EL95 UL接続 シングルアンプ チョークコイルの鳴き対策をする
このアンプの電源は高音質なチョークインプット整流なのですが、肝心のチョークコイルはコンデンサインプット整流用。ショートリングもハムプルーフベルトも装着しておらず、充填剤による振動対策も施されていないチョークです。予備実験で若干の鳴きが生じたので、その対策です。エポキシ樹脂をリードが引き出されている穴から流し込み、天板に接するバンド部分には制振用のゴムを貼り付け。このゴム、ブチルゴムのべたつかないバージョンのようで、10年くらい前に春日無線さんから購入したものです。チョークを天板に取り付けると、ゴムが若干圧迫されて制振するのです。シャーシに取り付けてチョークインプット整流動作させたところ、鳴きは完全に取り除かれました。この鳴き、チョークによってバラツキがあるようで、同じ型式なのにもう一個の方は殆ど鳴かない状態。当たり外れがあるようですね。おそらく、銅線を巻くテンションやワニス含侵の具合の違いでしょう。チョークインプット整流用チョークは種類が少なく、売られていたとしても@20,000-ほどもします!なのでこんな姑息な手段を取ったのですが、エポキシ充填なんてもちろんメーカーの保証外です。当方で販売している真空管アンプに搭載のチョークコイルには、このような保証対象外のことはしてませんが。こんな面倒な事までするのは、やはりチョークインプット整流方式の音が好きだからです。