犬猫の肉、販売禁止に インドネシア“過激市場”
https://www.tokyo-np.co.jp/article/264673
【ジャカルタ共同】インドネシア・スラウェシ島北端トモホンのセンドゥク市長は21日、多様な食肉を販売し地元で“過激市場”の通称で知られる伝統的な市営市場について、犬と猫の食肉処理と販売を禁じると発表した。米国の動物保護団体が禁止を求めていた。
市場では、犬や猫を丸焼きし販売している。観光客が訪れる一方、こうした肉が狂犬病などの感染源とも指摘されてきた。センドゥク氏は、販売業者と保護団体の間で合意がまとまったとし「画期的で大変誇りに思う。残酷な見せ物に終止符を打つだけではなく、感染症から人々を守る重要な一歩だ」と述べた。
保護団体はヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルで、「この合意がほかの市場にも広がることを期待する」との声明を発表。食肉処理場で犬29匹と猫3匹を保護し、けがや脱水症状の治療を行った。
周辺地域に住むミナハサ人は、コウモリやネズミも食用としている。犬や猫は大量のトウガラシとトマト、レモンなどと炒める地元の名物料理「リチャリチャ」として食べられてきた。
肉食は動物虐待です。
動物虐待をなくすためにできる最善のことは、人間が肉食をやめることです。
動物たちの収容所群島 [ 井上太一 ]
内容紹介(出版社より)
檻に囚われた豚の親子、
肥り続ける体に苦しむ雛鳥、
ひたすら卵を産まされる雌鶏、
顧みられてこなかった食卓の舞台裏でいま、何が起こっているのか?
畜産現場からの報告と権力分析をもとに
食用の生命商品として翻弄される動物たちの現実に迫る
推薦
落合恵子(作家)
誰がが書かなくてはならないのに、誰も充分には書かなかった(書けなかった)、わたしたちの日常、食生活。わたしたちの「美味しい」が、どのような過程を経て食卓に届けら
れるのか。わたしたちには知る権利と責任がある。そうして、知ったその後は? それを今、ひとりひとりが問われているのだ。
安積遊歩(ピアカウンセラー)
私は人と違う身体をもって生まれてきた。それはこの社会からは「障害」と呼ばれ、さまざまな虐待を経験してきた。その中で私は優生思想社会に異を唱え、敢然と対峙し続けてきた。しかしこの本で描かれている大量虐殺にある家畜たちには、なんらの逃げ道も救いもない。無知と無関心を決め込み、それを揺るがされそうになると、怖気付き、さらに目を背けようとする人々の群れ。その中でこの本のビーガニズム(脱搾取)の視点は、深い闇の中の一灯となることだろう。
謝辞
序
記録されてこなかった動物たちの生/書かれてきたものとその欠落/動物たちの現実に即して
第1章 囚われの母豚、投げられる子豚
プロローグ/工場式畜産/檻の生活/科学的管理/人間労働/殺処分/身体損傷/母子生活の破壊/エピローグ
第2章 死にゆく雛鳥たち
プロローグ/生の管理/肉用鶏の到来/量産体制/環境悪化/急成長/過密/死の蔓延/ 最期の日々/エピローグ
第3章 産まされ続ける雌鶏たち
バタリー鶏舎/生殖搾取/危険環境/殺される雌鶏たち/動物福祉/強制換羽/暴力の外部委託/エピローグ
終章 進むべき道
公開質問状/動物たちの現実/動物不在の思考/脱搾取/動物産業の解体/父権制の打倒