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テーマ:オシャレ大好き(190715)
カテゴリ:幸せになる「勇気」
今日の日記は・・・昨日、一昨日 からの続きです。
すずひの辿り着いた「分かれ道」の真実。 どうか最後まで読んでいただけたなら 幸せです。 *************************************** お隣にお住いの、お洒落なマダム。 「老いる」とはこんなにも美しいことなのか、と、いつも余すところなくわたしに教えて下さる、 お洒落で、お元気で、 素敵なマダム。 介護の末、2年前にお一人になってしまわれたけれど、獣医師である優秀な娘さん、可愛い女の子のお孫さん。たまに訪ねていらして仲良く過ごされる様子は・・・お幸せそのもの、です。 そんなある日、その日もまた素敵な装いに身を包んでおられたマダムと通路ですれ違ったすずひは、思わず声をかけました。 うわ マダム! そのワンピース、すごく素敵。 いつも素敵だけれど、今日はまた一段とお似合い!今日の格好、わたし今までで1番好き! と。 マーガレット・ハウエルなどに売っていそうな・・・シンプルで 上質そうな 黒いワンピース。 白いレザーのペタンコシューズ。 どちらもほんとうに お似合い。 マダム、嬉しそうに恥ずかしそうに しばし喜んでくれたあと・・・ 「本当? あのね、実は私・・・ もうこれ着るのよそうかと思ってたのよ」 って。 え? な・・・なんで (´;ω;`) !? 訊けば、先日のお出かけの際「あなた、よくそんな格好できるわね。私と会う時はそのワンピース、もう着てこないで頂戴。」って、 「超・巣鴨ファッション」のご友人の一人から、辛辣なこと 言われたのだそうです。 えぇえー (´;ω;`) !?!? ひ、ひどい・・・ (´;ω;`)ウゥゥ そんなこと言う人がいるんですね。 70歳になってまで、お友達にそんな「意地悪」を。 巣鴨ファションがどうだとかは ひとつも思わない。 それは個人の自由だから。 本心は、おそらく「隣に居る私が見劣りするような服を着てこないでちょうだいっ!」「私と同じような年相応なおばあちゃんっぽい格好を あなたもするべきよっ!」といったところでしょう。 「超」のつく負けん気の強さ。 「負けず嫌い」なのでしょう。 ご自分が決して真似できないようなファッションが未だに似合うマダムを・・・ 強烈にやっかんで、の一言だったのだとしか思えません。 なんと熾烈な 対抗意識・・・。 ![]() 何の変哲もない黒いワンピースに、レペットのJAZZのような靴をマダムは履いていた。 だって、どこからどう見ても本当に素敵なんです。 お世辞抜きで今のマダムに、そのワンピースも靴も、シンプルなアクセサリーも、とても良くお似合いなのだから。 ご主人亡きあと、悠々自適なマダム。 帰り時間を気にしなくてもいい マダム。 一方、そのご友人には・・・ 「おい、何処へ行くんだ!」「何時に帰ってくるんだ!」 「俺の昼飯はどうするんだーっ!」系のご主人が・・・今もご存命なのだそうです。 奥さまのお帰りを「まだか!」と ご主人は、家で イライラと待っているのだそうです。 マダムが「ひとり身」となり 自由になったとたん・・・彼女は変わってしまったんですって。 なんか・・・ 悲しいけれど・・・ そのご友人の気持ちも・・・ 少し、分かる気もする。 羨ましかったのでしょう。 全てが悔しくて、「素敵ね。」とは 言えなかったのでしょう。 ああ、女って、いくつになっても女、なのですね。 「あのね、すずひさん、女ってね、歳をとってからの方が、色々な事、すごく露骨になるのよ。 なかなか恐いわよ。」と、穏やかに笑うマダム。それは「圧倒的余裕」の貫禄。優しいほほえみ。 ああ、そうなのかもしれない。 そうなんですね。 よく 肝に銘じておきます (´;ω;`)ウゥゥ 「ねえ聞いて!こんな失礼なこと言われたのよ!ムカつくキーッ!ヽ(`Д´)ノ 」とは、 マダムは、ならないんですね・・・。 どこまでも、理想です。 菩薩なのかな? ![]() おひとり暮らしのマダム。 食器もちょっぴりだけ残して、全て処分したそうです。 メディアに登場するような、なにかファッションに通ずるようなお仕事をなさっておられたような方は、老いてからもお洒落だったり、素敵な場合が圧倒的に多いですね。 (マダムはちなみにお若い頃、舞台に立つ劇団員だったそうです) けれど、一般人では・・・・ なかなか・・・・ ふつうは「巣鴨系」へと まっしぐら。 わたしはまだ50歳手前なのですが・・・ もう、1年先とか 数年先、とか そういう短いスパンでの ものの考え方は手放す時期に差し掛かってきていると思うのです。 人生において何かに迷ったり、決め兼ねたりするとき・・・ だから、少し先を生きておられる女性。 