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2014.11.26
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カテゴリ:災害・防災
最大震度6弱の地震が22日夜、長野県北部を襲った。白馬村などで多数の住宅がつぶれ、40人を超える重軽傷者が出たが幸いにも死者や行方不明者はいなかった。

同村内の一部地域は、突き上げられるような激しい揺れがあった。人的犠牲を免れたのは、住民が団結しての救出が繰り広げられたからだ。

深夜だったが、重機やチェーンソーなどを使い周辺住民が声を掛け合って建物の下敷きになった人たちの救出に当たり、高齢者や幼児が助け出された。救出が遅れれば、命に直結した可能性もあるだろう。

災害時、警察や消防などの公助は重要だが、すぐ到着するとは限らない。地域による共助は減災の大きなかぎだ。住民は今回、その大切さをまさに行動で示したといえる。

共助が機能したのは、日ごろの備えがあったからだ。中越地震をきっかけに、長野県は独自事業として災害時住民支え合いマップ(地図)の作製を市町村に働きかけてきた。

災害時の避難に手助けが必要な高齢者ら要援護者の住まいなどの情報を地図上に書き込み、それを地域住民で共有し、誰が支援するかを含めて事前に準備する試みだ。

今年3月現在、県内77市町村のうち66市町村で取り組みが進み、白馬村でも29地区のうち16地区で作製が終わっていた。県の担当者によると、マップ作製の過程で要援護者の情報を把握でき、今回の地震の対応にも結びついたという。

災害弱者を地域全体でどう助けるのかは、地域防災の重要課題だ。政府は2006年に定めたガイドラインで要援護者の名簿作成を市町村に求めたが、個人情報保護への配慮などが壁となり、地域によって取り組みに差が出た。

東日本大震災でその課題が一層、浮き彫りになった反省から災害対策基本法が昨年改正された。

要援護者名簿の作成を市町村に義務づけ、本人同意は作成時に必要としないものだ。4月に施行された。名簿を作るだけでなく、減災にどう生かしていくのかが問われる。

近隣住民によるきめ細かい支援計画や日常的な訓練により、いざという時に、今回の長野のように迅速な救出が行われることを目指したい。

今回の地震は現在進行形だ。発生1週間前後は震度5強の余震が起きる可能性がある。25日は雨が降り、地盤が緩んでいる場所では、土砂崩れの発生に警戒が必要だ。政府や県は万全の態勢で対応に当たり、2次災害を防がなければならない。

最大の被害が出た白馬村などで避難所生活を余儀なくされている住民もいる。寒さ対策をはじめとして住民の健康にも目配りしてほしい。


(毎日新聞社説より)
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今回の地震(記事では長野県北部地震としているがせっかく県が命名したのだから「長野県神城断層地震」とした方が合理的だと思うが)で思いがけずクローズアップされたのが「共助」のあり方だ。

防災で重要とされる自助・共助・公助のうち、共助がもっとも曖昧な位置づけにある。
日常の中で熟成されたコミュニティとそうでない場合では機能も効果も大きく異なるからだ。

今回の地震に限らず、例えば東日本大震災の際にも共助がそれなりに機能していた地区は多い。
ただ、今回と違い災害規模も大きく、犠牲も甚大であったことから大きな注目を集めるに至っていなかったと考えるべきだろう。

いずれの例も、日常の中で集落や隣近所といった地域コミュニティがしっかり形成されていて、そのコミュニティをベースにした共助であることが前提になっている。
そういう意味では、隣近所にどんな人が住んでいるのかも分からないようなケースも多い都市部で同じことができるのかといえば疑問だ。

もちろん、自治体や自治会主導のトップダウン的な仕組みと訓練を生かした共助のあり方もあるだろう。
しかし、それが日常の中で培った顔が見える同士の共助と同じように機能するとは考えない方が無難だ。
そういう意味では(現時点で)今回のような共助の機能に汎用性は期待しない方がいい。まだこの域に到達するには時間がかかる地域もあるからだ。

一方、平時の地域コミュニティが希薄な地域では、長野県が提案した災害時住民支え合いマップのような取組を通じて防災を切り口としたコミュニティの活性化をしていくのはいいアイディアだと思う。
共通の目標があった方が交流も円滑になるだろう。

マップは作ることに意義がある。
作成過程でコミュニティが熟成されて、かつ地域の状況が把握されて、発災時には地図が必要としない状態になっていれば成功といえるのではないだろうか。

白馬村での住民たちの動きは見事なものだったと思う。
ただし、犠牲者がでなかった要因をそこに集約してしまうのは間違っている。

他の要因も伴っての結果であるし、何よりも成功事例には多かれ少なかれ運が左右している。
上手くいったからとやり方をそのままコピーしても実は汎用性はない。
一つの参考として自らの地域性を加味して考えることが重要になる。

むしろ学ぶべきは失敗例にある。
失敗はどこかに必然があり、その必然は案外汎用的なものだったりする。





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Last updated  2014.11.26 09:40:22
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