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テーマ:秩父夜祭り(48)
カテゴリ:散歩 Taking a walk
生まれてはじめて秩父の夜祭に行ってきました。大学生の頃、太宰治の本をよく読んでいて、「冬の花火」という戯曲が読んだことは無いけどロマンチックなイメージに惹かれていました。12月に行われる秩父の夜祭で冬なのに花火を上げることを知り、いつか行きたいと思いながら、長年果たせませんでした。今でこそ、冬でも遊園地や大晦日とか花火は結構打ち上げられますが、1980年頃は冬の花火大会はほとんどなかったように思います。
お祭りの日は大混雑になると聞いていました。たまたま数日前に思い出し、西武の特急の12/2宵宮の日の予約サイトを見たら、帰りの分がかろうじて残っていたので、後先考えず、反射神経で予約しました。あとで調べたら、12/3の大祭のほうが、笠鉾や屋台の曳行や、花火の規模が格段に大きいそうで、ちょっとがっかりしましたが、あの狭い秩父の住宅街に30万人近い人が押し寄せて、押し合いへし合いするそうで、過去には何度も死傷事故が起きていることを知れば、秩父夜祭ビギナーには空いている宵宮でよかったのかもしれません。 秩父の夜祭の言い伝えが変わっていておもしろかったです。当地の武甲山の男の神様が秩父神社の女の神様と年に1回デートをすることに発しているそうです。ただ、男の神様には奥さんがいて、奥さんの神社の前を屋台が通るときはお囃子を止めて、奥さんにばれないように静かに通るとの事。西洋の神と違って、日本の八百万の神は人間くさくて愛すべき存在と思いました。 特急はラビュー号で西武秩父まで1時間20分です。Wifiもついて快適です。漫遊きっぷという、現地での金券がついている切符が割安でいいと思います。 西武秩父駅は多少の雲が出ていましたが、青空が広がり、この時期にしては暖かかったです。 駅前からはご覧のような仮設の居酒屋さんが軒を連ねていました。テキヤさんも気合が入っている様子でした。 道には祭ののぼりがひるがえっていました。 秩父神社の入り口には狛犬が威風堂々とお出迎えです。 神社にはきれいな色の装飾が施されています。日光の陽明門のようです。 銀杏がライトアップされてきれいでした。 昼間、調子に乗って写真を撮りすぎてスマホの電池が亡くなってしまいました。コンビニの充電器はすべて貸し出し中になっており、せっかくのシャッターチャンスを逃しそうで困っていたら、カラオケボックス「歌の仲間」さんを発見。1部屋借りて充電をすませ、休養十分になったところで、また外に出ました。充電以外に体力回復の点でも良かったです。 続く ■参考リンク Wikipedia:秩父夜祭 秩父神社の例祭に関する言い伝え また、最も知れ渡っている有名な伝説は武甲山の男神(蛇神・蔵王権現)と秩父神社の女神(妙見菩薩)が年に一度の逢瀬を楽しむというものである。男神には正妻がいて、神幸路の途中にある番場町諏訪神社の八坂刀売命であるとされる。2日に行われる「番場町諏訪渡り」は、年に1度の逢瀬を楽しむ許可を求める祭礼だといわれている。また、御神幸祭のときには諏訪神社の前を通過する際、各町会の山車は正妻の女神を怒らせないように例外的に屋台囃子の演奏を止め数メートルすすむ。この風習も諏訪渡りと呼ばれている。 太宰治 冬の花火 ―――三幕 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.06 23:46:21
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