㈱FPコンサルツ広場　FPの幸せ探検隊

海上保安大学校を卒業すると自動的に１００％海上保安庁に勤めることになる。

ただ職業選択の自由があるので辞職は許されている。

僕は高校生までなんとなく生きてきた、保安大に入学したとき部屋長（３学年のS・Oさん）からもっと本を読めと薦められた。
たしかに本を読むのは嫌いで高校生まで活字だけの本はほとんど読んだことがなかった。

先輩に忠告を受けてから僕は狂ったように本を読み出した「なんでも見てやろう」「炎の生涯」など特に伝記物やノンフィクションをたくさん読んだ。

その結果、達した結論が、いろいろな人生があるんだ、「この人生はレールの上をただ歩く人生で面白くない」という答えだ。

確かに安定した人生ではある、しかし、ハプニングのない、自分の力で切り開いていく冒険のような人生とはかけ離れている。
人との出会いで人生が左右されることもない。

遠洋航海でアメリカ人に何人にも聞かれた「この仕事の後何をするんだ？」
アメリカには徴兵制度がある、必ず軍隊の経験をして職業としてそれを選ぶのか他の道を行くのか決めるわけだ。

僕は今の人生で満足している、少なくとも自分の実力で生きてきた。

レールの上の人生ではないからいろいろ脱線して苦い経験をしたこともある、なんで保安庁を辞めてしまったのか後悔したこともある。
でも、それは一時のことでおおむね満足した人生を送っている。

夢もある、今、その実現に向けて準備中だ。

大学が海保大で良かった、友達もたくさん出来た、人に経験できないこともたくさん経験させてもらった。
任官を拒否して税金を無駄につかっったと言う人が居る。

でも自分の人生、その義務感のために生きているのではない。
税金はこれからもしっかり返していく。

自分の足で道を選びながら振り向かず歩いていくのが面白い。