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カテゴリ:2015年一人歩きの山
10月17日 晴れ 8:55 スタート 湧駒荘でゆっくりと朝ご飯を済ませ旭岳を仰いでからやって来た望岳台は満車状態。フル冬装備で準備していると隣の室蘭ナンバーさんがアイゼンを忘れてボヤいてる。しかも夏ズボン。「気温は上がるし登山靴さえしっかりしていれば行けるトコまで行っても楽しいですよ」とアドバイスした。そのセリフを連れの方に丸投げし急に明るく支度を始めた様だが一足先にカリカリの雪面を観光客縫って歩き出す。
(↑)9:50 20度の予報で暑い 噴煙を上げる前十勝 山頂は奥に 何人かに追い着き吹上温泉分岐、雲の平分岐を過ぎながら汗を拭く。望岳台の標高は930メートルなのに冬装備ゆえか汗が噴出す。ところが避難小屋の前で休んでいると背中が寒くなり冬を実感。 (↑)10:56 前後に若いソロ男女 殆どの方が小屋で戻り山頂に向かうパーティは少ない。此処から先は斜面がきつくなる。山頂斜面下にゆっくり下山中のパーティが見える。頭上を若いソロが尻滑り三昧であたふたと下山。時期的に岩がある山肌では危険なのだが。 (↑)11:18 前十勝の後ろを通過中 前方に下山パーティいる すり鉢火口に到着し前に居た若いソロ女性に追い着く。フラットな広いコルの登山道より少し下をトラバース気味に行く。後ろに居たソロボーイは上の登山道を平行している。前方の標識近くからは全く動かないパーティにご挨拶。一人は電話でしきりと話し中。 (↑)11:38 硫黄の着いた斜面 奥は平が岳 いよいよ、山頂への斜面に取りつく。昨日の旭岳は真っ白だったがさすが十勝岳は何度も小噴火しているからか雪が黄色。登山道は斜面を真っ直ぐ取り付き肩に出る。肩の標識から今度は直角に山頂に向かうが今回は最初から左奥の山頂に緩くトラバースするコースを取る。 (↑)11:39 シュカブラが美しい 本来の登山道稜線辺りを見上げている。雪があるので何処でも歩けるのが楽しい。トレースが残っているのは右方向。ソロボーイはそちらをチョイスしている。ソロ女性は下山したらしく姿が見えないので登っているのは我々二名だけ。 (↑)11:41 目の高さのシュカブラ 奥の前十勝から立ち昇る噴煙も低くなった。色んなトレースが点在していたが本日とは思えないアイゼンの凍ったトレースが山頂直下に続いていたので拾わせて貰う。 (↑)11:42 間も無く山頂直下 やっと肩からの稜線に合流、ソロボーイとも再会。彼は愛知県からの100名山トライでした。素晴らしい景観に見とれて振り返るとやはり登山者は見えずヘリコプターが回っているだけ。 (↑)11:53 山頂直下の急斜面で 氷の柱が並んで芸術的。一体、何がどうしてこんな氷が出来たのだろう。この先で軽アイゼンを出すが旭岳で装着出来なかったのにどうしようと思い愛知ソロに相談。手に取った彼も不思議そうに見ているだけ。が・・急に閃き、めでたく装着!ヤレヤレ。 (↑)12:03 アイゼン着けても不安な登り 滑りそうな箇所はなるべく避けたいが微かに残るトレースに足を重ね、すぐ其処の山頂を見上げながら用心深く進む。 (↑)12:05 十勝岳山頂 愛知ソロと二人だけの山頂は意外と暖かい。菓子パンを持参したがボリューミィな朝食が消化できず喉を潤すだけ。 (↑)12:17 南の景観 ピラミダルな下ホロカメットク山、境山から上ホロカメットク山への稜線。目を凝らしてルート上に人影を探すが見えない。 (↑)12:17 美瑛岳 美瑛岳の影に美瑛富士、遠く左に昨日の旭岳を初め表大雪が白く浮いている。右奥のトムラウシ山は表大雪から眺めるとクラウンの形だが十勝連峰から眺めたら二つコブの山頂。 (↑)12:18 富良野岳を見る 上ホロカメットク、上富良野岳、三峰山を経て最奥に富良野岳。更に遠望は夕張山地と日高山脈と最高。 12:40 ゆっくり休憩したので調理中の愛知ソロを置いて下山。 (↑)12:44 下山で三名パーティに ピッケル持った先頭の男性とご挨拶。少しバラけて若い女性二名も登って来た。気温が上がり山頂で休憩している内に雪は腐って来たが斜面は油断禁物。帰路は登山道に沿ったコース取り。途中で上ホロカメットク山から縦走して来るソロを発見、更にもう一人。 (↑)12:57 滑った形跡 下りながら登山道を辿って肩に向かうトレースに長い尻滑りを発見。先で岩にぶつかっている。 ヘリコプターが眼前で旋回し降りて来そうなので手頃な岩に腰掛け休憩しながら軽食にした。 (↑)13:22 振り返って救助ヘリを見る 休憩中に双眼鏡を覗いていたらヘリから二名救助隊が降り担架に怪我人を乗せた。その作業中、一旦ヘリが離れた瞬間に腰を上げて通過して来た。登りで出会った尻滑り三昧の若いソロが連絡したらしい。更に挨拶した電話中の下山者は救助隊で傍に居たのは怪我人と仲間と判明。ずっと付き添っていた救助隊員はヘリが離れる前にザック背負って雪面を駆けて下山し、すぐ蟻の様に小さくなった。 (↑)13:36 すり鉢火口を回って反対側から撮影した山頂 登山道から離れ高い雪庇に沿ってすり鉢火口を反対側に回って見た。 (↑)13:36 美瑛岳が迫力ある。 左横から美瑛富士が姿を現わし画像の右端に鋸岳が見える。 コレにて斜面を避難小屋に向かって下山するだけ。今来た雪庇を戻ると思いのほか登りとなり暑さが堪えた。アイゼンを外していたら愛知ソロが追い着いて来て救助ヘリが話題になる。 (↑)14:02 斜面の下山で避難小屋に 此処からはグダグダになったトレースを踏みながら気温の高さを感じる。スキーを担いだ人、途中まで登った人達が見受けられ避難小屋通過。吹上温泉分岐で愛知ソロとお別れの挨拶。 間も無く出会ったソロ女性に声を掛けられた。 ナント前日の旭岳8.5合目でしみじみ話し込んだ方でした!会う予感がしたと言う彼女も避難小屋まで。昨日の今日ではまだスノーシューを履いていませんでした。 14:52 下山 22140歩 観光客で賑やかな望岳台 駐車場は消防車、パトカー、駆けて登る救助隊と大変な騒ぎだったと聞きそう言えばサイレンが聞こえた。 喧騒とは無縁だった十勝岳の山頂。昨年の夏山で休憩場所も見当たらない程、賑わっていた時とは大違いの山でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.11.08 14:19:55
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