いつもの、のんべんだらりのペースで、ジムへ行く途中、
緩やかな登り坂が始まるところに差し掛かる、
ここで、力が一段と抜ける、
と言うか、
かったるい感じが一段と増す、
が正確な言い方か、
既に、重力だけに任せきったウォークなので、
(筋肉をほとんど使っていない、)
これ以上、力の入れようがないのだが、
と、そのときだった、
何か、足の感覚が違ってくるのを感じる、
ありゃ、なんじゃこりゃ?
足が勝手に動き出したではないか、
ナント、今までの超スローウォークとは対照的に、
インディアンステップが始まった、
足が、勝手にステップを踏んでいる、
上体を前にかがめ、
あの、ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、とか言って、
ツーステップづつ前へ進むインディアンステップ、
*上体はかがめなかったが、足だけはツーステップ、
しかも、坂道だぞ、
で、オレ自身は何をしているかと言えば、
何もしていない、
ただ、足が動くのに任せている、
正直なところ、スゲー気持ちがいい、
しかも、勝手に動いてくれるので、疲れない!
なんだか、一気に、
この坂を上れてしまいそうな気持ちだ、
で、これが3-4分ほど、続いて、
(とにかく、気持ちよかった!!)
又、元のスローウォークに戻る、
ああ、もっと続けばいいのに、
と思ったが、無情(?)にも、それで終わり、
これで、思い出す、
十数年前のトロントの体験を、
あの時、集会が終わって、
夜10時過ぎだった、
夜、遅いのに、皆、そこから帰らない、
ずっと、この臨在の雰囲気に浸っていたい!? 確かに、聖霊の臨在がものすごく濃かった、
そして、さまざまな現象が、
集会に来ていた人たちに現れていた、
で、その聖霊の現れのひとつが自分にもやって来た、
(安い)健康サンダルを履いていたのだが、
いきなり、片足で立ったかと思うと、
サンダル履きのまま、後ろ向きで、
(数メーターの直径の)円周上を、ぐるぐる回り始めた、
通称、レームダック現象、
周りの人はポカンと見ている、
自分で回っているのではないことだけはわかった、
だって、すごいスピードだったし、
しかも片足で、サンダル履きで、後ろ向きで、
きちっと円を描いて、回るのだ、
さすがに、7-8回、回ったところで、
倒れてしまったが、
やけに、あとの気持ちの楽だったこと、
体に疲労感も残らず、スッキリしていた、
先ほどのインディアンステップは、
あの時の感覚とほぼ一緒、
帰り道の同じ場所では、
(少し期待したのだが、残念ながら、)
何も起こらなかった、
でも、あの感覚はしばらく忘れないだろう、
確かに、アレは、
聖霊のステップだった、