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ペルーアマゾンの泥染めとシピボ族の人々

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2024.05
2022.05.11
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時代とともに生まれる新しいもの








流行っていると言われても、誰に?かは、分からない。@リマ

アマゾン屋では伝統的な天然染料のものしか扱ってないけど、
興味ある人はいるのかな??





昔ながらのシピボの泥染め布はもう見当たらない。
アヤワスカ系の派手なデザインの刺繍が主流になってから、そのままその路線で広がりを見せている。







集落で泥染めに使う染料が手に入りにくいと言い始めたのは10年くらい前からだけど、その問題が解決されるはずもなく、どんどん深刻になっている。

リマでは、やっとシピボの布を売っているのを見つけてもカピカピになるようなペイントのものが目に付く。嫌なのは、高級セレクトショップでさえ、本物と偽物(染物ではない)が混在して同じ値段に売られていること。買い取る側でも見分けがつかない。

真面目そうな店主と話したら、これは草木染めなのだと熱心に説明された。伝統の染めでないとしても、他の植物を使った染料なら文句はなかろうという考えなのか、いろいろと驚かされることを聞いた。

無理もないとも思う。売ってる側も何も知らないのだ。作りてのシピボが嘘をついたりもする。

リマの厳しい現状として、都会に移り住んだシピボたちが作る民芸品が存在し、彼らが作るものと森で作っているものと買い手にはおそらく見分けるのは無理であろう。

正しい情報は伝わらないし、店主は良い加減な話をまともに受けて、そのことを客に伝えている。
私には違いが分かるため、言い合いをする気にもなれず言葉も出なかった。





ペンキで書かれているものは違いが分かりやすいが、現地のように樹皮と泥の鉄分で黒く染めずに、クルミなどの黒く染まるエキスを使って白地の模様を描くという話も聞いた。
それなら材料が手に入るという山岳部の地方でも作られるとか。確かに黒っぽく染まるが色が薄い。
そんなものが混ざり合って売られていた。

そのほかにも、個人的に嫌な気分になることが多く、なかなか書き起こすこともできない。

アマゾン屋では、現地の暮らしを続けている本物だけにこだわり続けているけど、
時代はそれどころではなくなっていて、厳しくて重い現実がそこに広がりつつある。

時代も人も新しいものを求めているのだとしたら、この流れに逆らうことはなかろう。






ただ、大地から生み出される昔からの染料を使った伝統的な泥染め布を、いつまで残せるのか、少しでも守れるのか、自分には明るい未来が見えず、モヤモヤと不安しかないのだった。

★続く





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最終更新日  2022.10.22 00:07:55
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