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May 9, 2014
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みなさん、こんにちは。GWも終わり穏やかな天気が続きますね。今日は外国の画家の一連の絵にインスパイアされて書かれた童話を紹介します。


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ニコルの塔
小森香折

 ニコルは寄宿舎と授業塔を往復する、単調だけど静かな生活を送っていた。ある日ニコルは修道院長から特別な授業を受ける12人に選ばれ、塔で『地球のマントを織る』刺繍をするよう命じられる。だがニコルは気づいてしまった。「ここは何かがおかしい、わたしはニコルではない…」。

 異を唱えた女子学生がいつの間にか姿を消し、ニコル以外誰もその記憶を持たない。また“オトコノコ”という概念自体がこの世界にはない、等々。恩田陸さんの『麦の海に沈む果実』を彷彿とさせる陸の孤島のような修道院で、老婆やシダでできた猫の力を借りてヒロインが謎の解明に向かってゆく。

 但し単なるミステリと異なるのは、冒頭の文章「あたたかな繭。このまま、ここにじっとしていたい。」にもみられるように、ニコル自身がこの世界を好ましいと思っている部分があることだ。
塔のある世界での謎が解けた時にもう一つの物語の幕が開く展開には唸る。“少女が外界に出るには少年の力が必要である”という点や修道院の教えが「すべてを受けいれよ。疑問をいだくのをやめよ。
考えるよりしたがうことが、わたしたちのつとめ。」という管理社会を想わせるものであるため、ニコルの脱出が単なる異世界からの脱出以上の意味を持っているようにも思える。

猫の名前がサルヴァドール(ダリからの命名か?)であったり、この作品自体がレメディオス・バロの3つの絵にインスパイアされたものであったりと絵画と関係が深い内容である。
『塔に向かう』は修道女と女子学生が奇妙な自転車に乗りながら塔から出てくる絵。『大地のマントを刺繍する』は塔の上で修道女が見守る中で女子学生が刺繍をする絵。『逃走』は修道院の服を来た少女と少年が二人きりで舟に乗って逃走する絵。バロが好んで題材とするのは塔や湖、森の奥などもともと童話的な世界であり、その中に機械や自転車など近代的なものが描かれているのが特徴。
もしこの作品を読んで気になるようでしたらオリジナルの絵もぜひご覧を。ヒエロニムス・ボッシュの影響を受けている彼女の絵は決して可愛くはないですが印象に残る。






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最終更新日  May 14, 2014 12:14:45 PM
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