秋に咲くヒマワリ・・なのかもね。

amazonのkindle unlimited読み放題で閲覧。

刑務所いたけど何か質問ある？が面白かったので、勢いで刑務所なう。の1巻、2巻を読みました。刑務所での生活を手紙で編集者に送り、それをメルマガでほぼリアルタイムに発信し続けたもののまとめです。かなり面白くオススメの2冊です。


刑務所なう。　ホリエモンの獄中日記195日 (文春e-book) Kindle版堀江 貴文 (著)

刑務所にいる間は規則正しい生活と運動と食事で体重が30ｋｇ以上落ちたそうです。日記には毎日の長野刑務所のメニューも出ています。どっかの外食チエーンで朝昼夕の3食同じメニューをダイエット食で提供したらどうかと思いました。あわせて天突き体操すると効果が高そうです。
■参考リンク
ホリエモンが11キロやせた獄中「天突き体操」！

時事問題へのコメントや、豊富な時間を利用した本や映画のレビューがたいへん参考になります。どれも刑務所からの手紙の枚数制限のため短いですが、結構鋭い観察力、指摘です。一読の価値ありです。

刑務所には居室に暖房が無く外が-10度の日も凍えて寝なければならないそうです。昔から刑務所は寒いと聞いていましたが、今年の冬は暖房をかけても寒くて寝られなかった自分には、びっくり。
また受刑者行進中に、高齢の方が寒さで倒れて入院したりそのまま亡くなる方もいるとのこと。罪を償うために刑務所に入ることと、受刑者の生死を左右しかねない過酷な温度環境に置く事は別だと思うので、早急に改善したほうがよいと思いました。刑務所内の処遇の可視化がこのメルマガで達成されたのなら大きな功績かと思います。

刑務所などでの慰問活動を精力的に行う受刑者のアイドル、ペペの存在に興味を持ちました。彼女たちの努力が報われて更生する受刑者が増えるといいですが。
以下、本書から引用。
*********************************************************************
午後は慰問。〝刑務所のアイドル〟『ペペ』だ！　長野の「プリズンコンサート」来訪は３回目だそう。２人組である彼女らの出身は鳥取県。それぞれＯＬ、看護師から歌手に転身した。今年でデビュー10周年、刑務所慰問で有名で３０３回目が今回の長野なのだとか。流石、慣れているだけあり、客（受刑者）イジリは完璧。願箋、報奨金でＣＤ買ってくれとか、刑務所専門用語を駆使し、営業も忘れないしっかり者である。１時間半、ＭＣ交えて歌いづめ。しかも、半分以上はほとんどが知らない独自曲なのだが、それにもかかわらず美しいハーモニーで聴かせる。
*********************************************************************

Youtube:Paix2（ペペ）　受刑者のアイドル　網走刑務所

たまにほろりとするような、自分も元気づけられる箇所もあり、結構オススメの1冊です。
以下、本書から引用。
*********************************************************************
友「そう言えば、僕が会社を潰して一番凹んでる時、最初に連絡くれたのが堀江さんだったんですよ。覚えてますか？」　
堀「覚えてるかも」　
友「その時、何て言ってくれたか覚えてますか？　『お前まさか落ち込んでるんじゃないだろうな？　そんなの余裕だろ!!　お金がなくなっただけだろ。俺なんかお前の何倍もお金が全部なくなって犯罪者になって、しかも、これから刑務所に行くんだぞ!?　それより全然イイだろ!!』と言われて、実はかなり楽になったんです」
堀「へ？　そんな話したっけ？　ま、でも、その時の気持ちが少しはわかったから連絡したんだと思うよ。やっぱり同じ様な厳しい状況の人にしかわからない気持ちってあるから」　
友「そうなんです。本当に辛い思いをして、やっと人の気持ちや痛みが分かるようになって、思いやりの心を持てるようになったというか……」　
堀「そうだね。というか『人の気持ち』とか『思いやり』とかって、結局、経験値だと思うんだよね」
**********************************************************************

2019.9.23.第2巻について追記
書評、映画評が読みたくなり第2巻を再度閲覧。

第2巻では面会者の中に、先ごろ話題になった津田大介さんが登場されてます。不思議なことにこの本を読むまでは堀江さんはじめ登場するほとんどの面会者の文化人、企業人のことがよく理解できず、無関心でした。アマゾンキンドルアンリミテッドのおかげで、定額購読料を払えば、堀江貴文さんの著書を通じてこれらの人たちの考えに手軽に触れることが出来、マスコミを通じて伝わってくるこれらの人たちの情報とは一味違った情報に接することができたのが幸運だったです。村木さん、村上さんの本もそうですが、いろいろなタイプの作者の作品に気軽にアクセスする道を開いてくれるのは、アマゾンキンドルアンリミテッドの評価すべき点だと思います。

刑務所なう。シーズン２　前歯が抜けたぜぇ。ワイルドだろぉ？の巻 (文春e-book) Kindle版 堀江 貴文 (著)

第2巻で一番の目玉は書評・映画評ですが、今回読み直してやはり良かったです。堀江さんの東大の恩師をはじめとして各界の一流の人が差し入れてくれた本は面白そうなのばかりです。これを参考に読んでいくと当りに出会う可能性が高そうです。映画も刑務所特選作品をフルイにかけてくれて見ごたえのありそうなのが多いです。
中でも渡辺淳一先生の野口英世を描いた「遠き落日」が面白そうです。ラッキーなことにアマゾンキンドルアンリミテッドにありました。野口英世については朝日学生新聞社の日本人物史で同じ様なことを読んで、子供の頃とイメージが違って興味があったの読んで見たいと思います。

遠き落日　（上） Kindle版
渡辺淳一 (著)

堀江さんの著書から引用
*********************************************************************
１３１『遠き落日』渡辺淳一★★★★★　　渡辺淳一の医学モノに外れなし。千円札で有名な野口英世氏。偉人伝では、「光」の部分というか「キレイ」な話にのみスポットが当てられているが、本書では吉原での豪遊など、野口の常人離れした浪費癖や上昇志向が「これでもか！」というほど出てくる。彼を支えたスポンサー達がまた面白いし、「女にホレて貢いでもたかが知れてるが、男にホレると大変だ」と息子に説教たれるとかマジ最高だ。それでも、立身出世を遂げた英世が凱旋帰国し、母シカに再会するシーンは知っていても泣ける。