管理が必要でした。





どうする?

​「リン」レスキューを諦める?​





どうする?

​「リン」を見なかった事にする?​





・・・保護家の子達を守るために、

​「リン」を見殺しにする?​



そんな事を考えている自分の頭、

思考・・・

なんとかして抑え込まなきゃ!

自分の心の強さとの戦いでした。





6月20日、「リン」レスキュー。



「リン」のレスキューは、

その他大勢の1匹でした。



「リン」は、私の6畳パソコン部屋で

保護する事になりましたが…

パソコン部屋には、

風邪治療中の子猫達が居たのです。



白血病を、子猫達に絶対に感染させないよう、

免疫力低下してる「リン」に風邪を感染させないよう、

徹底した管理が必要になりました。

この部屋に入れるのは、

経験と知識を積んだスタッフのみ。

部屋の清掃は、出来るだけ私が担当する。

色んなルールを決めてのスタートでした。





リンちゃんには、歩き回る元気すら、

もうありません。

​リンちゃんの世界は、​

​この小さなケージの中だけでした。​



沢山の猫を抱えている私達の施設、

「いのちのはうす保護家」。



腎不全末期の仔、

神経麻痺の仔、

病気治療中の仔、

免疫力のない子達が、多くいます。



保護家の子達を守るためにも、

白血病に感染させないためにも、

リンちゃんと触れ合う時間は、

「朝の掃除の時のみ」

そう決めていました。

たった1時間。
たった60分。


​リンちゃんは、

頻繁に吐血していました…。



それなのに・・・

日に日に元気になっていくのです!

某メーカーのウェットフードのみ、

好んで食べてくれていました。



でも、リンちゃんの目の前で

パウチを開封してお皿に入れないと、

なかなか食べてくれない。

とても賢い子だったから、

その他大勢の子達の

「ついでに持ってきた」ではなく、

​「リンちゃんのためだけに持ってきたんだよ」​

が、伝わらないと

プイッとすねてみせるのです。



たまに忙しくて、

その行動を忘れてしまい、

「ついでに」ご飯を運んでくることもあったけど、

やっぱり食べない。

「あ、そう!食べんなら良いよ~」

そう言って部屋を出て、

しばらくして戻ると…

お皿は空っぽになっているのです。

私がいない間に、コッソリ食べてたリンちゃん(笑)



リンちゃんがケージから出れるのは、

24時間の中で、たったの60分。
遊びながら体を洗浄したり、

ブラッシングしたり、

私の中で、最も大切にしていた時間。



トイレの段差だけでも大変そうなのに、

リンちゃんは、なぜ、

元気に見えるんだろう?

一日中この小さな中で

過ごしているだけの日々なのに…





接していくうちに

リンちゃんの感情が伝わりました。

リンちゃんにとって、
​この「60分」が、​

​生きる全てだったんです。​

​生きる気力となっていたのです。​



だけど・・・

その時間と同時に、

残酷な時間も進んでいる現実。

​リンちゃんに​

​残された時間はあと僅か…​



スタッフとボランティアさん達に、

こうお願いしました。

「最期にリンちゃんをケージから出してあげたい。
このパソコン部屋でフリーにしてあげたい!」

スタッフとボランティアさん達は、

リンちゃんのために、

犬猫達の部屋の配分を考え、

遅くまで施設に残って、

リフォームに動いてくれました。



リンちゃんは、自分の事を

「保護猫」「その他大勢の1匹」

そう思っていませんでした。



​リンちゃんは、自分の事を「山下リン」だと…​

​保護猫ではなく、飼い猫…​

​私のパートナーだと思っていたのです。​



だから、

私の相棒カムカムの側から

離れませんでした。

犬のように、カムカムの指示に従い、

カムカムと同じ場所で、

私を見ていました。





私は、7/15のイベントの準備に

追われる日々が続きました。

保護家に居ても、

パソコンのモニターしか見てない日々。

「私…何やってんだろう?
この子達の目すら、最近見てないよね?
何のためのイベント?
誰のためのイベント?
伝える側の私がこんなんじゃ、
本末転倒やん!」



イベント前日、

ふと、そんな自分に気付き、

情けなくて涙が止まらなくなりました。

リンちゃんを見ると…

嬉しそうに駆け寄り、

側から離れません。

「やっと目を合わせてくれたね~」

そんな感情がスッと

伝わってきたのです。

ここ数日甘えるのを我慢してた…

そんな感じがしました。



「ごめんね、ごめんね」

リンちゃんに

泣きながら謝りました。





そこまで気付いけてたはずなのに・・・





7/15イベント当日の朝、

バタバタと用意してたので、

リンちゃんに伝えていませんでした。

​今日は、留守にするからね…​

という、大事な事を・・・。





7/16夕方・・・

イベント終了直後、

私は、疲労で倒れました。
当面、保護家を休まざるを得ない、

そんな体になっていました。



翌日7/17の夕方・・・

副代表から、連絡がありました。

​「リンちゃんの死期がそろそろかもしれない」​

副代表は、

リンちゃんを自宅に連れて帰ってくれました。

添付されたりんちゃんの写真から、

「母ちゃん・・・」
そんな風に聞こえてくるようでした。



​それでも私は・・・

ベットから起き上がる事が

出来なかったのです。

いいえ、しなかったのです!



~後編に続きます~








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最終更新日  2018年07月25日 19時29分57秒
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