お元気で素敵なシニア女性。 マダムのような、凛としたシニアの女性のお姿は・・・ ものすごく「星」になります。 そう。 星。 アドラー心理学でいうところの「導きの星」です。 旅人が北極星を頼りに旅をするように、われわれの人生にも「導きの星」が必要である、と。 こちらの方向に向かって進んでいれば辿り着けるのだ、幸せになれるのだ、という指針。 巨大な「理想」が必要なのだ、と。 目の前の、または インスタや雑誌の中の 同じくらいの世代の「お洒落さん」を追いかけようとしてしまうと・・・ たちまち道を見誤る。 そして、キリがない。 その失敗を数え切れないほど重ねた。 だって、普通 そこを参考にするのが1番正しいって思うじゃないですか。 けれど、これも「若いうちだけ」限定な気がします。 若いうちはそれを楽しむのが1番! 少し先を素敵に生きている 50~70代の女性。 こんな有り難い「生き見本」「生き字引き」が 果たして他にあるでしょうか。 近い未来ばかりにとらわれていると・・・ 視野は おのずと狭くなる。 素敵なサンプルが多すぎて、目移りばかりして、指標がさだまらない。近すぎて、逆に見えない。 インスタのあの子。電車で向かいに座ったこの子。 導きは・・・そんな近くには無いのです。 だから、もっと もっと 大きな視野で。 人生全体を見渡す感じで。 服ごとき、Tシャツごときのことに こいつはなにをいっているんだ?という感じですね(笑) これまでの買い物の「失敗」は・・・ けれど、思えば 結局 全てが、そこ。 近い、似たような、すぐに実現できそうなサンプルを 安易に真似すぎた、ということ。 これからの「モノ選び」、「服選び」、そして「住まい選び」「生き方選び」・・・ 10年後、20年後の自分の人生に思いを馳せる想像力が、必須。 想像は、幸い、得意です。 「導きの北極星」を意識しながら、今を生きる。 モノを、服を、暮らしを 選択する。 ゆきあたりばったりな人生との・・・ 大きな 大きな 「分かれ道」。 はっ! これなのかも!!! 人生の枝分かれの・・・「分岐点」って! ![]() Tシャツ卒業とともに・・・「綿」のパンツの続投も 微妙に危うい気がしてまいりました。 A:ゆきあたりばったりの、その日暮らしの、視野狭窄的で、常に短期決戦的な人。 B:長いスパンで人生全体を見据え、時間をかけた「自己プロデュース」を成功させられる人。 人生は、「点」の連続。分岐点だらけ。 進学や結婚や引っ越しなど大きなことだけではなく、 どっちを買うか、何を食べるか、誰と付き合うか、どの言葉を選ぶか。 日々の、毎日の、小さな幾多の「取捨選択」の繰り返しが その人の人生を作り上げるんだ。 「B」を・・・後者を・・・わたしは 目指したい。 自己の幸せな人生を、長期的に 継続的に 死ぬまで(死を含めて)プロデュースできる人。 見たもの見たものに飛びついて、自分が何者かもわからないような人生にならないように。 将来、素敵な人を素敵ね、と 素直に言える シニア女性であれるように。 何十年来の大切な友人であるはずのマダムに キッツい暴言を吐き捨てたあと・・・ 例の「巣鴨マダム」は、言ってやったわ!スッキリしたわ!ふんっ!ざまあみろ!と 思っていたでしょうか。 いいえ、きっと 違うと思う。 自己嫌悪に苛まれ、苦しかったのではないかな。 自分のやっかみの強烈さに気付き、自信のなさから旧友を傷つけたことに落ち込み、惨めな悲しい気持ちになってしまったのではないかな。 マダムの長年のご友人なんだもの。 本当はとてもいい人なのに決まっています。 いま、ここ に 集中して生きることが、もちろん一番大事。 けれど、足元や目の前のことばかりに気を取られることをせず・・・ 人生の「導きの星」の存在をいつも見失わず まっずぐ生きられる人に わたしは なりたいな。 と、同時に! 女性にとって「服」とは・・・ いくつになっても自己実現の上で、自己表現の上で、さらに精神衛生上の意味においても 相当な重要事項であることも、わかった。 怖いほど、わかった。 (´;ω;`) 夏の涼しい、Tシャツよりもキチンとした、それでいて手入れのラクチンな、トップス。 ああ、夏がやってくるまでに、2枚か3枚、見つけないと (切実!) いちご大福持って押しかけて・・・マダムに 直々に相談しに行きたいくらいだよ (´;ω;`) ↓ にほんブログ村・ミニマリストランキングに参加しています。 3回に渡ってお届けした長編日記。最後までお読みくださった読者さま、心からありがとう。 ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.12.26 09:29:40
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