TSUNAMI NIGOを使った電源ケーブルの製作
自宅のメイン・オーディオの電源は、全てアイソレーション・レギュレータという装置から供給している。これは商用電源をいったん直流に変換し、再び交流に変換して出力するというもの。何故こんな事をするかというと、ノイズが多く不安定な商用電源からは得られないメリットがある。この装置はいわば、クリーンで強力な発電所。商用電源から供給した音と比較して、低音の力強さや量感、中音の厚み、高音の透明感や伸びやかさ等、別次元である。出力周波数は任意で、50,55,60,80,100Hzと選べる。関東で60Hzの音が聴けるのはうれしい限りだ。アイソレーション・レギュレータは2台あり、うち1台はメイン・アンプ用として電気を供給している。その装置の電源ケーブルなのだが、3mと長い上にやや細いのが以前から気になっていた。こう感じたらもはや自作である。ケーブルは目星を付けていたオヤイデ電気のTSUNAMI NIGO。導体は新開発の素材だし、シールドも制震性能もしっかりしている。評判も上々のようである。定格も600V30Aと家庭用としてはかなりオーバー・スペック。こんなの開発してしまう人も使う人(自分も含めて)も、フツーじゃないと思う出てくる音も、確かに普通じゃない(笑)買ったのはJoshin-Web。本家のオヤイデ電気よりも安かったのがポイント。ただ1m単位なので、この辺が不便といえば不便かな・・。モチ本家なら10cm単位で売ってくれる。今回必要な長さは1.3m。2m買って残りの0.7mは、CDP用のレギュレータ用にしようかと思う。電源プラグはAETのPSE018HR。放送局にも納入実績があるらしく、造りは良さそう。ブレードに導電率の高い銅合金を使っているのもミソだ。銅合金は何だか知らんが・・届いたケーブルを見て驚いた!想像以上に太く硬くて重い!!こんなん、男のアレくらいにして欲しいもんだ。おっと、つい口が・・唯一の救いが、シースが白なのでインテリアに馴染みやすい事だろう。AETのも思った以上に重量感があり、造りも丁寧だ。やっぱMADE IN JAPANは安心感がある。早速製作に取り掛かることに。ケーブルは外径14mmあるのでケーブルカッターを使っての切断だが、結構ちから要る。シースが硬いのでなかなか剥けん。何とか剥いて電源プラグに取り付けられた。問題はレギュレータ本体への取り付け。ケーブル・クランプが14mmでは太すぎて固定できない。仕方ないので1mm厚のアルミ板を加工して、自作するハメに・・。ケーブルが硬いので、取り付けるのにもやたらと苦労したよ。ドレイン線があるので、それはレギュレータのシャシーに繋ぐようにした。レギュレータ側↓壁コンセント側↓導通とメガーチェックを済ませ、いよいよ火入れ!緊張の一瞬である。出てきた音は、静寂感が増して見通しが良くなり、低音のボリュームがある。やや高音がキツく聞こえるが、何日か通電したら落ち着いてくるだろう。エージングが進んでいないので音質レポはあまり書かないが、出てきた音を聴いた瞬間、『このケーブルはただモノではない!』と感じた。願わくば、もう少し引き回しが楽になって欲しいもんだ。