秋に咲くヒマワリ・・なのかもね。

１月に鹿児島旅行した際に、ホテル京セラに宿泊したのがきっかけで京セラ創業者の稲盛和夫さんに興味を持って稲盛さんが２０年以上前に日本経済新聞に書いた私の履歴書をまとめた稲盛和夫のガキの自叙伝を読んでみました。

兄弟の多い、必ずしも裕福でない家庭に育った稲盛さんは結核を患ったり、若いころは必ずしも順風満帆な人生ではなかったようですが、人生の節目節目で進学を助けてくれる先生、創業のために家屋敷を担保にお金を提供してくれる人が現れるなど、人に恵まれました。受けた恩を成功してきっちり返したのはなかなかできないと思います。

会社を急成長させてもおごりたかぶらず、社会への貢献や、塾を創設して後進の育成に力をいれました。中国にも多くのファンがいることにびっくり。65歳で仏門に入り長年険悪だった京都仏教界と京都市の仲直りの仲介も務めました。

本書で特に面白かったのは、米国に徒手空拳で乗り込み成果を上げられず帰ってきたものの、めげず再度挑戦して輸出先を開拓し、技術力がIBMに評価され、納入業者となり、IBMの厳しい要求水準にたびたびダメ出しをくらうも、クリアして、世界に名前をとどろかしたこと、ヤシカ、サイバネット工業等、本業と関係ない経営不振企業との合併話を持ち込まれてもこれを引き受け、再生させ、将来の携帯電話事業の発展につなげたこと、不利な条件でスタートした第二電電を成功させたことが挙げられます。

これから社会に旅立つ高校生、大学生の仕事への心構えとして読んでおくと特によいと思いますが、社会人、主婦の方を含めて、生き方を学ぶ上であらゆる人たちにお勧めです。

また、堺屋太一さんの解説もよかったです。

１０回ぐらいのドラマ化を希望します。

たまたまMBSのザ・リーダーSP京セラ創業者稲盛和夫をYouTubeで見つけました。インタビューは先日亡くなった高井美紀さんです。稲盛さんも昨年８月に亡くなっています。気のせいか稲盛さんが高井さんと一緒にいてたのしそうです。ていうか、高井さんのイメージビデオみたいに美しく仕上がってます。お二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


稲盛和夫のガキの自叙伝 (日本経済新聞出版) Kindle版稲盛和夫 (著)


致知：2022年11月1日 発行・ 12 月号【特集】 追悼 稲盛和夫




堺屋太一さんの解説



■参考リンク
Wikipedia:稲盛和夫
稲盛 和夫（いなもり かずお、1932年〈昭和7年〉1月21日[注 1] - 2022年〈令和4年〉8月24日[2]）は、日本の実業家。京セラ・第二電電（現・KDDI）創業者。公益財団法人稲盛財団理事長。「盛和塾」塾長[3]。日本航空名誉会長。一時経営破綻した日本航空の再建にリーダーシップを発揮するなど、日本経済に大きく貢献した[4]。
以下略

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稲盛和夫のガキの自叙伝【電子書籍】[ 稲盛和夫 ]


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