EL91 三結シングル ロフチンアンプの最終特性
EL91 ロフチンシングルアンプの電気的特性です。前回よりも2dBほどPG帰還を増やし、オーバーオールのNFBを6dB弱掛けて最終特性としました。この時のゲインは2.3倍で、ヘッドフォンアンプとして標準的な値となりました。電気的特性です。残留雑音:R,0.036mV L,0.013mV残留雑音(A):R,0.005mV L,0.0025mVDF(1kHz):4.55f特(50mW,8Ω,-3dB):15~110kHz出力(mW 100Hz):5,10,20,50,100,200歪率(%):0.320,1.41,2.02,3.39,6.25,22.1出力(mW 1kHz):5,10,20,50,100,200,230,250歪率(%):0.238,0.340,0.49,0.81,1.37,4.65,6.63,8.30出力(mW 10kHz):5,10,20,50,100,200,230,250歪率(%):0.223,0.310,0.44,0.73,1.27,4.53,6.53,8.15残留ノイズは、A補正で5μV以下と超ローノイズです!ヘッドフォンからのノイズは皆無に近く、逆にプリアンプやソース側のノイズが目立ってしまいますね。Rchが悪いのは、電源トランスの漏洩磁束の影響です。ダンピングファクタ(DF)は、負帰還を掛けた三極管接続シングルとしては、このくらいじゃないでしょうか。周波数特性(f特)はかなり広帯域で、110kHzまで伸びているのは小型トランスのなせる業ですね。FET電圧増幅段の出力インピーダンスを下げたのが、功を奏しているでしょう。歪は100Hzが悪く、これはトランスが小さいので仕方ないです。もう少し追い込みたいですが、ヘッドフォン使用領域で歪が少ないので、このままで行きます。1kHzと10kHzの歪率がほぼ同じなので、この点は評価できますね。実際音楽を聴いても、低域が歪んでいるなんて全く判りません。音楽信号自体、歪んでいる場合が殆どですからね。今日はここまでで、次回はクロストークと10kHz矩形波応答を公表します。落オクに出品中でして、詳しくはこちらからどうぞ。